「車載用吸盤スタンド」で取付けも簡単。高性能CPUで高速ルート探索・地図スクロールを実現 ポータブルSDカーナビステーションStrada Pocketのラインアップを強化 (ニュースリリース)
パナソニック、ポータブルナビ「Strada Pocket」6機種 (AV Watch)
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パナソニックは9月17日、PND「Strada Pocket」の新機種、「CN-MP250D」「CN-MP180D」「CN-MP150D」など3シリーズ6モデルを発表した。10月9日発売。CN-MP250Dは64,800円前後、売れ筋となるであろうCN-MP180Dは54,800円前後とのこと。
ワンセグ、FM-VICSの対応有無と、AC アダプターの有無でモデルが分かれている。
・ワンセグ対応
「CN-MP250DL」「CN-MP250D」「CN-MP180DL」「CN-MP180D」
・FM-VICS対応
「CN-MP250DL」「CN-MP250D」「CN-MP150DL」「CN-MP150D」
・ACアダプター・家庭用スタンド有り
「CN-MP250DL」「CN-MP180DL」「CN-MP150DL」
大きさは133×89×28mm、296g(CN-MP250D)。5インチ液晶を搭載している。メモリは8GB microSDHCカードを利用し、1,031都市市街地図を収録。電話番号検索数は約910万件、住所情報は約3,600万件分となっている。
本シリーズは、6月に発売された「CN-MP100D」「CN-MP100DL」「CN-MP200D」「CN-MP200DL」の後継機種となる。これらモデルにジャンプアップキャンペーンを適用し8GB版としたときの、アップデート点は次の通りだ。
・取り付けに「吸盤スタンド」を採用。
・高性能をCPU搭載し、検索などを高速化。
・歩行モード「おでかけウォーク」を採用。
・VICS非搭載モデルを用意。
・取り付けに「吸盤スタンド」を採用
特殊ゲル素材を使用した「車載用吸盤スタンド」を採用し、簡単にスタンドの着脱ができるようになった。
三洋のNV-SB541DTなどもそうなのだが、取り付けスタンドの変更が、新モデルの最大の特徴となるのだろう。SONY nav-uが先鞭をつけたこの方式だが、三洋に続いてパナソニックも採用してきた。もはや国内メーカー製PNDでは当然の機能になってきたが、もともとPNDの特徴である手軽に持ち運びできること、を活かすことのできる便利な機能だ。
・高性能をCPU搭載し、検索などを高速化
豊富な地図・検索情報を高速表示できるようになり、また東京-大阪間を約4秒でルート探索するとのこと。
ただこうアピールされると、逆に6月発売のシリーズで市街地図を表示させるとどうなるのだろう、と心配になってしまう。
・歩行モード「おでかけウォーク」を採用
車を降りたときの徒歩での使用に特化したモード。自分の位置と、目的地への直線を表示するモードだ。
これもSONYや三洋製では採用されてきたモードで、市街地図を搭載してきたからこそ意味のあるモードだ。ただしパナソニックのものは自分の位置と目的地方向を示すだけであり、「徒歩ナビ」と称するSONY NV-U75に比べると一歩遅れている。この機能が本当に使われるのか、というのは実際のところよく分からない。しかし搭載してきた以上は、次モデルでの改善を期待したい。
・VICS非搭載モデルを用意
前モデルでは、ワンセグの有無で2シリーズがあったが、今回のモデルではこれにVICS非搭載モデルを加え、3シリーズとなった。
ユーザーの選択肢を増やす、という意味では意味のあるシリーズ展開だろう。
この他、前モデルから継承したStrada Pocketの特徴には、次のようなものがある。
・高精度自車位置測位システム「迷いまセンサー」の搭載
GPSに加え「加速度センサー」と「ジャイロセンサー」から構成された測位システム。「加速度センサー」は「車の進行距離」を、「ジャイロセンサー」は「車の進行方向・道路の傾斜」を検知することができ、これによりGPS測位ができないような箇所でも、ある程度の精度で自車位置を特定することができる。
・FM-VICS搭載
「CN-MP250DL」「CN-MP250D」などの対応機では「車載用スタンド」にFM-VICSチューナーを内蔵している。ただし光・電波ビーコンには対応しておらず、この点ではSONY製NV-U75などからは一歩遅れている。
・「おでかけストラーダ」「Googleマップ」との連携
新機種ではこれらに加え、「路線・地図アプリ(Yahoo! JAPAN)」との連携も開始される。
ただしStrada Pocketは外部機器とのデータのやり取りには SD カードを経由する必要がある。今後はせめて Bluetooth の搭載(EZカーナビリンクなど)、ゆくゆくは通信機能の搭載を目指すことになるだろう。
・「ディーガ」や「ビエラ」から“番組持ち出し”機能で持ち出したSDビデオ再生
これはMP250、MP180に限る機能で、SDビデオの再生が可能だ。
・走行状態の検知には、パーキングブレーキ結線は不要。
車両が現在走行しているのか、停止しているのかの判定は、パーキングブレーキ結線とすることもできるし、GPS・加速度センサーで行うことも可能。
選択肢が用意されているというのは良いことだと思う。三洋製ナビも、PNDはこのような選択肢をもってもらえればよいのだが。
6月の4GBモデルは、無償アップデートで8GBになるということが発売時に明らかにされていたことから、ソフトウェアについては間に合わせの印象を受けていた。それからわずか4ヶ月での後継機のリリースとなったが、これが真に予定されていた姿なのだろう。
国内メーカー製PNDについては、SONY・三洋が一歩先行していたと思うが、これでスペック上は大方追いついたように見える。PNDとして必要とされる性能は、かなり達成してきているはずで、性能・価格ともに、各メーカーがこれからどのような手を打っていくのか注目したいところだ。ただし、据え置き型のように必要ではない機能を搭載し続け、これにより価格を高めに維持することだけは、やめて欲しい。