第二回「みんなで学校」、晴天のなかで開かれました。
風邪などで来られなかったご家族が何組かあり、残念でしたが、またさらによい機会に・・・*
新津から来てくださったご家族をお迎えに行き、会場に戻ると・・・、
裏山を掻き登る、みんなの姿が・・・。
どこまでも、どこまでも、登っていきます。
息子の姿は、遥か向こう。
子どものように楽しそうに続くのは、エミさん。
養護の先生です。
パパさんたちは、近くのおじいちゃんに誘われて、カンジキや、スコップや、ソリを借りに行きました。
わたしたちも、登ってみたい!
八才のお兄ちゃんと、三才の弟さんと、お母さんと、わたしで、後に続きます。
足がはまること、はまること。
膝や腰まではまるところも。
でも、八才のお兄ちゃん、がんばるがんばる。
上に何が待っているんだろう・・・。
お兄ちゃんには、リズムがある。
自分のペースでゆっくり登る。
しっかり休み、雪を食べながら、何かを感じる。
しばらくすると、また登る。
お兄ちゃんに付いていきながら、わたしは、いつもの何倍も、まわりに溢れる“冬”を、感じていました。
一時間以上、登っていたら、上から息子がかけ降りてきました。
「ママ、きれいだよ、早く早く」
そう言って、手を引っ張って、連れていってくれました。
息を切らして登ると、そこには、
こんな景色が待っていました。
息子とエミさんが、椅子を作っていてくれました。
腰かけると、なんていい気持ち。
第一部隊で、記念写真。
「カンジキなくても登れるんだね。」
「冬って、どこも道になるね。」
「雪ってすごいね。」
そんなことを話しながら、後に続くみんなを迎えに行きます。
みんなが頂きに立てた時は、嬉しかったなあ。
さあ、猟師さんに任せきりの、「イノシシ鍋」を目指して、下山です。
速い速い、瞬く間にみんなの姿がみえなくなります。
お兄ちゃんたちご家族は、ゆっくりゆっくり。
それもまた、素敵です。
こちらが、猟師さんお手製のイノシシ鍋。
しばらく前に、猟友会のみなさんで獲ったイノシシ。
随分たくさん獲れたそうです。
興味津々のわたしたちに、解体時の写真を見せてくれました。
狩猟教室の始まりです。
どんな風に獲り、どんな風に開いたのか。
心に残ったのは、イノシシの頭は食べずに土に埋める、というお話しでした。
自然に、土にかえすのだそうです。
わたしは、アイヌの話を思い出しました。
アイヌの人々は、山から宝(肉)をもらったら、クマであればその頭部を祭壇にのせ、ご馳走やお酒をそなえて、感謝したのだそうです。
ですから、普段は肉を食べないわたしも、このイノシシはいただいても大丈夫、と思いました。
何となく。
さあ、腹ペコのみんなで、「いただきます!」。
猟師さんが三度も煮て冷やしたという、イノシシのお肉。
柔らかくて、本当に美味しい。
味は牛肉に近く、さらにさっぱりとしていました。
午後からは、満腹で眠る大人、戯れる子どもたち、外に飛び出してまた山に登り、竹取りをする子ども、かまくらを掘る大人、様々です。
近所のおじいちゃんも、竹細工を教えに飛び入りしてくれました。
前回来てくれた、体操のアイちゃんも駆けつけてくれました。
「物なんていらないよね、子どもは自分で遊びを見つける。」
「その遊びが、学びにつながってる。」
「そうそう、気づくと、物凄い学びをしてるよね。」
「ここはいいね、地元の人たちが入ってきてくれるから。」
「あのおじいちゃんみたいにね。前回は、通りがかったおじさんが鯉を見せてくれたしね。」
勢い溢れる一日、ゆっくりおしゃべりをしたわけでもありませんでしたが、
子どもたちがいい顔をしていて、よかった。
しみじみ、子どもって、信じてそばにいてくれる人がいると、すごい力を発揮するものですね。
みなさん、ありがとうございました。
次回は、4月29日の祝日に開催します。
山菜の時期ですので、山竹の子料理をしたいと思っています。
わたしは薬草集めも楽しみです。
詳細は、改めてお知らせいたします。
「みんなで学校」は、まだまだ未知数。
想いのあるみなさんと一緒に、すてきな場所をつくっていきたい。