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夫は運動不足解消に卓球をやっているが
頭の体操にといって 時々近くの老人センターに囲碁にも行っている
ある日のこと 対戦も終盤近くになった頃、
「Aさん、娘さんが迎えにみえましたよ~」
対戦相手のAさんに 老人センター館内、係りの人がつげた。
「は~い」
Aさんは やおら立ち上がり帰り支度・・・
そこで横のBさんが
「娘さんて?いくつな?」
Kさんがちいさな声で
「70才」
「え 娘さん 70才の 」
あぁ、Aさんは 94才と聞いていたから
70才でも 娘さんにまちがいないよね・・・と
でも 冗談ではすまされないと そのとき夫は思ったそうだ。
折りしも数日前、M新聞で「老老介護」の 記事を目にした。
~M新聞より一部抜粋~
93才の母親を在宅介護して3年目、1人娘のM子さんは仕事と介護を なんとか両立してきたが
母親が脳梗塞、M子さん自身も股関節の病気で歩行が難しくなり仕事をやめた。
日中は複数のヘルパーが 母親をみてはくれるが
食事の用意や深夜の世話は M子さんしかいない。
身動きがままならないM子さんは
毎日の介護に追われて 自分の時間も持てないままに
股関節の病気の手術も 入院が必要のために ためらっているという。
まさに「老老介護」の現実がそこにあった。
多額の費用はかかるものの、施設などでお世話を受けられる場合は
寂しさは避けられないが
家族介護の困難さは 少しでも解消できるので幸せであろう。
人ごとだといって すまされる時はよいが
確実に ひたひたと波は打ち寄せてきている・・・
「俺たちも いつそうなるかと思うと・・・」
と夫が 話してくれた。
今日は 母の日、そしてまもなく父の日も・・・
来年も元気でこの日を迎えたい・・・