熊本県と福岡県の県境、四ツ山から眺めた 大牟田市内の、のどかな風景です。
中央の丸いタンクは市民の命の水を蓄える貯水池、手前は緑ゆたかな延命公園、
左右の白い煙は、大牟田市の工場群・・・ 画面左から横に大牟田市の町並みがひろがります。
台風シーズンが今年もやってきた。
台風12号は、四国近畿地方を襲い、日本海方面へとあばれまわって続くとの予報に
自然界の恐怖が広がる。
最近の気象条件は異変が多く、アチコチでおおくの災害をまねいている。
干ばつがすぎると、今度は大雨、
3月の東海地方大地震からはじまり、不安定な気象状態が未だに続いている。
テレビのニュースを見ながら、どうか無事にと願うばかりだ。
一昨年、買った私の自転車は、安全な車庫に納まっているが、じいやのは年中
玄関の前におかれて雨風に見舞われている。
先の6号台風のときには、風で倒れるかもしれないと思い、自転車を
玄関の大きな柱に紐でくくりつけたのは私。
じいやはそれをみて「ワハハ、用心さすねぇ」と笑った。
「もし、倒れて玄関の戸ガラスでもわれたら、大変やんね」ときりかえした。
そう、思い出した。
もう、かれこれ20年ぐらい前か?大型台風が発生した時のこと。
我が家は新築したばかりで、車庫はまだ簡単なスチール製の柱に
波板(プラスチック)が貼ってあるだけ。
車は念願のクラウンを買ったばかりのころで、台風でダイジョウブかと心配になった。
午後から大荒れになった。
じいやはまだ勤務中、長女は仕事で留守、
次女とわたしだけで、これをなんとかせねば・・・
風がだんだんと強くなってきた 木の葉が舞狂っている。
紙くずも蝶のように飛び散り ガラガラ音を立てて転がって行くごみ箱
大粒の雨も降り始めて、顔にあたると痛いほどだ!!
「ママ、あぶないから、ヘルメットかぶって!」
家にあった黄色と真っ赤なヘルメットを次女がもってきた。
2人でかぶった。
なんだか、裁縫に使う 待ち針のように見えて
こっけいな姿の二人だが、今はそれどころではない。
大揺れして いまにもバリバリと飛びそうな車庫の屋根を
ロープでなんとかしばり、玄関の前の2本の大柱にくくりつけた。
もちろん、そのまえに車をあるだけの毛布でぐるぐる巻きに・・・
そして数時間経過、ようやく風もおさまった時、二人とも力が抜けて
コンクリートの床にへなへなとしゃがみこんだ。
初めてつけたヘルメット姿の可笑しいことはいうまでもない。
へんな頭と顔、髪はみだれ服も ぐっしょり、
あ~ でも大事な車は無事でありました。
しかし、車庫の屋根の波板はどこかに飛んで、車庫の屋根板は一枚もなくて
ポッカリのぞいたのは・・・
なんとまぁ きれいな青空でした・・・ ( 人の気持も知らないで・・・)