へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

藤川家家臣団武道派

2011-06-04 22:19:32 | へちま細太郎

久しぶりのピカイチだ。

大事な息子を団部に入れるとは、いい根性の唐変木野郎だ。
うちの高校の応援団部は、食い時の張った藤川家の中でも、骨のある家臣団一族で結成された由緒あるものなんだそうだ。
「根性のあるやつは入ってこい」
という武士道精神の塊なアナログ連中だ。
「いまどき珍しい連中だよ」
と、当のバカ殿も感心している。
「だってよ、いまだに家老だった連中にもの申す、とばかりに会合を開いてくだくだいってるんだぞ。1回おめえの代わりに会合に顔を出してみて、気が狂うかと思った。俺には無理だね」
けんちゃんは、嫌な顔をしているが、のぶちゃんは、
「俺は気に入ったね」
「あ、そう」
のぶちゃんの言葉にけんちゃんは耳も貸さない。
「だけどよ、食い時が張ったナンパな藤川家になんで武道派が存在するんだ?」
浜中も首をかしげている。
「ほんとだよな、美都田吾作だろ?あの…」
久保田も納得いかなさそうな顔をしている。
「文武両道な4代目の殿様がいたんだよ。誰に似たんだか無骨者だったらしく、側室もおかない変な野郎だったんだとさ」
「その4代目の時にできた家臣団ってやつか。また息が長いこと」
「団部で力が余ってしょうがねえんじゃねえのか」
「大学は防衛大か日体大、卒業後は警察官か自衛官」
「よくできてるな」
「できてるねえ」
じゃねえよ、バカ。
俺は、細太郎が将来自衛官になるって考えただけでも、辛いぞ。
「自衛隊のどこが悪いんだバカ野郎、あんな崇高な任務はないぞ」
一斉に攻撃されて、被災地や前線での活躍を思い出し、少し情けないかな、と反省した。
が、その瞬間、俺はそういえば母方の伯父が自衛官だったことを思い出した。
そして、母方は藤川家の家臣だった…。
しばらく会っていないが、F15に乗っていた…。
従妹も女性自衛官だった。。。
あ~、細太郎~。団部は運命だったかあ。。。
でも、何でつおい女ばかり、俺の周りにいるんだ?



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2 コメント

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復活してる (誠実な兄さん)
2011-06-05 05:15:38
いつの間にか復活してる
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誠実なお兄さんへ (赤星らぶり~)
2011-06-05 07:52:18
何でそんな早起きなんだ?

…それとも夜遊びか?
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