Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

虹の女神

2007-10-09 11:27:45 | 映画(な行)
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市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜、相田翔子、小日向文世、佐々木蔵之介出演。熊澤尚人監督作品。06年。

小さな映像制作会社で忙しい毎日を送る岸田智也(市原隼人)は、ある朝、ふと見上げた空に水平に伸びる不思議な虹を発見する。なんとなく、今はアメリカにいる大学時代の親友・あおい(上野樹里)のことが頭をよぎる。しかし、ほどなくして、あおいが飛行機事故で亡くなったことを知るのだった。2人の出会いは、智也が片思いの女の子に近づきたいがために、その友人のあおいに声を掛けたのがきっかけだった。最初はしつこくつきまとう智也を敬遠していたあおい。それでも、どこか憎めないところのある智也を、映画研究会に所属するあおいは、自分が監督する映画の主演に抜擢するのだが…。(allcinema onlineより)

総合:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
雰囲気が良かった度:★★★★☆

映画館に行くには、自分には今一歩引きが足りない映画だったので、DVD鑑賞になりました。あんまり、市原くん好きじゃないし・・・(苦笑)。
上の評価は、ちとおまけ(笑)。ラブストーリーにしては、かなり好きなタイプかなと思いました。おまけをつけたのは、映画の雰囲気がとても良かったから。最初から悲しい話ではあるんですが、回想が主なので、すごく悲しい雰囲気が続くというわけでもなく、どことなく漂う悲しさ、くらいで、せつなさの方が上回ってましたね。悲しいのとせつないのは、自分の中では微妙に違う(笑)。
雰囲気がいいなぁと思ったら、岩井俊二監督のプロデュースなんですね。そういえば、岩井映画っぽい雰囲気でした。でもプロデュースというだけで、ここまで岩井色が出るものなのでしょうか・・・。

最初、智也がストーカーチックで、あおいに付きまとっていた(あおいが目当てじゃないのだけど)時は、正直、本気でキモチワルイと思いました(爆)。本当にあおいの友人目当てなの?!みたいな。
あおいが智也を好きで、智也もあおいが好きなのに、なんかすれ違ってしまって、せつないというのが、とてもいいです。これ、連ドラでやられると毎週イライライライラ大変なんですけど(笑)。
あおいが飛行機事故で亡くなったと知っても、あおいの家に行っても、あおいが撮った映画を観ても、泣かなかった智也が、あおいに代筆を頼んだラブレターに走り書きされていた文を読んで、初めて泣くシーンがとても良かった。これ、狙ってる(意図的にここで智也を泣かせてる)んだなとは思ったのですが、やっぱりグッときましたね。

上野樹里ちゃんは、おちゃらけたキャラが頭にこびりついてるんですが、こういう役もいいですね。正直、美人じゃないと思うのですが。だからこそいいのかな。市原くんは、上にも書いたようにあまり好きじゃないですが、この人、役柄によって、いい演技の時となんだこりゃの演技の時と凄く差があるような気がします。演出の差なのか、本人のやる気なのか、わざとなのか、単に役が合っているからなのか分かりませんが、今回は良かったと思います。仕事出来なくて怒られてばかりでしたが、ああいう使えない奴っているよな~~って(爆)、妙に納得したりして。
蒼井優ちゃんと上野樹里ちゃんの共演は、「亀は意外と早く泳ぐ」でも観ましたが、今回は姉妹役でした。優ちゃんは、盲目の少女役でしたが、凄く綺麗だった。まっすぐの黒髪がほんとに綺麗で、顔立ちを一層引き立ててて。出番は少ないですが、存在感ありました。

全体的に良かったのですが、相田翔子さんが出てくるシーンはいらなかったような・・・
虹の写真を撮って、メールで送るシーンに繋げるためだけだったら、別の方法でも良かったような。原作があるので、それに忠実に撮ったのでしょうか?あおいとの差を際立たせるためかなぁ。智也は別の女性と結婚するかも、までいってるのに、あおいは一人アメリカで、しかも智也を思いつづけているという・・・。
虹の写真が、あおいの遺品の携帯待受画面になっていたのは、せつなかったですね・・・。


長い散歩

2007-08-23 15:14:51 | 映画(な行)
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緒形拳、高岡早紀、杉浦花菜、松田翔太、大橋智和、奥田瑛ニ出演。奥田瑛ニ監督作品。06年。

