読書記録。
ちょっと珍しく海外小説。
アントニオ・タブッキ『レクイエム』。
7月最後の暑い日曜日、
「私」はポルトガルの町をあちこち訪ね
23人の人物に会う。
その中には、死んだ友人や若い頃の父など
この世にはいないはずの人たちもいる。
とても不思議な雰囲気の小説だった。
たった1日で23人もの人に会うのに
慌ただしさなどはまったくなく、
ずっと夢の中を歩いているような捉えどころのなさ。
謎めいた人物や意味深な言葉も出てくるが、
最終的に何かひとつに繋がる、というような話でもない。
夢と現実、この世とあの世の境界をふわふわと漂うようで、
一方、飲み食いする場面がやたらと多く
それはくっきりとした実体感をもって描かれている。
そのコントラストも不思議で、
だからこそ、すべてが夢とも、すべてが現実とも見えない。
海外小説を読むには
それなりのスキルが必要なのだと
昔、先輩に言われたことがあったが、そうなのだろうか。
椿紅静月×松浪千静×豊澤住静
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►活動予定
2月24日(土) 義太夫体験教室@一心寺・南会所
2月25日(日) 三味線三昧@京都・天Q
3月2日(土) 瑠璃の会@国立文楽劇場・小ホール
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