さわやかなつつじが、春風にほほえんでいます
ピカピカの一年生!!
昨日は、また熊本の病院行きでした。
JR列車、7時20分発に乗りますが③番ホームで待つこと20分
あまり寒いのでホームの階段の影に身をひそめていました。
ホーム一番前列、黄色い線の後に一人の少年が列車を待っていました
そろそろ時間だなと、わたしもその後に並びます。
よく見たら、その少年がガタガタと唇が震えているのです
緊張? 寒さのせいか?
小さい肩には、おおきなリュック型の鞄の紐がくいこむように重たそうで
おまけに右手にも大きなバックをさげています。
学生服は新調で詰襟姿が光り、靴は真っ白のスニーカー。
あ、一年生だなと、すぐにわかりましたが、わたしよりも身長が小さいのです。
??? 思い切って声をかけました。
「寒いねっ!!」といいながら肩をやさしくトントンたたいて、「だいじょうぶ?」といったら
「ハ ハイッ!」 ガチガチ震えています。
ホームの向こう側、改札口のそばで手を振っている中年女性に少年がときどき
手を振って答えています。
「お母さん?」
「いいえ、おばあちゃんです」 まだ震えています。
「学校はどこ?」
「た 玉名・・・です」
「え?玉名高校?えらいねぇ、がんばったね」 有名な進学高校です。
「いいえ、玉名中学です」
あれ!中学生だったか、どうりで小さいはずだ。
「じゃ、市内の小学校はどこ?」
「みやま市の小学校です」
「あら、えらい遠いところから来たのね、おばあちゃんに駅まで送ってもらったの・・・」
「はい・・・」
みやま市から当市からまでは、車で少なくとも30分以上かかかります。
これから毎日、熊本県の玉名市内まで列車に乗り換えて通学するのかと思うと、
ちょっと可哀そうになってきました。
少年は、また手を振っている・・・
おばあちゃんも気がかりだろうなぁ。
列車がきた。始発なので座席は空いているが、だいじょうぶかなぁ?
あ~、一番端の座席にチョコンと座っています
ホッとしてわたしも、少し離れたところに腰をおろしました。
「発車しま~す!!」 すこし揺れながら下りの列車は、す~っと駅を後にした。