眠れぬ夏の夜、目覚めがはやく、畑をひとまわりしたら
里芋の葉っぱに水玉がコロコロ
ちいさな花がひとつ写っていた・・・
弟が、東京から今年も我が家に、2泊3日の短い帰郷。
一年に必ず1~2回はやってくるのが普通になっていたが・・・
「ぼくの帰りを待ち、涙をこらえて手を振って見送ってくれた母の笑顔も、もう見られんし・・・
でも、ボクの実家はここしかないもんね」
ポツリとつぶやいた弟。
「そうね、ここがあんたの実家たい! 来年も来てね、きっとね」
夫と3人で、父母の墓参を早めにすませて、弟は東京へ帰って行った。
今年は母の初盆。