紛れもない、秋。
完全なる、秋。
夏の後ろ姿さえ、いつの間にか、見えなくなってしまいました。
しみじみと、図書館に出かけてきました。
そして、何気なく手にした、一冊の児童書。
少し読んだら、可笑しくて、吹き出してしまいました。
わたしに、そっくりなんです。
迷わず借りて帰りました。
『ごきげんいかが がちょうおくさん』
ミリアム・クラーク・ポター さく
まつおかきょうこ やく
こうもとさちこ え
(福音館書店)
主人公のがちょうおくさん、
飛び抜けておっちょこちょいで、忘れんぼうで、風変わりで、ちょっと能天気。
まるでわたし。
自分のことが書かれているようで、なんだか恥ずかしい。
でも、楽しい。
がちょうおくさんのまわりは、珍事件の連続。
おっちょこちょいが炸裂、という感じ。
息子に見せたら、たぶん、笑い転げるだろうと思います。
秘密にしておこう。
“これ、まるっきり、ママじゃん”
と言われるはずですもの。
・・・でも、あんまり可笑しいから、秘密にしておくのも苦しい感じ。
一緒に笑ってしまいたい感じ。
と、寝る前に迷っていたら、
覗きこむ、息子。
“それなあに?”
ええとね、これはね、
“ちょっと貸して。”
あらら・・・
“なにこれ、ママじゃん!”
早速、大笑いしています。
やはりね・・・。
こうなったら、今夜はこれを一緒に読んでしまいましょう。
そして、大いに笑いましょう。
(特に、第三話、第六話が傑作です。)
わたしは、わたしらしく、わたしを全うするわ、
という心持ちになってしまいました。