三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

大地千響。

2007年09月03日 | 鑑賞
やっっと今年初の英哲さん。
あぁ……やっぱり最高に素敵。
東京日帰りがなんだっていうんでしょ。
これ行かない方が人生の大損失ですよ。私にとっては。

去年の「空海千響」は英哲さんの出番が少なくて、
正直ものたりなかったんですが、
今年は共演も超豪華で大満足でした。

幕が上がった瞬間に英哲さんがいて、
長かった8ヶ月が胸に迫って、
それだけでも泣きそうになっちゃいました。
一曲めはディジュリドゥとの共演でしたが、
しょっぱなからこんなに凄い曲が来ちゃったら、
このあとどうなるの!?ってぐらいに良かったです。
もちろん、そんな心配は無用に決まってるんですけど。
実は、ディジュリドゥにはあんまり期待してなかったんです。
トランスっぽいのと合わせてる人とか見たことあったんですが、
とくに面白いと思わなかったので…。
ところがところが! これがものすごく良くて、
一気にディジュリドゥが気になる楽器になりました。
やっぱりちゃんとしたの聴かないとダメってことです。

2曲めで風雲の会が登場。
あの息の合い方、ちょっと嫉妬しちゃうぐらいに素晴らしいです。
風雲の会は、音だけじゃなく振りも完璧。
キレがあって、かっこいい。
あの振りで見せる、というのも日本の太鼓の良さのひとつですね。
太鼓を打つ姿が美しい。型の美学。

そして、岩手の郷土芸能、岳神楽。
隣りの席の女の子は寝てたけど、
お囃子のリズムとかテンポが面白かったです。
日本の芸能のリズムは、実は多様で複雑。
拍のアタマが入れ替わる感覚の面白さを再認識したので、
「七つのヴェールの踊り」は変拍子になりそうです(笑)

その後、オーストラリアの和太鼓チームの演奏をはさんで、
木乃下真市&土井啓輔&英哲さん。
このトリオが好きです。
土井啓輔は、本当に尺八の「未知の世界」を見せてくれます。
木乃下さんは相変わらず超絶技巧でした。
久しぶりにちゃんとした津軽三味線を聴いた気がします(笑)
叩きも良いんですけどね……なかなか自分ではできない。
木乃下さんが、自分が休みのとき、
後ろ向いて英哲さんをめっちゃ見てて、悔しかった(笑)
キングがいる限り、津軽弾いてて英哲さんに会えることはないんだろう…。

休憩のあと、最後は「澪の蓮」でした。
大太鼓打ってる英哲さんがいちばん好きです。
音って空気の震えなんだということが身体で実感できます。
その震えが心まで直に伝わってくる。
いつ見ても身も心も浄められる想いです。
そして、あの太鼓になりたいと思います。
英哲さんのいちばん近くで、その想いのすべてを受止めて応えたい…。

アンコールは、ねぶた囃子のアレンジでした。
総出演で華やかで賑やかで、アンコールはこうでなくちゃ☆
約3時間のコンサートでしたが、まったく飽きさせない構成で、
もっとやって欲しかったぐらいです。

まだまだ語ることはいっぱいあるんですが、このへんで。
明日はサロメの作曲に専念ですが、なんかイケそうな予感です♪
コメント
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