名古屋の高校で校長を勤め上げ定年退職した初老の男、安田松太郎。教育者としての厳格さがアダとなり、幸せな家庭を築けず、アルコール依存症だった妻を亡くし、一人娘からは憎しみを持たれていた。ある日、松太郎は引っ越し先のアパートで一人の少女、幸(サチ)と出会う。隣の部屋で母親と2人で暮らしている彼女は、その母親から激しい虐待を受け、誰とも心を通わせることが出来なくなっていた。そして、ついに見かねた松太郎は少女を救い出し、彼にとって数少ない家族との幸せな思い出の地である山を目指し旅に出る。しかし2日後、幸の母親が警察に届け出たことで、松太郎は誘拐犯として警察から追われる身となってしまう。(allcinema onlineより)

総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
映像・演出:★★★☆☆
子役の子のふてぶてしさが良かった度:★★★☆☆

2006年のモントリオール映画祭でグランプリを受賞した映画です。劇場で観たいなと思ったのですが、DVD鑑賞になりました。

あらすじを知った時点では、もしかしてちょっと退屈するかな?と思ったのですが、退屈することなく観れました。痛さ的には予想通りといったところでしたね。

虐待を受けている少女と旅に出てしまう初老の男性の話しですが、子役の子の演技がいいですね。正直、途中まではちっとも可愛くありません。愛想ないし、口悪いし、笑わないし。でもそうなってしまう過程がちゃんと描かれているので、自然に受け入れられます。しかし、私が観ると、虐待されている子を見つけたら、ああすればいいのに、こうすればいいのに、と余計な事を考えながら見てしまうので、そういう知識が逆に邪魔です(苦笑)。

初老人と少女の危うい関係(いやらしいという意味ではありません)の中、出会う青年が松田翔太演じるワタル。これがいい清涼剤になって、幸も笑顔を見せるようになります。3人で仲良く旅を続けるのかな~と思いきや、あっさり自殺。あれはびっくりした。そうこうしているうちに、警察の追っ手も迫ります。

刑務所から出所した安田は、幸の幻覚を見ますが、安田が捕まった後の幸の行方が気になりました。親元に戻ったんでしょうか。それとも警察がちゃんと幸の身体を痣を見つけてくれたのでしょうか。

涙そうそう

2007-05-29 11:13:22 | 映画(な行)
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妻夫木聡、長澤まさみ、麻生久美子、塚本高史、船越英一郎、小泉今日子出演。土井裕泰監督作品。06年。

2001年、沖縄。いつか自分の飲食店を持ちたいと夢見る心優しい青年、洋太郎(妻夫木聡)。この日、高校に合格した妹のカオル(長澤まさみ)が、オバァと暮らす島を離れ、洋太郎のいる本島へとやって来る。2人は、洋太郎が8歳の頃に、洋太郎の母・光江(小泉今日子)とカオルの父が再婚し兄妹となった。だが、カオルの父は間もなく姿を消し、光江も幼い2人を残して他界してしまう。以来、どんなことがあってもカオルは自分が守る、と心に誓った洋太郎。そんなカオルと今日からは洋太郎のボロアパートで一緒に暮らすことになっていた。やがてカオルと久々の再会を果たした洋太郎は、成長した妹の姿にかすかなとまどいを覚えるのだった…。(allcinema onlineより)

なんでこのDVDを借りようと思ったのかよく覚えてないのですが・・・。たぶん好評だったからかと。基本的にラブストーリーは劇場に観に行きません。この映画は公開当時、ちょっと興味があって、観に行こうかなと思ったのですが、劇場へ足を運ぶには、あと一歩何かが足りなかったので、行きませんでした。

感想としては、なかなか良かったです。素直に感動出来ました。思っていたよりずっと純愛ラブストーリーでしたが、なんといっても、ブッキーと長澤まさみちゃんの底抜けな明るさと笑顔に非常に癒された気分です。また二人とも笑顔がすごく似合うんだ(笑)。

以下、ネタばれ含みます。

ストーリーは、特に奇をてらった事もなく、セオリー通りな展開なのですが、上にも書いたように主役の二人がとても魅力的でした。キャラ的にもそうだし、演技的にも。親いないけど、貧乏だけど、人生って楽しいかも!と思えてしまうような感じです。
が、人がいい洋太郎は見事に騙されて、借金を背負ってしまいます(苦笑)。居酒屋で船越英一郎が出てきた時から、私は「アヤシイ」と思ってたので、それも予想通りの展開だし、医学部にいる彼女とも上手く行かなくなり、果ては彼女の父親(たぶん病院の院長)が手切れ金を持って登場するのもベタ過ぎて苦笑しました。
でもって、妹が実の父親に会い(これもなんでそんなにすんなり見つかるんだ?と思いつつ)、血が繋がっていないと確信したのち、二人は別々に暮らし、嵐の夜に再会したものの、兄はポックリ死んでしまうという・・・。
血が繋がってないので、別に付き合ったって、結婚したっていいわけですが、いいと言われても今迄ずっと兄妹として思ってきて、そんな簡単にじゃぁ付き合いましょうというわけにもいかないだろうなと思ってたら、やっぱり片方死なせちゃったよ(大汗)みたいな感じでした。そのあっけなさにはややポカーンとしましたが・・・

