ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

自分を生きる*日々のつれづれ*

2015年07月01日 | Weblog

懐かしい人が、会いに来てくれました。

駅に降り立ったその人は、

人目をひく、圧倒的な存在感。


新緑のような麻のチュニックに、やはり麻の海色のモモンガパンツ。

全て手縫いです。


地球がやってきたような感じ!






彼女は、友だちであり、尊敬するアーティスト。

シンガーでもあり、パフォーマーでもあります。






再会の挨拶もそこそこに、創作活動の話に花が咲きます。


「詩って、どんなふうに書くの?」

「常に待っている感じ。ある時不意に降りてくるの。」

「なるほど~」





「いまは、どんな絵を描いているの?」

「うまく言えないんだけど、平面と立体が合わさったものとか、ミクロとマクロ、そういうのが描きたいんだよね~。」

「ほお~。」





小さなカフェに落ち着くと、彼女は持ってきた作品を見せてくれました。

この人は、心に起こる、ほんのかすかな変化を、色と動きで表現することができます。

ダイナミックに。

繊細に。




美しく不思議な七色の絵に、ため息が出ます。




多彩な才能を持つ人。

地に足をつけて、「生きている」と実感することが大好きな人。

身に付けるものは全て手作り。

どこにもない、誰も持っていないようなものばかり。






わたしには、見えました。

彼女そのものが、素晴らしいアート。

絵も、手作りの作品も、彼女が大自然で見いだすものも(写真として)、全てひっくるめた個展のようなものを、いつか開くことになるでしょう。


そして彼女は、それらをパフォーマンスとして表現していくことにもなるでしょう。





そんな未来が見えて、楽しくなりました。






帰りがけ、わたしの大好きな野原にお連れしました。


緑溢れ、風は気持ちよく通り抜け、小川は楽しげに流れていきます。


ウグイスが鳴いています。

牛蛙も鳴いています。





彼女は、ウグイスに牛蛙に、面白い声で応えます。

歌うような、挨拶のような。

人目なんて気にしません。



彼女は自分を「生きている」のですもの。






「また急に連絡します。」

別れ際の、言葉。

彼女らしくて、いい。




「いつでも、急に、連絡してね。」

わたしも、応えます。






自分を思いきり自由に生きている人。

さよならの後も心地いい。




わたしもわたしを生きましょう。



静かな力が溢れ、空を見上げると、

きれいな夕焼けが始まっていました。














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