goo

だてに年はとっていない

9月のコンサートで、有名なシューベルトの「セレナーデ」を20年ぶりに弾こうと思います。20年前と言えば「悪魔の奇想曲」や「羽衣伝説」などをバリバリと弾いていた(弾こうとしていた…?)頃、つまり、指がまだよく動いていた頃の話ですが、それでも、この「セレナーデ」を上手に弾けていたという記憶がありません。
「本当はもっと上品な曲なんだけどな」
「やっぱりギター1本では無理みたいだな」
2~3度人前で弾いたものの、ちっとも「セレナーデ」らしく仕上げることができないままに、そのまま、放り出してしまっていました。
放り出してはいましたが、この20年間の勉強の中で、「きっと、主旋律と和音伴奏の部分との音量バランスがコントロールできなかったんだろうな」と気づきました。
「今の右手のタッチなら、何とかなるかも」
そう思って昨日今日と、集中的に弾いてみました。少なくとも、がむしゃらに指を動かすことばかり考えていた若い頃よりは、この曲を「セレナーデ」らしく、主旋律を大事にして弾くことができそうです。
それがわかり、「だてに年はとっていないな」と、少し悦に入っています。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )