館内放送が流れて14時46分、黙祷した。
あれから、東北を想うといつも涙が出そうになる。
昨日、テレビで星野仙一さんを見た。
東北楽天を日本一に導いた元監督として、
宮城の仮設住宅を訪ねていた。
その後、
励まそうと思って行ってるのに
逆にこっちが励まされた気がする
というようなことを言っていた。
まさにそうだと思う。
あれから、ずっとそう感じている。
それまでも、そのときも、それからも、
ずっと貰っているばかりなのだと。
1月に岩手に行って
最初に演奏した大槌町の復興住宅でのこと。
演奏が終わってから、お菓子とパンを差し入れてくれた方がいた。
きっとすぐ近くにお住まいで、急いで取りに帰って持ってきてくれたのだと思う。
私たちの方が何かをいただくなんて...
という話を、翌日、盛岡でお会いした別の方にしたら、
それはね、本当に喜んでくれたということなんだから
貰っておいていいんですよ
と言われた。
その時はもう本当に泣いてしまった。
今日、黙祷した。
思ったのは今そこで暮らしている人たちのことだった。
震災が起きたのは5年前のこと。
でも、それは終わってはいない。
それなのに、私はずっと励まされ続けている。