ある日の夕方のこと、炊事中に電話のベルが鳴りました。
濡れた手を拭きながら、受話器をとると
『杏子さまで、よろしかったでしょうか?』
「・・・ ・・・ よろしかったでしょうか?とはなんですか?私は品物ではありませんよ」
つい、ムカッとして言ってしまいました。
またもや 『すみません、あのう、杏子様でよろしいでしょうか?』
「えぇ、たしかに杏子ですが・・・
あなたねぇ、マニュアルとはいえ、もっと自信をもって電話をかけてくださいね。
よろしかった?という場合は、どれかを選んで決めて、確認する時に言うのではないですか?」
今度は少し優しく言いました。
『すみません・・・』
▽◎※セールス販売、若い女性からの電話でしたが、
相手の顔が見えないだけに、言葉使いは微妙な反応が出ますね。
結局は体裁よく、お断りしました・・・。