斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ問題に国民の目が向いています。
百条委員会の答弁を聞いていても、全く動じることなく対応に瑕疵はないと言い切る様子に、国民はますます腹が立っているわけです。
権力を手にするとそんなふうになるのかな。
さてこの後、どんな結果になるのでしょうか。
今でこそ、パワハラとかセクハラとかが大きな問題になりますが、私は長い職業人生の中で、パワハラもセクハラも体験してきました。
パワハラもセクハラも体罰も取り上げられずに今に至りました。
忘れられないのは、ある若い男性教諭が、子どもの指導で失敗をしたとき、校長の命令で全職員の前で謝らされたことです。
そこまでしなくてもいいのにと、その場にいた私は胸が痛みました。
見ないふり聞かぬふりをしていました。
その校長はワンマンで、職員にはとても厳しかったのです。
でもだれも正面切って物言うことはできませんでした。
17年ほど前のことです。
今なら私が公益通報で訴えるかもしれません。
もっと昔、40年ほど前には、私が仕事を手伝おうと思って申し出ると「役に立たないので、そこで壁の花になっていればいいよ」と言われたことです。
ショックでした。その言葉が。
今なら「それ、セクハラですよ!」って言うんですが、若かったし、セクハラという認識がなかったので、言えませんでした。
自分の価値観で人に行動を押し付ける人って許せない。
言った方は忘れても、言われた方は何十年たっても忘れない。
相手の立場に立って考えられる人でないと、尊敬できません。
ほんとうに尊敬できる人は、学歴や地位に関係なく、人の痛みが分かる人、人のために行動できる人。
そんな人はいっぱいいるのですが。
日本のリーダーの質が落ちているのが悲しい。