中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

有馬記念(GI)スペシャル!

2014-12-27 21:33:46 | 見解
1枠1番トーセンラー
引退レース。京都の下り坂を利してスパッと末脚を生かすタイプ。前走のマイルC4着はさすがに時計が速過ぎた。コーナー6回の中山コースが向くタイプとは思えないが、良馬場で競馬ができるのは何よりだろう。タフなレースは昨春の天皇賞2着で克服できている。強く脚を叩きつけられる硬い馬場なら、どんな展開でも力は出せる。無欲の一発を狙う。

1枠2番ヴィルシーナ
前走のエリザベス女王杯11着は、一頓挫明けで万全のデキではなかった。その分、レースでも積極的に運べなかった。ここは何が何でもハナを奪う。単騎逃げは確実だが、有力どころが早めスパートを仕掛けてくる可能性が高い。楽なペースは望めそうにない。

2枠3番ワンアンドオンリー
前走のジャパンC7着は、10番枠からスッと好発を決めると、1角手前で中団のインに潜り込む。今秋はカリカリしている面があり、この日も行きたがる素振りを見せて少し力みながらの追走。そして致命的だったのは3角で故障馬の煽りを受けて外へ膨れてしまったことだ。このロスは相当あった。前々走の菊花賞9着は、レース前からカリカリして発汗が目立っていた。レースでも外枠から内へ潜り込めず、終始、外々を通らされて前に壁を作れずモロに掛ってしまった。最初の4角の下り坂で勝負が決したと言ってもよかった。利気味は1角以降も抜けなかったし、4角の下り坂から外めを通って早めに動く横綱相撲。これでは持つはずもなかった。弥生賞、皐月賞当時はトモが付いていけずに最後方からの競馬が続いていたトモがパンとしたダービー時からポディションを取れるようになったが、今秋はそれが仇になっている。発馬からグッと行きたがるのを我慢させて、後方で控えるべきだ。弥生賞、皐月賞当時は、3分3厘でズブかったが、パンとした今ならスーッとマクッて直線で強烈な脚が使えるはず。距離は少し長い印象はある。

2枠4番ジェンティルドンナ
前走のジャパンC4着は、3番枠から馬なりで好位のインに取り付く。馬なりでポディションを取れるのは、トモの蹴りが強いからこそだ。道中は行きたがるのをなだめながらの道中。ムーアとの相性は抜群で、スムーズに折り合えていた。折り合いに慎重になった分、3、4角で一瞬流れが落ち着いたところで前との差が広がったのは痛かった。直線を向き、エピファネイアの直後まで迫ってスパートを開始させるも、そこから伸びずバテずでジリ脚だった。雨上がりの滑る馬場も影響したか。スッとポディションを取れる脚力と一瞬の末脚が武器だ。大トビでパンパンの良馬場が必須。その意味では最終週でも、馬場状態が保たれている今の中山は歓迎だ。ここも好位のインでひたすら我慢だ。ここが引退レース。この中間は少し稽古が手緩い印象がある。

3枠5番ラキシス
前走のエリザベス女王杯で悲願のGI初制覇。道中は12秒台後半の緩いラップが続くスローの流れを中団のインから追走する。終始、インの経済コースを立ち回るロスのない立ち回り。前のヌーヴォレコルトをマークする絶好の位置からの追走。直線を向き、馬3頭分外めへ持ち出す。トビが大きい分、ヌーヴォレコルトに差を広げられたが、一完歩ずつ確実に差を広げてゴール前できっちりと差し切った。経済コースをうまく立ち回った鞍上の騎乗が光った。トビが大きく、エンジンの掛りの遅いタイプ。小回り中山コースが向くとは思えない。前走も牝馬限定でコースロスなく立ち回れたのが大きかった。ここでは見劣りする。

