ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

冬、満喫。(みんなで学校、ご報告)*日々のつれづれ*

2016年03月02日 | Weblog

第二回「みんなで学校」、晴天のなかで開かれました。

風邪などで来られなかったご家族が何組かあり、残念でしたが、またさらによい機会に・・・*



新津から来てくださったご家族をお迎えに行き、会場に戻ると・・・、

裏山を掻き登る、みんなの姿が・・・。



どこまでも、どこまでも、登っていきます。

息子の姿は、遥か向こう。

子どものように楽しそうに続くのは、エミさん。

養護の先生です。



パパさんたちは、近くのおじいちゃんに誘われて、カンジキや、スコップや、ソリを借りに行きました。


わたしたちも、登ってみたい!

八才のお兄ちゃんと、三才の弟さんと、お母さんと、わたしで、後に続きます。


足がはまること、はまること。

膝や腰まではまるところも。

でも、八才のお兄ちゃん、がんばるがんばる。



上に何が待っているんだろう・・・。



お兄ちゃんには、リズムがある。

自分のペースでゆっくり登る。

しっかり休み、雪を食べながら、何かを感じる。

しばらくすると、また登る。


お兄ちゃんに付いていきながら、わたしは、いつもの何倍も、まわりに溢れる“冬”を、感じていました。




一時間以上、登っていたら、上から息子がかけ降りてきました。

「ママ、きれいだよ、早く早く」

そう言って、手を引っ張って、連れていってくれました。

息を切らして登ると、そこには、





こんな景色が待っていました。



息子とエミさんが、椅子を作っていてくれました。

腰かけると、なんていい気持ち。

第一部隊で、記念写真。




「カンジキなくても登れるんだね。」

「冬って、どこも道になるね。」

「雪ってすごいね。」

そんなことを話しながら、後に続くみんなを迎えに行きます。

みんなが頂きに立てた時は、嬉しかったなあ。



さあ、猟師さんに任せきりの、「イノシシ鍋」を目指して、下山です。

速い速い、瞬く間にみんなの姿がみえなくなります。

お兄ちゃんたちご家族は、ゆっくりゆっくり。

それもまた、素敵です。





こちらが、猟師さんお手製のイノシシ鍋。

しばらく前に、猟友会のみなさんで獲ったイノシシ。

随分たくさん獲れたそうです。

興味津々のわたしたちに、解体時の写真を見せてくれました。

狩猟教室の始まりです。

どんな風に獲り、どんな風に開いたのか。



心に残ったのは、イノシシの頭は食べずに土に埋める、というお話しでした。

自然に、土にかえすのだそうです。


わたしは、アイヌの話を思い出しました。

アイヌの人々は、山から宝(肉)をもらったら、クマであればその頭部を祭壇にのせ、ご馳走やお酒をそなえて、感謝したのだそうです。

ですから、普段は肉を食べないわたしも、このイノシシはいただいても大丈夫、と思いました。

何となく。


さあ、腹ペコのみんなで、「いただきます!」。



猟師さんが三度も煮て冷やしたという、イノシシのお肉。

柔らかくて、本当に美味しい。

味は牛肉に近く、さらにさっぱりとしていました。



午後からは、満腹で眠る大人、戯れる子どもたち、外に飛び出してまた山に登り、竹取りをする子ども、かまくらを掘る大人、様々です。

近所のおじいちゃんも、竹細工を教えに飛び入りしてくれました。

前回来てくれた、体操のアイちゃんも駆けつけてくれました。


「物なんていらないよね、子どもは自分で遊びを見つける。」

「その遊びが、学びにつながってる。」

「そうそう、気づくと、物凄い学びをしてるよね。」

「ここはいいね、地元の人たちが入ってきてくれるから。」

「あのおじいちゃんみたいにね。前回は、通りがかったおじさんが鯉を見せてくれたしね。」


勢い溢れる一日、ゆっくりおしゃべりをしたわけでもありませんでしたが、
子どもたちがいい顔をしていて、よかった。

しみじみ、子どもって、信じてそばにいてくれる人がいると、すごい力を発揮するものですね。

みなさん、ありがとうございました。



次回は、4月29日の祝日に開催します。

山菜の時期ですので、山竹の子料理をしたいと思っています。

わたしは薬草集めも楽しみです。


詳細は、改めてお知らせいたします。

「みんなで学校」は、まだまだ未知数。

想いのあるみなさんと一緒に、すてきな場所をつくっていきたい。












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