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2022年は客観的な予想を心がけます。

阪急杯、中山記念予想

2011-02-26 22:23:01 | 最終結論
阪神11R 阪急杯
◎コスモセンサー
○ビービーガルダン
▲ガルボ
△サンカルロ
×スプリングソング
×ショウナンカザン

ビービーガルダン
前走の阪神C11着は、中間の動きが今ひとつで本調子ではなかった。レースでは好発を決めて手綱を押して先団へ。しかし、外からレッドスパーダに来られると手綱を抑えてしまい、馬もそれに嫌気がさしてしまい、ズルズルと後退してしまう。テンから流れが落ち着いていただけに、流れに逆らう騎乗。この馬にしてはテンもゆったりとした追走だったし、4角ではまだ中団。直線も狙っていた進路をアーバニティに閉められ、馬込みに包まれて戦意を喪失してしまった。揉まれ弱いだけに余計に応えた。前々走のスプリンターズS10着も、テンに手綱を押して一時は2番手をキープするも、外からドッと来られると手綱を引っ張ってズルズル後退してしまう。その結果、三分三里でびっしりと馬込みに包まれ、4角では馬が首を振って嫌がってしまった。はっきりと言って、鞍上と全く呼吸が合っていなかった。今春の高松宮記念2着では、大外枠から揉まれずにスッと3番手の外めに取り付き、直線も馬場の良い大外から末を伸ばした。ブリンカー着用馬で、道中で揉まれると極端に嫌気が差すタイプ。大外枠か、自身より外枠に先行馬がいないことが条件となる。テン乗りのリスポリJがどう乗るのか注目。ベストは1200㍍だが、積極化果敢なレースで揉まれなければ。

コスモセンサー
前走の小倉大賞典13着は、発馬直後に軽く手綱を押して先頭へ。だが、内からシゲルタックが競りかけてきたことで2番手に控える。道中はずっとハミを噛み、力みながらの追走。2角では先頭とは3,4馬身の差があったが、向こう正面でジワッと差を詰めて3角では馬体を併せに行く。早めに動く形になり、外からびっしりと張られる厳しい展開。4角で早くも手応えが怪しくなり、直線はアラアラ一杯。テンに軽く仕掛けたことと、その直後に競りかけられたことで掛ってしなったのが敗因。気分よく走るタイプだけに1800㍍も長かった。前々走のニューイヤーS1着は、久々の一戦。ポンと好発を決めるも、外からゴクホークケンがハナを主張したためにスッと2番手に控える。テンから緊迫した縦長の展開で、4ハロン目から10秒9-11秒2と中締まりの厳しい展開。それを早めに追い掛け、4角では手応えは今ひとつだったものの、直線で粘りに粘って押し切った。勝ちタイムも優秀だし、展開を考えれば価値の大きい勝利だった。一生懸命走るタイプで一貫した流れを得意とする。1400㍍向きのタイプだし、短距離馬としての資質を持っている。前走からの巻き返しに期待大。ここは逃げ不在でレースはしやすい。

サンカルロ
前走の阪神C6着は、落ち着いた流れを道中は後方のイン追走。4角まではたっぷり脚をタメ、直線は馬群になかに突っ込む。だが、前がびっしりと壁となり何度も手綱を引っ張るシーンが。スピードに乗り切れなかった。ようやく坂上で進路を見出して末脚を伸ばすも、時既に遅し。完全に脚を余してしまった。4走前のスプリンターズS3着は、発馬で行き脚がつかず手綱を押して後方2番手に取り付く。その分、インの経済コースをぴったりと追走してロスのない誘導。4角でも内一頭分が綺麗に空き、そこへ突っ込む。だが、直線の坂下で急にダッシャーゴーゴーに進路をカットされ、手綱を引っ張る大きな不利が。そこから立て直して良い脚を使っただけに、スムーズなら勝ち負けになっていたろう。1600㍍以上では結果が出せていないが、1400㍍なら確実に良い脚を使うことができる。ここは開幕週の外枠で、流れが落ち着く公算が高い。条件は厳しいが、決め手はNo.1。

ワンカラット
前走のスプリンターズS5着は、好発を決めてスッと馬任せでスッと好位へ。馬群のなかに入れ、前に壁を作るが抑え切れないくらいの行きっぷり。気を許せばガツンと行ってしまいそうな気配。タメるだけタメて4角でスパートするも、道中の手応えほど反応は良くない。直線でもジリジリとしか伸びなかった。勝ち時計が速過ぎた。前々走のキーンランドC1着は、好発を決めて馬任せで先団へ。道中は前に壁を作ることができず、少しずつポディションを上げて行く形。4角手前からは持って行かれて外めから先頭に立つ形。チグハグな競馬となり、かなり脚を使ってしまったが、直線でもうひと脚使い押し切った。昨年のこのレースは2着。発馬から手綱を押して好位へ。3角から前4頭が競り合い11秒2-11秒3と中締りの展開を離れた6番手追走。4角手前でスパートを開始し直線入口では先頭に馬体を併せる形。頭を上げて嫌がるシーンもあったが、直線で粘りに粘って2着に踏ん張った。追って頭の高い走法で、一瞬の脚を生かすタイプ。ここ3走はいずれも掛っている。1ハロンの距離延長は歓迎とはいえない。久々でここ2走はコースで長めからびっしり追われているが、急仕上げは否めない。逆に太めが残っていれば折り合いは付きやすいだろう。