3枠6番トゥザワールド
好位のインで我慢させて一発を狙う。スピードの持続力と一瞬の脚が武器である。スッと馬なりでポディションを取れるし、3分3厘の仕掛けてからの反応は抜群。まさに中山向きの脚質といえるイスラボニータに差された皐月賞は、17番枠から1角までポディションを取りたい心理が働き、出して行った分で掛ってしまった。その前の弥生賞にしても、3分3厘で馬なりのまま先頭を奪ったが、仕掛けが早かったのも事実。手応えに酔って早めに動いてしまうケースが見受けられたが、本来は好位のインで前に壁を作って一瞬の脚を生かしてもらいたいところ。ここは6番枠を引き、ビュイックがどこまで我慢されられるか。それにより、坂上で抜け出せる可能性は十分だ。デキは絶好。

4枠7番ラストインパクト
前走の金鯱賞1着は、中締まりの一貫した厳しい流れを4番枠から馬なりで中団のインに取り付く。エアソミュールを見ながらインの経済コースを立ち回る。背中を柔らかく使った収縮の利いた走りで末脚をタメる。3分3厘でサトノノブレスが仕掛けに行っても慌てない。ジッと我慢させて直線はスムーズに大外へ。これは脚力が残っているからこそスムーズにポディションが取れる。坂下で右手前に替えると、一歩早めに抜け出したサトノノブレスをゴール前できっちりと差し切った。前々走の京都大賞典1着は、馬なりでポディションを窺い、向こう正面入口で3番手に付ける。向こう正面でトゥザグローリーが飛ばして縦長の展開になるが、無理に追い掛けることなくジッと我慢させる。直線を向き、満を持してスパートを開始させると、一完歩毎にジワジワと詰め寄る。2着馬もかなり渋太かったが、何とかゴール前で差し切った。前脚の可動域が広くなり、決め手が強化されている。これでトモがパンとすれば凄い馬になる。ここも前走同様に仕掛けをワンテンポ遅れさせれば、一発あっておかしくない。

4枠8番メイショウマンボ
攻めでは集中力満点で鋭い動きをしているが、レースへ行くとどうしても突っ張った走りで集中力を感じない。ここも相手が強い。

5枠9番ウインバリアシオン
昨年の2着馬。宝塚記念時に屈腱炎を発症。前走の金鯱賞は手加減しながら走っていた。ひと叩きしてどこまで変われるか。

5枠10番フェノーメノ
前走のジャパンC8着は、16番枠発走。好発を決めて馬なりでポディションを窺う。コーナーワークの差で自然と中団後ろまで下がる。折り合い重視の道中。直線を向き、ハミを掛け直されるも、ジリジリとしか伸びず物足りない走りだった。2着馬とは小差。じっくり構えて長くいい脚を生かすタイプ。ジャパンCは少し時計が速過ぎた。ここも上がりの掛る持久力戦になればチャンスはあるか。昨春の同じ舞台だった日経賞が残り6ハロンからペースアップする本番に似た流れを長く脚を使って押し切っている。デキには不満を残すも、流れは向きそうだ。


6枠11番サトノノブレス
ワンペースのタイプ。スパッと切れる脚はないが、スッと先行して正攻法の競馬で押し切るタイプ。その意味では中山2,500㍍向きの脚質といえる。前走の金鯱賞2着は、中締まりの厳しい流れを中団外めからの追走で4角で早めに動く。直線で早めに先頭に立つも、ワンテンポ仕掛けを遅らせた勝ち馬に差されてしまった。陣営は控える競馬も示唆しているが、これは吉と出るかもしれない。2角まで我慢させて向こう正面から動いて行くステイヤーの走りをすれば一発ある。

6枠12番デニムアンドルビー
前走のジャパンC11着は、ひと叩きしてデキは絶好だった。しかし、レースでは発馬からずっと行き脚がつかずに最後方からの競馬。縦長の一貫した流れになった為、向こう正面では先頭からかなりの差を広げられてしまった。これでは、勝負にならなかった。前脚の出が硬く、ゴトゴトしていた。攻め馬を強くやり過ぎて硬くなっていたのではないか。残念だった。スローの瞬発力勝負の流れをじっくり構えて末脚を生かすタイプ。東京コース向きであることは間違いない。ここは残り6ハロンからのタフな流れが予想され、この馬向きの流れにはなりそうにない。


