gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

迷歩録   きょい

2017-03-17 10:59:34 | 日記
  青空に  白蓮開く  弥生月  上着を脱いで  畑仕事かな

                            ひのひら  ろくべえ





     「きょい」とは、虚威のことで、広辞苑によると、うわべばかりの威勢、虚勢とある。つまり虎の威を借るキツネ

     という事であろうか。ここで問題なのは虎の威である。虎の威がなんであるかを感じておくことが大切なのではな

     いだろうか。

      今の自分の立場や、人間性を支えているのは何であろうか。すべてが自分の力だけで生きてるわけでもなく、自

     分がすべてでもない。つまりどのような所に所属しているかで、虎は変わってくるという事ではないだろうか。時

     に人間は勘違いをする。格式ある制服を着た時、あるいは肩書を持った時、国家試験に合格した時などは、勘違い

     を起こす確率の高い時ではないだろうか。特に国会議員などは、国会議員という肩書(虎)を持ったがために、態

     度が変わり、その保身のために行動するようになるのではないだろうか。時の防衛大臣の言葉や、態度を見ている

     とそのようにしか見えなくもない。

      対人援助の場でも、自分の感覚なのか、どうなのかを疑うような時がある。特に施設の決まり事などと言う説得

     を聞くと、この人自分の意見はないのに、相手の事も考えていないのに、規則を盾に説得をしようと必死になる。

      そのような姿の後ろには、施設(虎)というものの権威だけしかないのである。そのような説得ではなく、相手

     の心情を理解しながら、今一番良い方法を共に考える説得方法がいいのではないだろうか。マスコミの質問攻めよ

     うな上から目線の説得では人間は納得しないばかりか、不満を沢山抱えてしまう事になってしまう。

      大切なことは、人間として理解をしていく視点ではないだろうか。常に虚威の精神を持っているのに気づかない

     人も多くいるのだろう。そのような人には気づいてほしいものである。子供の頃、親が言っていたとか、先生が言

     っていたなどと、虚威発言で自分の位置をつくつた人、自分を演出してきた人は、気づきにくいかもしれないが

     虚威ではなく、自分の意見、自分の考え方を持つことが大切であることに気づいてほしいものである。

      対人援助の場での虚威行動はクライアントの信頼関係をつくるうえでは必要ないものであることを肝に命じた行

     動を心がけることが肝要であろう。

     気をつけたいものである。虚威行動を慎み、信頼を得られる対人援助者を目指したいものである。