へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

はしかのようなもの

2007-06-25 23:39:43 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

ぼくは、5年生になってからりょうこちゃんと、一度もお話しをしていません。タイミングをはずしてしまった、というのが正解かな。
これじゃ、奥さんに逃げられた広之おにいちゃんみたいだ
りょうこちゃんは、相変わらずしんいち君と仲がよくて、ぼくはぼくでたかのり君たちと遊んでいる方が楽しくなってきた。たかのり君たちは元気いっぱいで、サッカーをしたり野球をしたり、毎日くたくたに疲れてしまうくらいにかけまわるから、悲しいこともつらいことも忘れてしまう。
だから、りょうこちゃんのことを思い出す間もなく寝てしまえる。だんだん、チクチクと痛んでいた胸の痛みも薄れてきたように思えた。
りょうこちゃんは、ぼくの初恋だったのかもしれない、と思ったりもした。
今は、誰とりょうこちゃんが話しをしても気にならなくなった。
ねえ、ぼく、少しは大人になったかな?