迷歩録 開発

　　秋晴れに　　そよ風吹いて　　肌寒く　　冬支度する　　大隅の郷


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　今朝まで降っていた秋雨は止み、青空が顔を出し、陽射も射しこんでいるが

　　　　それほどまでに暖かくならず、小春日のような天気となっている南九州である。

　　　　　いよいよ寒さが本格的となってきつつある。この冷え込みで紅葉も一段と色

　　　　づくと思われる。週末は紅葉狩りできる所もあるのだろう。南はまだまだコス

　　　　モスが真っ盛りである。この頃は様々な観光地が開発され、多くの人出賑わう

　　　　はずがコロナの影響でそうもなっていないようである。開発を行い、集客を目

　　　　論んでいた人たちは、力が抜けるのではないだろうか。

　　　　　開発とは悟りを開かせることらしい、開発による新たな文化の構築もあるの

　　　　だろう。コロナがが歴史にブレーキをかけ、すべての開発が遅れていくという

　　　　感じは否めない、しかしそこで焦ったところでどうにもならない、そうであれ

　　　　ば腰を落ち着け、次に来る時代に向かって、開発というものを考える時間とす

　　　　れば、自粛期間もコロナ時代も活かすことができるのではないだろうか。

　　　　　いずれにしても今の時期、時代、次に向かっての悟りの時間としたいもので

　　　　ある。

　　　　

迷歩録 白菜

　　秋雨に　　打たれ白菜　　元気出す　　寒蘭回り　　てふてふや舞う


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ


　　　　　昨日夜半から降りだした雨は、朝になっても止まず、今もしとしとと降り続いている。

　　　　南九州は秋雨の一日となりそうである。昨日までの秋晴れで項垂れていた白菜などの野

　　　　菜は、今日は物凄く元気である。項垂れることもなく凛とした姿を見せている。

　　　　　特に白菜という冬を代表するような野菜はありがたい。鍋に良し味噌汁に良し、勿論

　　　　サラダなどにもいい。冬の万能野菜でもある。白菜、その白菜を作る時に苦労するのが、

　　　　虫との戦いである。ちょっと油断をすると、葉っぱは編み目のようになってしまう。無

　　　　農薬を目指して、毎朝虫取りを行い駆除するも追いつかない。虫の生命力は人間を越え

　　　　ている。虫だけではない白菜が育って収穫前になると、鳥たちがやってきて美味しい部

　　　　分をつついてしまう。防虫ネットや、案山子などで対抗するが。それでもすきまから入

　　　　り込み新芽を食べてしまう。何とも農業という作業は、害虫、害鳥との戦いでもあるこ

　　　　とが理解できる。

　　　　　この日々の繰り返しで、素晴らしい白菜などの野菜ができることを改めて知ることと

　　　　なる。農業体験は貴重な体験でもある。　　　　

迷歩録 内幕

　　青空に　　鈍行の雲　　西に行く　　冷え込む気温　　上着を重ねる


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　朝広がっていた青空は、徐々に雲に覆われ、陽射も届かなくなりつつある南九州

　　　　である。気温は昨日より低く、徐々に寒さを感じる。上着を重ね散歩しなければ肌

　　　　寒さを感じる程である。内側のインナーを暖かいものにすることが必要な時期でも

　　　　ある。内側と言えば内幕である。この間政府を動かしてきた内幕は闇に葬られよう

　　　　としている。何の解決もしないまま内幕を見せることなく、森友学園問題、加計学

　　　　園問題、桜を見る会の内幕、どの内幕も闇に葬られ政権は次の総理へと繋がれている

　　　　内幕が一緒であれば、また次の桜を見る会、森友問題、加計問題といったような問題

　　　　は起きてくるのではないだろうか。

　　　　　物事を明らかにして責任を取るという事は、内幕迄国民に明らかにして、そのよう

　　　　な事を起きないように、具体的な対策を立てる。それが引きついた政権のまず行うべ

　　　　きことではないだろうか。

　　　　　苦労人、たたき上げ、のイメージの中に埋めてはならない問題、歴史的にも問題を

　　　　ひた隠しにした政権の継承を続けるならば、国民の怒りは頂点に達するのではないだ

　　　　ろうか。

　　　　　いずれにしても、内幕という存在は問題の本質を表しているのかもしれない。何事

　　　　もその物事の内幕を知ることが本質を知ることに近づくことができるのかもしれない。

迷歩録 紅葉

　　秋晴れに　　すすきや揺れる　　暖かさ　　大根種まき　　高隈麓


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　今日は暖かい秋晴れの一日となりそうである。昨日まで冷たい雨が

　　　　降り、暖房器をつけて、過ごす一日であったが、今日は暖房器は不要

　　　　暖かい日差しに野菜たちも、大きく背伸びしているようにも見える。

　　　　　近くの高隈山は紅葉が始まったかと眺めてみるも、夏色の青々とし

　　　　た山肌、紅葉はまだまだ先のようだが、朝晩の冷え込みは著しい、こ

　　　　の冷えで紅葉も進のではないだろうか。

　　　　　紅葉と言えば、若き日に行ったことにある白山スーパー林道の紅

　　　　葉が今でも目に焼き付いている。スーパー林道を貫けて、白川郷へ

　　　　のドライブは見事な紅葉の路をくねくね、上り、下りと過ぎて行く

　　　　その素晴らしさは、世界遺産ほどの値打ちがある、今一度行きたい

　　　　観光地であるが、行けるか行けないか、神ぞや知るという事のよう

　　　　だ、紅葉は何故人を引き付けるのか、紅葉にきいてみたいが、その

　　　　前に、紅葉の絶景を見に行きたいものである。

迷歩録 冷雨

　　かみなづき　　冷たい雨の　　夜明けかな　　土をかき分け　　芽を出す野菜


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<strong>　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　冷たい雨がしとしとと降る夜明けとなった南九州である。暑さから寒さへの

　　　　変わる時期、体調維持に気をつかう時でもある。昼間はそれほどでもないが、

　　　　南九州でも朝晩はこたつなどの暖房器具が必要となる。

　　　　　今朝もそうであったように、これからの雨は冷雨となることが多い、この時

　　　　期の雨に濡れてしまうと、身体を冷やし体調を崩してしまう。今年は特に体調

　　　　を崩してしまうと、コロナウイルスという感染症に人一倍気をつかうことにな

　　　　ってしまう。そのような事にならないよう、雨に体を当てないよう気をつけなけ

　　　　ればならないであろう。

　　　　　農業や林業など第一次産業を生業としている人は時に気をつけなければなら

　　　　ない時期である。

　　　　　寒さが本格的となるまでは、暑かったり寒かったり変化が激しい、対人援助

　　　　職の人は自分だけでなく、相手のクライアント迄気づかいをして、気温変化に

　　　　よるリスクを最小限にしたいものである。