HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Hちゃん・三丁目の夕日 臨場感ある弾き方で

2019年01月25日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん (小5):
「Always三丁目の夕日」をコード伴奏で弾いています。
先週の和音弾きから 今日は分散和音にバージョンアップしての演奏…
和音だけなら余裕で弾けても、伴奏が全部8分音符で動くとなると、右手との合わせが少し難しくなってくるよね。。。
時々つっかえながら最後まで弾いた後、先生がお手本を弾きました。
メロディーも伴奏も Hちゃんのパターンと全く同じなのに、まるでオーケストラ音楽のような起伏があります。
曲が終わり、最後のアルペジオがゆっくり消えていくと、Hちゃんは感じ入ったように「臨場感ある〜」と叫びました。
そう、コードネームが正しく弾けたら、次には情景を思い浮かべて、心を込めて弾いてみましょう。
どうしたら オリジナルのような ゆったり、しみじみした音楽になるのかな。
それには いろんな方法がありますが、

1. 伴奏形を考えて、ゆったりしたアルペジオや分散和音にしてみる
2. 強弱のメリハリをつけ、クライマックスに向かって盛り上がるようにする

などの方法で、ぐっと臨場感ある音楽になるので、ぜひがんばってみてください。

Cちゃん・くもりのち晴れ!

2019年01月25日 | レッスン日記(小中高生)
Cちゃん(小1):
ヒバリ教室では「バーナムのルーレット弾き」というのをやっています。
今習っているバーナムの、1つ前に修了した巻のバーナムを使い、ルーレットで弾く曲を決めて、終わった本も さらに完成度やスピードを高めたり、読譜の練習に役立てたりするのです。
今日、Cちゃんが オレンジのバーナムの番号決めに ルーレットを回したら 4番と出たので、グループ1の4番、グループ2の4番…と 順に弾いていきます。
4番系では、「晴れの日とくもりの日」というキーワードが続けて出てきます。
「晴れの日」はドミソ、Cのコード。
「くもりの日」は ミに♭が付いて ドミ♭ソ、Cm (シーマイナー)のコード。
Cは明るい感じの和音、Cmは暗い感じの和音なので、それぞれ 晴れ・くもりという名前がついているのでしょう。
Cちゃんは CとCmのコードが 、ジャン、ジャン、と和音になったり分散になったり、というパターンを しっかり弾きわけていきます。
最後の曲、グループ5の4番は「晴れの日とくもりの日の側転運動」というタイトルで、CとCmのコードによるアルペジオの課題です。
「側転だから、ペダルも使って弾こうか」と先生が持ちかけました。
「うん、わかった」
Cちゃんはペダルを踏みながら、Cのアルペジオ〜Cmのアルペジオ〜と巧みに弾いていきます。
もう、前に一度修了してる曲だからスイスイ弾けます。
最後の繰り返し記号を忘れずに、もう一度 C〜 Cm …アレ?
Cちゃん、Cmで終わりなのに、またCを弾いちゃってます。
勢いづいて またもう1回弾いちゃったよね、と思っていたら、Cちゃんは言いました。
「私、最後にもう1回『晴れの日』弾いといたよ!」
「そうか。『くもりの日』で終わるんじゃ暗いから?」
Cちゃんはうなずきました。
「そうだね。明るく『晴れの日』で終わった方がいいもんね?!」
「うん!」
弾く前に説明とかはしていなかったけど、Cちゃんは CとCmの響きの違いをしっかり感じたんだね。
その上、それらの響きに対しての自分の感覚を率直に表現してくれたんだね。
「くもり」で終わらせず、もう一つ「晴れ」をつけて解決する。
7歳のCちゃんならではの、ステキな表現!
そう思いませんか?!

