迷歩録 温故知新

　　曇天に　　秋の収穫　　落花生や　　一つ一つを　　千切りて集め


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　　　　曇天の南九州の朝、湿度が高く蒸し暑い、それでも秋の気候で過ごしやすい

　　　　　　秋の落花生の収穫にチャレンジ、引き抜いて一つ一つ千切りとり、集めて洗い

　　　　　　天日で乾燥させ、出来上がり、一週間や二週間はかかってしまう。何事も先人

　　　　　　の知恵を、学び、新たな方法を模索する。そんな繰り返しが文明というもので

　　　　　　はないだろうか。まさに温故知新こそが人間の歴史なのかもしれない。

　　　　　　　いずれにしても、先人の知恵の上に現在の知恵があることを知ることがとて

　　　　　　も大切な事、突然変異のように、新しい知恵が生まれるのではなく、有形無形

　　　　　　に先人の影響を受けた結果であることを自覚することが大切なのであろう。

　　　　　　　対人援助の場面でもそのことは同じこと、コミュニケーションは人類何千年

　　　　　　の積み重ねの結果が今の時代であることを自覚したいものである。