ガルボ
前走のアーリントンC2着は、スッと馬なりで3番手のインを取りに行く。残り5ハロン地点で2番手にポディションを上げ、4角の下り坂で早めの競馬でシルポートに迫る。流れを考えれば鞍上の好判断。直線は2馬身圏内に捉えるも、そこから差が縮まらない。勝ち馬に二の脚を使われ、ゴール前でジワジワと差を詰めるのが精一杯だった。前々走の阪神C4着は、好発から気合いを付けて3番手のインを取りに行く。終始、経済コースを立ち回るも三分三厘では前がびっしり壁となり、包まれて動けない。直線もエイシンタイガーとレットスパーダが壁になる。ようやく坂上でエイシンを競り落とすも、今度はキンシャサが前に切れ込む。ゴール前も手綱を引っ張るシーンがあり消化不良だった。ペースを問わず、スッと先手を奪える脚はあるし、最後も安定した脚を使える。トモが甘いためにワンパンチ足りないが、ここでも上位争い。デキは絶好。

ショウナンカザン
前走のシルクロードS16着は、4番枠から道中は終始馬場の悪いインを通らされる。砂埃が舞い、かなりの荒れ馬場。4角ではアラアラ一杯で直線は急激に失速してしまった。前々走の淀短距離S1着は、道中は3番枠から馬任せで中団のインを追走。グンと重心を沈めた無駄のないフォームで直線入口では手応え十分。前が壁になっても慌てず。残り300㍍地点で狭いところを割って出る。そこから一瞬の脚で差し切った。以前ほど前に行けなくなり、終いの脚を生かすタイプになった。グリップが利かない荒れ馬場や道悪はさっぱり。開幕週のパンパン馬場は大歓迎だ。ただし、ハミにモタれて走るタイプだけに1ハロンの距離延長は歓迎とはいえない。馬込みを気しない勝負根性はあるので1番枠でも。

フラガラッハ
前走の東京新聞杯11着は、課題の発馬を決めるも、頭を上げて嫌がりその後はハミにモタれて力む。その分、道中で体力を消耗し、直線は馬群に沈んだ。前々走の紅葉S1着は、珍しく発馬を決める。しかし、馬群の中でハミをグッと噛み、持って行かれるようにハナへ。3ハロン目からはハミが抜けて11秒7-11秒8-12秒0とペースを落として脚を溜める。直線で後続を引きつけてからスパート開始。突き放せはしなかったが、何とか押し切った。前々走の1000万戦1着は、発馬で行き脚がつかず道中は腹を括って最後方からの競馬。この日は開幕週で、内の先行馬断然有利の条件。4角から直線も大外へ持ち出すロスの多い競馬。ただ一頭、かなりの距離を走らされながら直線は大きなフットワークでグングン加速。ゴール前で左手前に替えて差し切った。着差以上に強い競馬だった。どうやら馬群のなかに入るとハミを噛む癖があるようだ。現状ではハナを切るか、控えるかの極端な競馬が合う。ひと叩きされ、中間の動きはグンと良化。最終追い切りは四位を背に坂路で豪快に突き抜けた。ハミを抜いてリラックスして走れれば。

スプリングソング
前走のシルクロードS7着は、スッと3番枠から3番手のインを取る。その週はBコース替わりでインはかなり荒れた馬場。終始、そこを通らされ流れが落ち着いたことで馬込みに包まれた。直線では前が壁になったものの、追って案外だった。前々走のシルクロードS1着は、手綱を押して3番手の外を取りに行く。京都スプリント戦だけにテンから激しい争いにはならず、流れに乗れた。直線を向き、一旦は外からケイアイに交わされるなど追ってジリ脚だったが、ゴール前で粘り腰を発揮して叩き合いを制した。今回は1ハロンの距離延長になるが、長期休養明けの3走前がハイペースの1400㍍を2番手から押し切る強い競馬。少しフットワークが硬いとろはあるが、スピード性能と追ってそこそこの脚を使える。今週の追い切りは、坂路で半マイル52秒4-12秒1。馬場の内めを回ったとはいえ、馬なりでこの時計は凄い。動きもリズミカルだった。ひと叩きされてデキは間違いなく上向いている。パンパン馬場で見直し。

中山11R 中山記念
◎ヴィクトワールピサ
○マルカボルト
△リルダヴァル
△リーチザクラウン
×ミッキードリーム

 昨年の皐月賞、有馬記念を制したヴィクトワールピサがここから始動する。久々の一戦となるが、中間は入念に乗り込まれ動ける仕上がりだ。実績は言うまでもない。上がりの掛る中山は最適舞台。相手探し。

 意外と人気がないマルカボルト。前走のAJCC6着は、好発を決めて前へ。無理にハナへ競りかけることなくすんなりと2番手へ落ち着く。ガッチリと手綱を抑えて少し離れた位置で折り合いに専念。3角で掛ったサンライズベガが競りかけてきたために進出を開始。4角では早めに先頭へ並びかけ、直線は一旦先頭へ立つ。坂上で脚色が鈍ってゴール前で失速したものの、見せ場十分だった。前走の内容から2ハロンの距離短縮は歓迎だし、開幕週の馬場に加え、ここは同型が少なく組みやすいメンバー構成だ。中間の動きも良く、前進あるのみ。

 リーチザクラウンの取捨が迷う。ここ2走は課題の折り合いをクリアし、スムーズな追走から末脚を伸ばしている。前走など、意図的に発馬を遅らせて差してきた。だが、リーチの持ち味はスピードの持続力。いくら控えて終いを生かしても、それほど脚を使えない。一貫した流れになりやすい中山1800㍍はベスト舞台と思うが、距離延長になる今回、またもや控える競馬になりそうだ。これでは持ち味が生きない。思い切ってハナを叩いてスピードの持続力を生かせれば、ヴィクトワールを負かす力を持っている。