迷歩録 ひだまり

　　梅蕾　　期する正月　　温もりや　　日向で遊ぶ　　子猫よろこぶ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ



　　　　新年の光が燦々と届き、小春日となった今日三日、陽だまりでは長閑に子猫と遊ぶ

　　　高齢者が、何とも言えない情緒風景を創り出している。

　　　　猪年となって、三日が過ぎ、多くの人はいよいよ働くということや、仕事ということが

　　　頭の片隅から、頭の中心になってきてるのではないだろうか。

　　　　年末、年始の陽だまりのような休息時間は、あっという間に過ぎ去って、月曜日から仕事

　　　始め、そんな、今日を過ごしているのではないだろうか。

　　　　今年の抱負を聞かれる、しべらなくてはなど立場で思いは違うだろうが、最初というキーワード

　　　は同じであろう。そのキーワードを軸に、いろいろ思いをめぐらせ、いざその場になると、休みは

　　　どうして過ごしたなどありふれた話題になってしまう。それが「ひだまり」で過ごしてきた証拠と

　　　なる。ちこちゃんに、ぼーっと生きてんじゃねーよと怒られそうである。

　　　　今年は「ひだまり」を求めず、自ら寒風吹き荒れる所を目指して、時にその中の「ひだまり」を

　　　見つけるそんな、日常もいいのかもしれない。

　　　　そうすることで「ひだまり」のありがたさを身をもって知ることができる。

　　　　寒風の中の「ひだまり」、「ひだまり」の中の寒風では耐えることができない。自分で寒風の中の

　　　「ひだまり」とできるようしたいものである。