三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

三味線弾きの爪は今日も欠けている。

2019年01月28日 | 三味線のはなし
三味線の糸は爪で押さえます。

糸が爪にあたる部分は欠けるというか凹みます。
それを「いとみち」と呼びます。

私は三味線を始めたころ、爪で押さえると知らなくて
ずっと指の腹で押さえてました。
あるとき、教室の先輩に
「糸道とかつけてる?」と訊かれてはじめて
爪で押さえるものなのだと知りました。

地歌を習いに行くようになって
ようやく爪で押さえるように修正しました。

義太夫の三味線は糸が太いうえに
駒も高いので押さえるのにものすごい力が要ります。
爪の減りようも他の三味線の比ではありません。
欠けるどころか割れます。地味に痛い日もあります。

それでも、手を抜いてはいけない。
しっかり押さえないと、いい音にならない。
糸を押さえる指も、撥を握る手も「痛いのが正解」、って
なんという拷問芸能なのか…



「美意識は爪に出る」

なんて言葉をツイッターで見かけたので
ちょっと愚痴ってみました。笑



Shamisen + vocal 松浪千静
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3月17日(日) 津軽のジャワメギ 津軽の五大民謡を踊る!唄う!弾く!
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