「ビリーブ」リズム譜書いてみた

2019年01月22日 | レッスン日記(小中高生)
今日のSちゃん(中3)の続きです。
ほんの数分余った時間で、譜面書きでもやるか〜と言ってる時、Sちゃんが ピアノの上にあった「歌はともだち」を見つけました。
「わー、懐かしい!小学校の6年間、ボロボロになって持ってました」
「何年おきかで版が変わるけど、曲目はそんなに変わらないよね?」と先生。
「そう!だけど『ビリーブ』は必ず載ってるんです。なんかの時に歌うから」とSちゃん。
そんなら、その「ビリーブ」を書いてみようじゃないか、と先生が決定。
時間がないんで、リズム譜だけでいいよ、と言われて Sちゃんは 一生懸命 歌を思い出しながら書き始めました。

「た、と、え、ば、き、み、がー、ー、だから、ここは伸ばすことにしよう。
き、ず、つ、い、てーーー うわ、ずいぶん伸びる。でも全部伸ばしちゃうとブレスができなくてかわいそうだから… 3つ伸ばして休符にしよう。そしてブレス記号も書いてあげよう」
Sちゃん、あれこれ考えながら「ビリーブ」の前半を書き上げました。
ちゃんと正しいバランスで書けてる。流石。
だけど、1段が4小節、ってとこまで気を配って書けたら、もっとよかったね ( ;^O^)

Sちゃん、「歌詞も書いておこう。たとえば君が傷ついて、くじけそうになった時は、必ず僕がそばにいて…次 なんだっけ? 支えてあげるよ、桶狭間(おけはざま)〜♪」
と Sちゃんが書いたのが上の譜面です。
えっ、桶狭間!
ビリーブは 織田信長の歌だったのか?!
一体どこから「桶狭間」なんてワードが出てきた?!
Sちゃんいわく「色々知識が増えると、混ざっちゃうんですよ〜」だそうです。www

Sちゃん・中3のレッスンメニュー

2019年01月22日 | レッスン日記(小中高生)
小学生の頃は いつもよく練習してレッスンに来ていたたSちゃんですが、中3の今は なかなか家での練習ができません。
なので、毎週のレッスン時間の中で 効率よく色々マスターできるようなメニューを工夫しています。
本日は、中学生Sちゃんのレッスンメニューを ちょっとご紹介しましょう。

まず、最初はハノンを使って、いろんなパターンのフィンガートレーニングをします。
カレンダーを見ると 今日は22日。
なので、ハノン基礎テクニックは22番をチョイスです。
エレクトーンのオートリズム&伴奏を合わせて何度も繰り返しながら、徐々に早いテンポまで上げていき、五指が独立して早く正確に動くように満遍なくトレーニングします。
次は 40番の半音階練習。
半音階は いろんな曲に使われる基本スケールです。
続いて 43番の「7thコードによるアルペジオ」で、各指間の拡張を図ります。
最後に 51番の 連続オクターブ練習。
オクターブも いろんな曲を弾く上での必須科目ですからね。

ハノンに 約20分〜25分をかけ、たっぷり指を動かしたところで エクササイズを終わり、
メイン曲「I am(報道ステーションのテーマ)」のレッスンに入ります。
今回はSちゃん 検討してました。
前半、転調前までの部分が 和音もスケールも とてもよく仕上がって ナイスです。
続きは2度 転調があってしんどい部分だけど、「ここが好きだからがんばります」と前向きな姿勢。
「じゃ出来るだけがんばろう」と、いうことになりました。

正味60分のレッスン時間が ここで5〜6分 残り時間があったので、譜面書きをささっとやろう、ということに。
一旦ここで区切ります。
To be continued...

Hさんと バッハ超速追いかけっこ

2019年01月22日 | レッスン日記(大人)

Hさん(大人):
バッハの平均律・6番のプレリュードを練習中です。
左手で8分音符を刻みながら、その1つ1つに 右手の三連符(16分音符)が入っていくパターン。
今、半分近くまでやっているのですが、時々 右手・左手の音が迷子になったり迷ったりしてしまいます。
急に音がしょぼ〜んとなったら「アッ、自信がないな」とすぐバレる。(笑)
そこで、右手と左手の関係性をしっかり確認できるように、私が右手のメロディーを弾き、Hさんには それを聞きながら左手の伴奏パートを弾いてもらうことにしました。
左手の タン、タン、タン、タン、という4つの拍に、右手の三連符が タララ、タララ、タララ、タララ、と合わさっていく…はずなんですが、厄介な右手から解放されたHさん、メロディーの「タララ」を待たずに とっとと先へ弾いていってしまう。
おおっと、もう2拍目だ。
私が三連符をはしょって追いつくと、Hさんは気楽にまた先へ。
またはしょって追いつく。
また先へ。
また追いつく。
いつのまにか セッションは大迫力のおっかけっこになってる。
弾きながら私が笑っちゃって、それを見てHさんも笑っちゃって、しかしリズムの改善は見られず、というか どう悪いか分からないから合わないわけで。
やっぱり、ご自身で右手も左手も一緒に弾いて、地道に「タララ」を待つタイミングに慣れてもらうことにしましょうか (汗)
けれど、音が飛んで分かりにくい、と言っていた右手のメロディーは「全てのフレーズが第2拍から始まってるんですよ。ちょうど音が高く飛んだ所がメロディーの始まり」とお伝えしたら「こうですか?」と、全てのフレーズを見事なタッチで弾いてくれました\(^o^)/
さすがバッハを長くやってる上級生だ!