7枠13番エピファネイア
前走のジャパンC1着は、本格化を告げる圧勝劇だった。ひと叩きして落ち着きを増した中間。レースでは4番枠からスッと好発を決めると、馬なりで先団へ。1角からは行きたがるのを鞍上が懸命になだめる。雨上がりの良馬場に加えて、12秒前後のラップが続く一貫した厳しい流れでも行きたがる脚力。凄まじいものだ。流れが一瞬落ち着いた4角は引っ張り切りの凄い手応え。ダービー時のウオッカを彷彿とさせるもの。直線を向き、馬なりのまま先頭に立つと、坂上の残り2ハロンからスパート開始。グーンと凄まじい脚力で後続を突き放す。11秒5-11秒8でまとめてしまった。最後は流す余裕があった。強すぎる内容だった。前々走の天皇賞・秋6着は、休み明けで中間は発汗が目立っていた。レース当日もチャカチャカしていた。レースでは5番枠からフワッとした発馬で行き脚がつかない。二の脚でポディションを取りに行くも、直後のコーナーに入ると頭を上げてモロに掛ってしまう。馬込みに揉まれてガツンと掛ってしまう。直線でスムーズに馬場の3分どころへ持ち出せたが、ジリジリとしか伸びず。ゴール前は脚が止まってしまった。あれだけ掛れば仕方ない。大トビで不器用。コーナーが苦手で必ずと言っていいほど掛ってしまう。今回の中山2500㍍は発馬直後に下り坂とコーナーが待っている外枠ということで乗りにくいのは間違いない。ジョッキー心理としては前走と同じくスッと先行したいところだが、出して行くと掛ってしまうというジレンマ。馬込みに入れない気性だけに、外を回らされるのは間違いない。能力は1枚も2枚も上だが、掛かる上に外を回らされては、隙はある。

7枠14番ゴールドシップ
言わずと知れたグランプリ3勝馬。花道を飾れるか。時計を要する持久力戦で無類の強さを発揮する。スパッと切れないし、時計勝負では伸びない。暮れの中山2,500㍍の舞台設定はこの馬のためにある。14番枠を引き、岩田騎乗。発馬後の行き脚はつかないが、直後の下り坂と正面スタンド前を利用して積極的に前へ行くことが予想される。積極果敢なのはいいが、それが仇となる可能性も考えないといけない。理想は後方待機から3角から捲るステイヤーの走りだろう。エピファを強く意識するあまり、自身がタフなレースを強いられる。直線で攻め馬は動いたとはいえ、休み明けは間違いないところ。


8枠15番ジャスタウェイ
前走のジャパンC2着は、海外遠征明けで仕上がり途上のなかでの一戦。万全のデキではなかった。レースでは1番枠から好発を決めて少し外めにポディションを動かしながら、スーッと中団へ。前のジェンティルドンナを見ながら折り合い重視の道中。非常に収縮の利いた走りで脚を溜める。向こう正面では少しノメるようなところも見られたが、至極順調。悔やまれるのは、マークしていたのが折り合い重視のジェンティルだった点だ。前のエピファはノーマークだった。脚が残っているだけに直線入口でスムーズに馬場の外めへ持ち出す。そこからはジワジワ伸びて2着を確保した。仕上り途上の中で善戦したと言えるが、最後は脚が止まっていたのも事実。昨秋の天皇賞圧勝に見られるように、ベストは1,800~2,000㍍であるのは間違いない。じっくり構えて末脚を生かすタイプ。中山コースは今冬にポディションを取りに行って快勝した中山記念で実績がある。しかし、今回は2,500㍍だし、外枠もあって積極的にはいかないだろう。折り合い重視の道中になるのではないか。


8枠16番オーシャンブルー
アテにならないタイプ。一昨年の2着馬ではあるが、ひと叩きしてデキは上向いているが、大外枠を引き、道中の位置取りが難しい。最後方へ控えて一発を狙う。


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