台風で傷んだ心を持ち直し、いつものように早朝から軒下の縁台でくつろぎながらホットコーヒーをすすった。
朝5時半。空を見上げた。曇り空だった。南の海上で発生した雲が、足早に北東方向に向かって流れていた。風車をみるとせわしなく回っていた。
心地よいとはいえない風を感じながら、朝刊を広げた。「1面にも社会面にも地方版」にも台風20号の被害に関する記事が掲載されていた。注目したのは地方気象台での取材記事だった。
『県の位置が大雨の降る台風の東側だったため、2~3年に1回の大雨となった』・・・理解できる!
『勢力の強さに加え、移動速度が早かったことで数年に1回の猛烈な風になった』・・・アレッ?
今までは『台風の移動速度が遅いと被害が大きくなる』とばかり思っていたが、この記事を読んで「道理で、今回の台風は予想以上に風が強かったのか」と納得した。それにしても、紀伊水道に浮かぶ和歌山市の「友が島」で最大瞬間風速「52.3m」だったとは・・・
今回は異常な風だった。これまでの台風だと先方隊・本隊・後方隊の風が順に吹いた。今回は紀伊水道に入り近づいてきてから、本隊が先陣を切るかのように、突然、強烈な風が吹き始めた。先方隊は遅れに遅れたのか後方隊の後塵に位置したかのように、姫路市に再上陸し遠ざかってからも風が収まらなかった・・・そんな気がした・・・
朝のひととき、台風が過ぎ去り熱低に変わり消滅したとしても、体感した衝撃は心に深く刻まれる・・・
<今日も朝食を作った:家内の「ワッ 美味しそう! 戴きます」の「おだて上手」に乗せられ作り続けている・・・いつも同じようなメニューなのに・・・>