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迷歩録 しのぶ

2019-01-17 12:09:59 | 日記
  水仙や  可憐な君に  似たりかな  寒さを偲ぶ  冬空の下


                                ひのひら  ろくべえ


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     陽射しなく、雲垂れ込めて、寒さ強く、真冬の天気そのものの大隅半島、しかし、暖冬の冬

    水仙が咲き、菜の花が咲き、梅の蕾も日に日に膨らみ、春の足音が大きくなってきている。

     冬という寒さの中で、「しのぶ」でいた禽獣草木が動き出そうと密かにその時を待っている。

     「しのぶ」と耐える、似てるが似てない二つの言葉、耐えるは周りの圧力に対抗するように

    我慢することを言う、

     「しのぶ」は、目立たないように我慢すること、つまり、密かに我慢を続けている、頑張っ

    ているという状況であるろう。

     まさに引退を発表した稀勢の里の心情を表すのにぴったりな言葉ではないだろうか。時に苦

    痛に耐えるなどの言葉を使うことがあるが。苦痛が内圧的なものか、外圧的なものかによって

    その事を表す言葉は違ってくる。つまり内圧的な苦痛であれば「しのぶ」であり、外圧的な苦

    痛であれば、耐えるという事になるのではないだろうか。

     いずれにしても、精神的なパワーを表す日本的な言葉ではないだろうか。過剰な「しのぶ」

    「耐える」は精神衛生上はあまり良くない。考え方一つでネガティブな言葉にもポディテブ

     な言葉にもなる。そのことを考えて、言葉を選ぶことが大切なのではないだろうか。

      苦痛を「しのぶ」耐えるということではなく、建設的に「しのぶ」「耐えた」後に何が

    あるのかを、想像することが大切で、そのことを目標として今を過ごすということが大切な

    精神性ではないだろうか。

     ネガティブな言葉に押しつぶされないで、その言葉をポデティブにできることが人生のコツ

    なのかもしれない。