K子さん・ブルグミュラーは重心の使い方

2019年01月22日 | ブルクミュラー
K子さん(大人):
元気で前向きなK子さん、大好きなジャンルはバッハなどのバロック音楽なのですが、「やっぱり基本をちゃんとやらなきゃダメだと思って」と ブルグミュラーを1から練習しています。
独習できる力があるので、1週おきのレッスン時に、練習してきたものを聞かせてもらったり 疑問点をアドバイスしたり、というスタイルになっています。
今日は 5番「無邪気」について。
「前回、先生に『4の指を意識して』と言われたので、その通りに気をつけて弾いたら、とっても弾きやすくなりました」と、最初のフレーズを弾いてくれました。
本当だ。16分音符の連続がきれいに揃って、見違えるようだ!
「それから6番『進歩』も。両手のスケールが難しくて音が揃わなかったのが、アドバイス通りに動きを揃えたら きれいに弾けるようになりました」とのこと、こちらも両手のモーションを揃えることで、見事に音が揃っています。
コツは ちょっとした重心の移動法なんですが、それがとっても大事なんですよー。
次いで 次にやる7番の『澄み切った小川の流れ』の練習方法をアドバイスしました。
右手の内声(1の指)メロディーを保持しながら、三連符で分散和音を刻むスタイル。
音だけ追っていくとバタバタしてしまいますが、三連符を1セットずつの和音と考え、まず和音で弾いて手の形を掴んでから、1の指を弾く→抜くタイミングに合わせて 他の2つの音を弾いていくようにすると うまくいきます。
1.弾きやすくて 2.音が揃って 3.メロディーが安定して と、いいことずくめなので、みなさんも是非おためしください。

Lちゃん・「君をのせて」コード奏♪

2019年01月21日 | コード奏法
Lちゃん(小3):
先週は 成人の日(祝)でお休みだったので、2週間ぶりのレッスンです。
一通り バーナムやテキストなどをレッスンしたあと、さて、前回あげた「歌はともだち」だ。
いろんな歌がたくさん出ている歌集、「どれでも好きな曲を弾いてきて」と言ってあったんだけど、Lちゃんが選んできたのは…?
「『君をのせて』をやってきた」
へぇー、『君をのせて』なんだね。いい選曲…♪
キーはEmです。
Lちゃんは 次々と出てくるコードを的確に弾きながら、メロディーをきれいに弾いていきます。
もうすっかりベテラン風の演奏になってる!\(^o^)/小3なのに。
これだけでも もちろん充分なんだけど、ちょっとだけ欲張ってみようかな。
「さらにペダルを使ったり、左手に 少しリズムをつけたりすると、もっともっと素敵になるよ、こんな風に」とアドバイスして、ちょっとお手本を弾いてみました。
Lちゃんも「わぁ〜」と気持ちがふくらんだようです。
今日は もうこれで時間切れになってしまいましたが、Lちゃんは他の曲も いろいろ弾いてみたようです。
来週、また他のもやってみようね。
楽しみです♪「」

Tくん・テンポよく弾く作戦

2019年01月20日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(年長組):
♪ピンポ〜ン と玄関のチャイムが鳴って、Tくんがやってきました。
見ると、カバンも無しに ピアノのテキストとワークブックの2冊だけを 剥き出しで持っています。
「アレ?これしか持ってこなかったの?」
「あのね、この間もらった『あなのなかのうさぎ』の楽譜が見つからなかったの。ファイルの中は もう終わった古い曲ばっかりだったから、持ってこなくてもいいやってなって、それでこれだけになった」
「ああそうなのか。いいよ別に。で、おにのパンツは?(わくわく)」
「わすれたー」
なーんだ〜

