紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

人々が行き交い始めた 

2020年01月14日 | 田舎暮らし&家族

ミカン農家も加工用みかんの出荷が残っている程度となり、ノンビリムードとなってきた。

そんなミカン農家が遊びがてらに我が家にやってきた。

居間でテレビをみていると、家内の「来てー」の声が聞えてきた。ダイニングに家内といつもミカンを持って来てくれる近所の農家のオバチャンが座っていた。

ご近所さん:「孫の成人式の写真を嫁の親へ送ってあげたいんやけど、どうしたらエエかわからんのよ」

家内:「私、聞かれたけど、自分のスマホと画面が違うからわからんのよ」

我が家は格安のワイモバイル「android one」、ご近所さんのはドコモのスマホだった。

いろいろ尋ねながらメール作成画面に写真を取り込んだ。送信先を聞き電話帳を開いたものの、電話番号しか登録していなかった。

自分:「電話帳にメールアドレス見つからん。登録したん?」

ご近所さん:「そんなん、いるん?」と、あっけらかんとしていた。

笑うしかなかった。使っているスマホは電話専用で使っているみたいだった。自分は用済みみたいなのでダイニングを後にした。家内とご近所さんの世間話が延々と続いていた。

・・・・・・・

玄関先から家内の呼ぶ声が聞えた。

「〇〇さん、来てくれたでー」

近所の70代後半のミカン農家の人だった。旅行好きで、たびたび豪勢なツアーに夫婦で参加されている人でもあった。

自分への口癖は、「アンタみたいにネットで安く飛行機やホテルやレンタカーを手配したり、現地で行きたいところを走り回ったりはできへん。ツアーで連れてってもらわな行かれへん」

ご近所さん:「この前、白浜へ行ってきたと聞いたんやけど・・・。川久やったんか、古賀の井リゾートやったんか、海の側の古賀の井ホテルやったんか、アレコレ調べたりしたんやけど、どこにも安いのが見つからなかった」

スマホで調べてみた。

自分:「海の側にあった古賀の井ホテルは、改装して名前変わってるで。湯快リゾートになってる」「古賀の井リゾート、税込みで9000円のあるで。日限定やけど」「川久、日限定で13000~14500円のあるで。部屋おまかせやけど」

ご近所さん:「スマホ持ってないから、家へ帰ってからパソコンでもう一度調べてみるわ」「ただ、この3月にツアー参加したいと思ってるんで、白浜どうするかなあ・・・」

自分:「旅行好きな人が、県内の白浜の豪華なホテル・川久に行ったことがないなんて、そらアカン。そら、行かな」「こんな値段、今の内だけやで」「ミカンで儲けたんやろし・・・」と、けしかけた。

ご近所さん:「アンタもタバコやめたら、年間で10数万も貯金できるんやから、アチコチ旅行できるハズや。タバコやめたらエエんや。もったいない」

家内:「そうや。1カートン10箱:4500円もするんやで。私のたまに買うユニクロの服なんか知れたもんや」

旅の話が、いつの間にか、自分の喫煙への集中砲火に変わっていた。

・・・・・・

ミカン農家は、10月からの3カ月間の大半、朝から深夜まで仕事する日が続いた。正月になり、やっとゆっくりするようになってきた。

ご近所さん方と、たわいない話でワイワイ盛り上がる日々が戻ってきた。今日から週1回の「いきいき100歳体操(筋力体操)」を再開するとの連絡もあった。

公民館の鍵を預かっているからやむなく参加するというのではなく、自身も手・脚に1.2kgの重しをつけ筋力の衰えを防ぐために参加させてもらう。ただ、再開初日だけに、体操よりもオバチャン達の「ワイワイ話」に花が咲くかも・・・

季節は冬だが、近隣は春が訪れたかのように人々が行き交うようになってきた。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。