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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

バッハのメヌエット、装飾音符が大変・・・

2017年01月24日 | クラシック曲
K子さん(大人)。
ピアノを始めて1年が過ぎました。
バロック音楽が大好き、とのことで「バロック名曲集」、そして手や指のフォームと訓練のため「ハノン」を併用しています。
今日弾いたメヌエットイ短調は、バッハが2度目の妻 アンナ・マグダレーナの初歩クラヴィーア練習のために作ってあげた練習曲集の中に入っている1曲です。
シンプルながら、バッハらしいフレーズの模倣と掛け合いが美しい曲です。
後半、クラヴィーア曲特有のこまかいトリルによる装飾音がキラキラと聞こえるように施されているのですが、これがけっこう手こずります。
短いフレーズの中にすばやくトリルを入れなければいけないんで、その部分は大急ぎで指を動かさないと間に合わない。
グズグズしてると時間がかかって、そこだけ曲が間延びしてしまうんです。
バッハの時代のチェンバロやハープシコード、といった楽器は、現代のピアノとはだいぶ違っています。
打鍵した音はすぐに消えていってしまい、長く伸ばすことができないので、その分 装飾音符やトリルで ♪キラキラキラキラ・・・とつないで、音の持続感を表します。
鍵盤が軽いので、いくらでもきらびやかなトリルを弾くことができます。

それに比べて、現代のピアノはシステムも大がかりだし、鍵盤も重い。
ヒバリんちのレッスンに使ってるピアノは、現代のピアノの中でも重い方なんで、細かいパッセージを弾くのは 特に子どもや初心者にとってはなかなか大変です。
メインのメロディーは変えるわけにいきませんが、装飾音はもともと「飾りの音」。メインじゃない音をたくさん弾くために、テンポがくずれたり間延びしたりしては本末転倒になってしまうので、今回K子さんは、左手のトリルを一つ分減らして、その分きっちりテンポをキープしましょう、ということにしました。
これでゆとりが出て、シンプルなメヌエットがゆったりと表現できるようになったと思います。


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