じゃ、今日はテキストの曲をやろう、ということになり、選んだのは「アルプスいちまんじゃく」です。
Tくん、音符を読みながら弾けるんですが、読んだ音の情報を手に伝え、 ひとつひとつの音に対応する指を選び、それぞれ対応する鍵盤を押して音にする、という手順に時間がかかるので、どうしてもテンポがノロノロになってしまいます。
「じゃ、こうしよう。Tくん、ここだけ弾いてよ。あとは弾いてあげるから」と、先生が丸で囲んだのは、1小節目。「ドドレミ」というフレーズです。
「ド…ド…レ…ミ?」
「そう、ドドレミ。弾いてみて」
Tくんは何回か弾き 、短い「ドドレミ」のフレーズを覚えて テンポよく弾けるようになりました。
「これと同じ『ドドレミ』、他にもないかな?」と聞くと、Tくんが2段目の最初の小節に「ドドレミ」を発見、「あった!」と指さします。
「あった。同じだね。じゃあ、ここも丸で囲むよ」
先生が丸で囲み、「他にはないかな」と聞きます。
「ここにもあった!」Tくんが
3小節目の「ドドレミ」も見つけました。
「同じだね、じゃあTくんが丸で囲んで」
今度はTくんが囲みます。ガシッ、ガシッ、と角ばった線で(^○^)
「じゃ、この3つは全部『ドドレミ』だから、そこが来たら弾いてよ。そのほかの所は先生が弾くから 」と言うと、Tくんが「ここもできるかな」と、最後の小節「ドドド」も丸で(角で)囲みました。
いいねいいね。そこも弾こう。
さあ、目まぐるしい掛け合い弾きの始まりだ。

T ドドレミ
先 ドミレソ
T ドドレミ
先 ドーシソ
T ドドレミ
先 ファミレド シソラシ
T ドドド!

こうして、「次は左手のソも弾いてよ」「ついでに左手のシも」…と、少しずつ弾くところを増やしていく作戦です。
ただ音符通りに弾くだけでなく、「テンポよく弾く」作戦。
来週は完成できるかな。

おにのパンツの絵本だよー

2019年01月19日 | レッスン日記(小中高生)
日が暮れて 夕闇が辺りを包み始めたころ、ヒバリが二階の部屋にいると、閉め切った窓の外、下方の道路から かすかに声が聞こえてきました。
「おにーのパンツは いいパンツ〜」
あっ、アレは確かに Tくんに違いない。
外からよく見えるように 部屋の明かりを点け、カーテンと窓を開けてみると、やっぱり!
道路の向かい側にTくんがいて、二階のヒバリを見上げています。
「ほら!」
片手には 表紙に鬼が描かれた絵本を持っています。
「あっ、おにのパンツの絵本だ!買ってもらったの⁈」
「図書館で借りたの!」
Tくんはニコニコ顔で答えました。
ちなみに、もう片っぽの手に持っているのは「保冷剤」で、部屋が暑かったから保冷剤で涼をとっていたのだそうです。(笑)
「いいなー。今度見せて!」
「うん、あしたね!」
Tくんは 満足したように、おにのパンツの絵本と 保冷剤を持って帰って行きました。
明日のレッスン、また「おにのパンツ」で盛り上がれるぞ。
楽しみだ♪(^◯^)

