仏頂面の藤川だ。
披露宴のどんちゃん騒ぎの中うちの2番目の姉は、
「早すぎない?」
と俺にささやいた。
「俺もそう思うんだよね」
「はっきりいっちゃえばさあ、最初の一発が命中しちゃったんじゃないの」
「全く何考えてんだか、あのバカップルは…」
俺は呆れてものが言えない。 どこまで本気でお互い惚れあっているのか、信じたくもないね。
「そんなに法ちゃんの結婚がイヤなの?あんた、シスコン?」
「うるせえな、俺はあいつが嫌いなんだよ。あいつが俺の義理とはいえ兄弟になるなんて、ぞっとする」
「そんなもんかな~、でもいい男じゃないの」
俺はこの半ば出戻りの姉を見た。一番上の姉に負けず劣らずいい女だが、結婚生活がうまくいっていない。
「あんた面食いじゃなかったろ」
この姉は、一番上と違って顔で男を選ばないタイプだ。だから、結婚相手がいい男すぎてうまくいっていない。
「まあねえ」
姉はそういって、遠く離れたところに座っている亭主の姿をチラッとみたが、話しかけにもいかない。
「あんた、どうするの、あれ」
「ヨリ戻す気ないもんね」
あ、そう…。 なんだか、アホらしくなってきた。
俺にとって、この結婚式が、実はもう一つの悩みを抱える運命の日だとは、気がつかなかったんだな。
披露宴のどんちゃん騒ぎの中うちの2番目の姉は、
「早すぎない?」
と俺にささやいた。
「俺もそう思うんだよね」
「はっきりいっちゃえばさあ、最初の一発が命中しちゃったんじゃないの」
「全く何考えてんだか、あのバカップルは…」
俺は呆れてものが言えない。 どこまで本気でお互い惚れあっているのか、信じたくもないね。
「そんなに法ちゃんの結婚がイヤなの?あんた、シスコン?」
「うるせえな、俺はあいつが嫌いなんだよ。あいつが俺の義理とはいえ兄弟になるなんて、ぞっとする」
「そんなもんかな~、でもいい男じゃないの」
俺はこの半ば出戻りの姉を見た。一番上の姉に負けず劣らずいい女だが、結婚生活がうまくいっていない。
「あんた面食いじゃなかったろ」
この姉は、一番上と違って顔で男を選ばないタイプだ。だから、結婚相手がいい男すぎてうまくいっていない。
「まあねえ」
姉はそういって、遠く離れたところに座っている亭主の姿をチラッとみたが、話しかけにもいかない。
「あんた、どうするの、あれ」
「ヨリ戻す気ないもんね」
あ、そう…。 なんだか、アホらしくなってきた。
俺にとって、この結婚式が、実はもう一つの悩みを抱える運命の日だとは、気がつかなかったんだな。
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