Tくん(小3):
妹のTちゃんのレッスンが終わるのを待ちかねるように、Tくんがピアノの前に立って「ミッキーマウスマーチ」のメロディーを弾き始めたので、先生も一緒に伴奏を合わせました。
♪ ミッキーマウス(ジャンジャジャン!) ミッキーマウス(ジャンジャジャン!)
さ、歌おう元気よく(ヘイ! ヘイ! ヘイ!)
みんなで楽しいジャンボリー
ミッキーマウス ミッキーマウス ミッキー ミッキーマウス!
「すごいすごい!できたね~♪ Tくんも、楽譜買ってもらったの?」
「ううん、二人で1冊だよ。この曲も出てたんだよ」
へー、いろんな曲が出てるんだ。よかったねえ。
・・・このノリだと、今日はTくん、がんばってきたな? という期待を裏切ることなく、Tくんはバーナムの 転回した和音のアルペジオで練習の跡を見せてくれ、続けてあと2曲も課題をクリアしました。
先週、宿題ができていなかったために ☆マークをもうひとつ書き加えられていたテキストの方も、☆☆となっていた課題に大きくマルをつけてもらって、Tくんは
「やっと終わった~」と 大きく息をつきました。
「今日はがんばったね!ほうら、これが実力なんだよ。前回は実力出さないで☆☆になっちゃって、ムダしたね?」
「うん」
「ちゃんと実力出せば、どんどん進むよ。この調子でね。そうそう、『カービィ』弾いてみた?」
「右手ならね。ここが♭なんだよね?」
Tくんが出した楽譜は、先週、ゲーム音楽の「カービィのグルメレース」を弾きたい、と言っていたTくんのために書いてあげたものです。
原曲通りハ短調なので、なんと♭が3つもついているのです。テンポも速いし、なかなか難しいのですが、子どもたちは「好き」と思えば、そんなこと意外に平気なものなのです。
果たして、Tくんはたくさんの♭を含むメロディーを、あたかもゲームの「敵」をやり過ごしていくように、難なく弾きこなしていきます。
先生はさっそく、伴奏を合わせます。
おお、カービィらしくなってきた。
「メロディー、上手に弾けそうだよね。で、これに伴奏をつけるとできあがりなんだけど・・・」と先生は、ひとつの問題点をあげました。
「これをゲームどおりの感じに弾こうとすると、今 先生がつけたみたいな、ブンチャ、ブンチャ、という伴奏になるの。だけど、一人で両手使って弾くとなると、そのようには弾けないので、ブン、ブン、ブン、ブン、ってベースだけの伴奏になるんだ。(と弾いてみる)
どうする?誰か・・・おかあさんとか・・・に伴奏パート頼んで、連弾にすれば、本物みたいに迫力ある仕上がりになる。そして一方、伴奏は簡単になるけど一人で弾けば、音楽を全部自分で仕上げられて楽しいし、『やった』って気持ちになれると思う。どうしよう?
つまり、音をとるか、達成感をとるか、ってことなんだけど」
と、先生の相談は、まるで大人相手のようなハイレベルのものになりました。
一瞬考えたTくんは、次の瞬間はっきりと答えました。
「音をとる」
「よし、わかった。君の選択を尊重するよ。それじゃおかあさんに頼んでごらん。先生からも頼んでみるから」
「うん、頼んでみる」
というわけなので、Tくんのおかあさん、「カービィ」の伴奏、頼まれていただけませんでしょうか・・・? (^^;)
妹のTちゃんのレッスンが終わるのを待ちかねるように、Tくんがピアノの前に立って「ミッキーマウスマーチ」のメロディーを弾き始めたので、先生も一緒に伴奏を合わせました。
♪ ミッキーマウス(ジャンジャジャン!) ミッキーマウス(ジャンジャジャン!)
さ、歌おう元気よく(ヘイ! ヘイ! ヘイ!)
みんなで楽しいジャンボリー
ミッキーマウス ミッキーマウス ミッキー ミッキーマウス!
「すごいすごい!できたね~♪ Tくんも、楽譜買ってもらったの?」
「ううん、二人で1冊だよ。この曲も出てたんだよ」
へー、いろんな曲が出てるんだ。よかったねえ。
・・・このノリだと、今日はTくん、がんばってきたな? という期待を裏切ることなく、Tくんはバーナムの 転回した和音のアルペジオで練習の跡を見せてくれ、続けてあと2曲も課題をクリアしました。
先週、宿題ができていなかったために ☆マークをもうひとつ書き加えられていたテキストの方も、☆☆となっていた課題に大きくマルをつけてもらって、Tくんは
「やっと終わった~」と 大きく息をつきました。
「今日はがんばったね!ほうら、これが実力なんだよ。前回は実力出さないで☆☆になっちゃって、ムダしたね?」
「うん」
「ちゃんと実力出せば、どんどん進むよ。この調子でね。そうそう、『カービィ』弾いてみた?」
「右手ならね。ここが♭なんだよね?」
Tくんが出した楽譜は、先週、ゲーム音楽の「カービィのグルメレース」を弾きたい、と言っていたTくんのために書いてあげたものです。
原曲通りハ短調なので、なんと♭が3つもついているのです。テンポも速いし、なかなか難しいのですが、子どもたちは「好き」と思えば、そんなこと意外に平気なものなのです。
果たして、Tくんはたくさんの♭を含むメロディーを、あたかもゲームの「敵」をやり過ごしていくように、難なく弾きこなしていきます。
先生はさっそく、伴奏を合わせます。
おお、カービィらしくなってきた。
「メロディー、上手に弾けそうだよね。で、これに伴奏をつけるとできあがりなんだけど・・・」と先生は、ひとつの問題点をあげました。
「これをゲームどおりの感じに弾こうとすると、今 先生がつけたみたいな、ブンチャ、ブンチャ、という伴奏になるの。だけど、一人で両手使って弾くとなると、そのようには弾けないので、ブン、ブン、ブン、ブン、ってベースだけの伴奏になるんだ。(と弾いてみる)
どうする?誰か・・・おかあさんとか・・・に伴奏パート頼んで、連弾にすれば、本物みたいに迫力ある仕上がりになる。そして一方、伴奏は簡単になるけど一人で弾けば、音楽を全部自分で仕上げられて楽しいし、『やった』って気持ちになれると思う。どうしよう?
つまり、音をとるか、達成感をとるか、ってことなんだけど」
と、先生の相談は、まるで大人相手のようなハイレベルのものになりました。
一瞬考えたTくんは、次の瞬間はっきりと答えました。
「音をとる」
「よし、わかった。君の選択を尊重するよ。それじゃおかあさんに頼んでごらん。先生からも頼んでみるから」
「うん、頼んでみる」
というわけなので、Tくんのおかあさん、「カービィ」の伴奏、頼まれていただけませんでしょうか・・・? (^^;)
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