Nちゃん・譜面を書いてみる

2019年01月19日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(中2):
この頃 耳コピして弾くのが随分板についてきて、それがとても楽しくなっているようです。
「今日は『モンキーマジック』をやってきました」
TV「TEPPEN」を見たら、ミッキー吉野さんが「モンキーマジック」を弾いていて、俄然インスパイアされてしまったそうです。
「モンキーマジック」、いい曲だ。
早速弾いてみるなんて、Nちゃん流石。
「イントロもやりたかったんだけど、よく分からなかった…」
と、メロディー部分からでしたが、曲の感じはよくつかんで弾けていたと思います。
「分からなかった」たいうイントロと、ところどころ曖昧だったコードを補い、冒頭をインパクトある弾き方に整えるのをアドバイスし、その感じで次回まとめてくることにしました。
「『ハートのエースが出てこない』もやってみました」と言うので、モンキーマジックより譜割りが簡単なこの曲を使って、少しずつ楽譜に書く練習を始めることにしました。
大譜表の譜面を作って 1段を4小節ずつに区切ります。
4拍子の曲なので、指で1、2、3、4、と拍を刻みながらメロディーを歌って、拍の中にどのように入れられているかを考え、それに当たる音符を当てはめて書き取っていきます。
ポップスなので、シンプルな曲とはいえ シンコペーション、音符と音符を繋ぐ「タイ」の記号などが、最初から
頻発( ひんぱつ)です。
Nちゃんは 冒頭部分をコーラスのように、音を重ねて弾いていたので、その音も書き加えなければね。
今日は 最初の4小節を書いてみました。
初めての「譜面書き」は大変だったけど、Nちゃんは 自分で書き上げた楽譜を見て「わー、書けた!」と感動していました。
これから たくさんの曲を耳コピしたり 自分でアレンジして弾いていく上で、その音楽を楽譜にして保存できる「採譜」は 是非身につけてもらいたいスキルです。
かなり専門的なワザになるかもしれませんが、がんばってほしいです。

ありのままで・工夫して弾く

2019年01月19日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん (中2):
「たまにはポピュラー曲でのんびり楽しむのもいいよ」と先生から渡してもらった曲集。
どれでも好きなのやってみて、と言われて 「なんとなく知ってるし」と選んだ「ありのままで」ですが…
この楽譜は コードネームは付いていますが、ちゃんと編曲されたピアノ楽譜、それも「上級用」なので 難しい!
「この通り 正確に弾かなくてもいいよ。難しい伴奏はコードの和音のみでも、動きを易しく変えて弾いてもいいんだから、工夫してみて」と言っておいたのですが、「うーん、ここからが意味不明だった。私、この曲 本当は知らないのかも」と 真ん中辺りで行き詰まっているようでした。
この本のアレンジが、華麗な伴奏やら飾りやらが交錯し過ぎて、どれがメインメロディーやらわからなくなっていたようです。
それを整理し、アレンジ譜のスタイルを参考にしながら、伴奏をアルペジオにし、サビの部分に重音を重ねたりして、曲全体のヤマ場となる中間部が 華やかに出来上がってきたので、こんな感じで練習してきてね、ということになりました。
ポピュラー曲や映画音楽、それとかクラシックでも オーケストラ曲などは、もともとピアノのために書かれたものではありません。
ピアノ楽譜があっても、それはアレンジ譜の中のひとつであって、絶対ではないのです。
メロディーはどのパートに入れられているか、伴奏はどんな雰囲気を伝えているのか、などを見つけながら弾いて行くのが大切です。
それらが、やがて自分で1からアレンジしていくようになった時にも役に立つのです。

Hちゃん・USAと夕日

2019年01月18日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小5):
「練習できてない…」というので、
「じゃAちゃんのレッスンの間、エレクトーンで練習してていいよ」というと、ヘッドホンをつけてエレクトーンに向かい、一心に弾いています。
Hちゃんの番がきて、「威風堂々」はもう卒業したんだし、「きらきら星」はやってこなかったって言うし、一体何をそんなに熱心にやってたのかと思ったら…
「コレ!」
Hちゃんが弾いてくれたのは、先週、ふと思いついて渡しておいた、ダ・パンプの人気曲「USA」の サビ部分でした。
みんなが知ってる人気曲、トレンディ曲、インパクトのある曲… そんな中から、レッスンの役に立ちそうなエッセンスのあるものを利用して、テクニックアップにつなげられればな、と思って、まず渡したのが この曲だったのです。
短い時間で完成できる分量で、ハガキ大の紙に8小節だけの楽譜。
「私、こればっかり ずーっとやってた。楽しいんだもーん」
そうそう、その調子。
「USA」のサビって、やりだすと止まんないでしょ⁈
シンプルなメロディーとコード進行なんだけど 左手の伴奏でオクターブのトレモロをずーっと続けるのは なかなか難しい。
だけど調子良くて止まらない曲だから、何度も何度も弾いてしまう。
Hちゃん、これで左手のトレモロ奏法マスターだ。
もう1曲は、この前渡した「Always・三丁目の夕日」のテーマです。
コードの伴奏を 分散和音の形で弾くようにアドバイスしたら、しっとりとしたいい感じの演奏になりました。
この形で仕上げてきてね、ということになりました。

