かかりつけの内科医院、近かいので徒歩で行くのが決まり、散歩のようなもの。
日中は、暑いので今年はじめてパラソルをさしてでかけた。
途中でこんな風景にであった。
田んぼの中に建っている一軒屋、珍しく洋風な建物だが、もう見慣れたので違和感はない
その家には、広い駐車場があるが今日は中学生らしい男子生徒が2人
なにをするともなく、石段に腰をおろしてなにやら頭をかかえていた
あれ?コンクリートの上の毛布に、横になりじっとしているもう1人を見つけた。
私は心配になりそばに行って
「あら!具合が悪いの? どうしたの?」と早口でたずねた。
「いいえ・・・」と、石段に腰をおろしていた一人の男子生徒(A君)がきまり悪そうに答えた。
「オイ!起きろよ、アサッ!」あだならしい名前を呼んで体をゆすったが、
その子は起きようともせずに、目は閉じたままで横になっている。
「いったい、あなた達はここで何をしているの?」
「ひなたぼっこです・・・」
「???、ひなたぼっこて、それはお婆さんのセリフよ。若い人なら日光浴でしょ?」と笑ったら
A君がにっこり。
どうやら不良少年じゃないなと、ホッ!とした時だ。
近くで草取りしていた別の叔母ちゃんが、そばに来て言うには
「ほら!あんたたちがいつも、こげんして何もせずにゴロゴロしとるけん
通る人がみんな心配するじゃんね。でけんよっ!」と怒り声。
・・・ポカ~ンとなった私
3人共、途端に不機嫌そうな顔に変わった。
帰り道
未だたむろしていたが、一人増えて4人になり、そのうち3人がまた寝そべっていた。
「あれ?まだ ひなたぼっこ? もう陽がおちたよ。家に帰りなさいね」
「・・・・・・」
「あなた達は中学生?」
「いいえ、今度高校一年になります」
「じゃ、もうすぐ入学式があるでしょ? 家の人が心配してると思うよ
わたしの孫も、おなじで高校1年生になるけど、塾に行ってがんばっているよ」
「さっ!起きて起きて! キョウツケッ! 前に習えッ!」と気合をいれた。
キョトンとなった4人は、それでも立ち上がる様子もなく、まだじっとしたままだ。
「前へ進め!!・・・ねッ!」といってにっこりしてその場をはなれた。
さてさて、その後の様子はわからないが、一人でわめいてもつまらんし・・・
「困ったもんだ いったい何時から、そんなになったんだ?」
4月9日は、県立高校の入学式。 私はひとりでも行ってみようと思っている。
孫、S君の晴れ姿を見ておきたいもの・・・