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迷歩録  のそん

2017-03-29 14:52:29 | 日記
  陽射しなく  寒さ残りて  炬燵かな  瞼仲良く  うつろな時間

                                 ひのひら  ろくべえ




     「のそん」とは、のどかすぎるひとと広辞苑にある。のどかとは落ち着いて静かなさま、気にかからな

     さま、心配のないさま、天気よく穏やかなさまと広辞苑にある。「のそん」な人を大切にする政治など

     と使われる言葉である。とかく、人は目立つ人、あるいは意見を持っている人、肩書のある人など特徴

     のあるものにだけ目がいきがちだが、本質は、「のそん」な人の評価こそが大切で真実に近いという意

     味ではないだろうか。

      国会で話題の森友劇場も、出演者で読める真実があるのではないだろうか。自分たちの保身のみあるも

     と、落ち着いて真実を「のそん」に対応しているものの中に真実があるのかもしれない。

      対人援助の職場でも、大切なのは、自分自身を「のそん」的存在として演出して、ケアに活かすことが

     大切であることを知ることが、成長の切っ掛けとなるのかもしれない。

      月夜の蟹のように焦り慌て移動するようなことではなく「のそん」とした行動の中に、鋭い視点を持つ

     ことが理想ではないだろうか。

      かっての剣客たちは、「のそん」の構えの中に鋭さを持っていたのではないだろうか。現代人には少な

     くなっている傾向のある人だが、目指すにはとても素晴らしい人間像ではないだろうか。

     「のそん」的人間を目指すことも悪くないのであろう。

       今風に言えば、アナログ的な人間という事ではないだろうか。デジタルがすべてではなく、アナログ

     だって理解し、対応できるそのような人間像なのかもしれない。

      いずれにしても「のそん」とはのどかな人という事である。のどかを追求することでコミュニケーショ

     ンがうまくなればそれに越したことはないのである。