Aちゃん・大人なコード、大人なジャズ

2019年01月18日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小5):
今日は「威風堂々」を弾きました。
伴奏はコードネームだけなのですが、所々にG/D (Gだけど 一番下の音をDにする配置 )とかC/E (同じく Cだけどいちばん下の音をEにする配置 )など 基本形でないコードも入れておいてみました。
ダメなら基本形で弾いてもいいし、と思ってはいたのですが、Aちゃんは ちゃんと考えて嫌がらずに弾いています。
「 バーナム」で 和音の転回については学習しているし、それと同じように 和音の配置を変えるんだよ、と伝えたので「ああ、そういうことか」と理解してくれています。
転回に慣れると、コード奏ばかりでなく 普通に書き込んである楽譜でも、譜読みがずっと早くなり、曲の修得も驚くほど早くできるようになりますよ。
みんなも、転回形をめんどくさがらず、たくさん弾いて早く慣れましょう。

もう1曲の「きらきら星ジャズバージョン」も、ほとんど完成してきました。
来週は 全体を同じテンポで弾けるようにしようね、ということでレッスン終わりました。
コード奏、ジャズアレンジ曲、どちらも小学生には大人っぽい内容だと思いますが、Aちゃんなら大丈夫だと思います。
大人なセンスの小学生になってください!

Mちゃん(小3) マラゲーニャ

2019年01月17日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小3):
先週、自力でがんばってきたので、今週はさらに難関の「マラゲーニャ」が宿題になっていました。
ちょっとエキゾチックなスパニッシュの曲です。
今週はあまり練習できなかったの、と言いながらも、Mちゃんは真剣な顔で楽譜に取り組み始めました。
応用曲なので、ポジションが オクターブ上になったりオクターブ下になったり、あちこち変わります。
同じメロディーや伴奏でも、オクターブ位置が変わると 音符を読むのがすごく難しくなります。
オクターブ記号を見落とさないようにするのもポイントです。
とりあえず、先生は何も手助けせず 1回弾いてもらったのですが、いやになるほど複雑(に見える)楽譜を、投げ出さずに最後までがんばって弾き通したのには感心しました。
「難しいー」
弾き終わって、Mちゃんは言いました。
「難しいねー。でもね、こうするとよくわかるよ」
と、今度はコードとして読み取る方法を教えてあげました。
Mちゃんもすぐにやり方を飲み込み、楽譜がぐっと楽になってよかったです。
それにしても、難しい楽譜を頑張って弾き通したのは立派でした!!

ビリーブはカノンコード

2019年01月17日 | コード奏法
みんなが大好きな「ビリーブ」。
その人気の秘密は、もしかしたら「ビリーブ」が 「カノンコード」で出来ているせいかもしれませんね。
「カノンコード」というのは 正式な音楽用語ではなく、最近 日本で言われるようになった「俗語」です。
バロック時代の曲「パッヘルベルのカノン」に使われていたコード進行なので、こう呼ばれるようになりました。
「カノン」の原曲はニ長調ですが、ハ長調に直して説明すると、C-G-Am-Em-F-C-F-Gというコード進行になっているのです。
ベースで主音を取っていくとド-シ-ラ-ソ-ファ-ド-ファ-ソ となり、ほとんど音階の下降形になっています。
そして、これが、なぜか日本では一番人気のコード進行なのです。
最近のJ-POPなどで多用されていて、 カノンコードにさえ乗せれば、すぐにヒット曲が作れるよ、と揶揄(やゆ)の対象にもなりがちなコード進行です。
そして「ビリーブ」はカノンコード、他に子どもの歌では「ありがとうの花」なんかもそうです。
他にも みんなの知ってる歌なら「翼をください」、「さくら(森山直太朗)」、「クリスマス・イブ」、「ヘビーローテション」、「会いたかった」etc,etc…
どうでしょう。
やっぱり日本人には お手軽カノンコードが受けるんだよね、と言われても仕方ない?