三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

ミューズ川﨑。

2008年07月21日 | 鑑賞
川崎って政令指定市だそうです。
初めての街へ。
今年初めての英哲さんへ。


第一部がパイプオルガンの曲だけで終わったときの激しい落胆をご想像ください(笑)
そこに太鼓セットされてるのに!
その太鼓の面が、可哀想なあたしの割れた三味線を想い出させて仕方なかった。

そして、待ち焦がれた大太鼓3台の「三絶」が、どれほど素晴らしかったか。

生きてることへの感謝を取り戻しました。
地球の歴史が、人類の歴史が、本当はどのぐらいなのか分からないし、
この世界の広さだって本当は知らないけど、
英哲さんの太鼓に出会えただけで、
生きてる意味も生まれてきた意味も足りる気がする。
もう何も望みはするまい。
英哲さんの太鼓さえあればいい。
一秒でも永く聴いていたいのです。


その後のMCで分かったのですが、今日のお客さんの大半は、
英哲さんファンだったようです(笑) そりゃそうだろうな…。

そう考えたら、今日のプログラムは物足りない。
メインは世界初演の和太鼓とパイプオルガンのための「熄三態」だったのですが、
いまひとつ緊張感にも勢いにも情念にも欠けてた印象。
やっぱり、英哲さんには大太鼓を思い切り打ち込んでほしいです。

アンコールは「太鼓打つ子ら」。
この曲は泣けます、めっちゃ好きです。唄がもうたまりませんよ。
すごくシンプルな作りなんだけど、それをやれることが即ち実力の証しですよね。
英哲さんが打つと、八丈もこれほどかっこいいものかと…


さて、来月は高知!
木乃下真市&土井啓輔との最強トリオ、期待大です!!
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