そういうベタな展開を差し引いても、なかなかいい映画だと思います。丁寧に作ってあるというのが伝わってくるし、とにかく主演の二人が魅力的だから。
映画の中で、カオルは何度かにぃにぃ大好き、とか愛してるという言葉を口にしますが、洋太郎は言いませんでしたね。ただ、本当にカオルを大切に想っているというのは行動で表してました。またそういう所がよかったな~と思います。

二重被爆

2006-09-28 11:12:12 | 映画(な行)
前回、この映画の宣伝をしたレビューはこちら

公式サイト
UPLINK X
『二重被爆』通信

友人と共に土曜日に観に行って来ました。東京では現在、渋谷にあるUPLINK Xで11:00、12:30の上映です。
前回のレビューで説明した通り、ドキュメンタリー映画です。「二重被爆」の方たちの話が主でした。その方の話と現在の様子なども観る事ができ、すでに90歳の山口さんは、足が少し不自由でしたが、見た目とてもお元気そうでした。けれど、やはり話を聞くと、いろんな後遺症に悩まされ、相当な苦労をされたのだと分かります。何より、被爆した時の光景は、心の傷として永遠に残ると思います。
他にも二重被爆の方で、母と妹を亡くした方や、生後5ヶ月の子どもを亡くした方などの話もありました。涙なしでは、とても観れませんでした。

二重被爆の方達の話を海外の学生などに見せて感想を聞いている映像がありました。山口さんがとてもお元気そうなので、被爆したのに矛盾を感じると言っている人がいました。確かに山口さんはお元気そうでしたが、そういう方はほんの一部であり、その他、たくさんの方達が被爆した当時亡くなり、生き残った方達は、ずっとずっと後遺症に苦しんでいることを、やはり唯一被爆国である日本人の私達が伝えていかないといけないんだろうなぁと思いました。
私は高校生の時、広島に修学旅行で行きましたが、その時、被爆者体験談として、生でお話を聞く機会がありました。高齢の女性でしたが、とてもハキハキと話され、元気そうでした。あとで、担任の教師から聞いたのですが、その方、休憩時間にはタバコをスパスパ吸っていて、よく笑い、とてもパワフルな方だったそうです。正直言って、その方の話や顔は忘れてしまったのですが、タバコ吸ってたパワフルなおばあさんの被爆体験談を聞いた、という事はよく覚えてます(汗)。それくらいパワフルな方でなければ、生きてこれなかったのだろうな、と今は思います。

山口さんは、短歌を詠むそうで、本も出版されているそうです。映画の中で自分の短歌を泣きながら読んでいる姿に、観ているこちらも涙が止まりませんでした。
東京では、10月6日まで上映です。興味のある方はぜひ。

日本沈没(完成披露プレミア試写会)

2006-05-30 11:57:18 | 映画(な行)
草なぎ剛、柴崎コウ、豊川悦司、大地真央、及川光博、福田麻由子、國村隼、石坂浩二出演。樋口真嗣監督作品。

潜水艇“わだつみ6500”のパイロット・小野寺俊夫は、地球科学博士・田所雄介の指揮の下、同僚パイロットの結城と共に深海調査に参加していた。その結果、小野寺は驚愕の事実を知る。海底プレートの急速な沈降で、日本列島はわずか1年後に沈没する。日本の危機を訴える田所に、ほかの科学者たちは「聞くに値しない妄言」と一蹴する。しかし、内閣総理大臣・山本尚之は、事態を重く受け止め、危機管理大臣として鷹森沙織を任命する。鷹森はかつての田所の妻でもあった。時を待たず、北海道を皮切りに九州から内陸へと地殻変動の波が日本列島全土に襲いかかる…。(goo映画より)

公式サイト

パニック映画は決して嫌いではないんですが、この映画にはあまり興味がありませんでした。この手の映画を日本が作ると、どうも薄っぺらく感じてしまうので。
映画館に観に行く事はないと思いますし、DVDを借りることもなかったと思います。良くてTV放映時に観るかな~くらいで。
友人がプレミア試写会に当選し、誘われたので、行ってきました。

日本武道館で行われるプレミア試写会というだけあって、ゲストが豪華でした。草なぎ剛、柴崎コウ、及川光博、豊川悦司、大地真央、國村隼、福田麻由子、樋口監督、その他にも、主題歌を歌うソンミン、久保田利伸も来ていました。二人は舞台挨拶に先立って、主題歌を熱唱してました。
そういえば、去年の東京国際映画祭で「同じ月を見ている」の主題歌を久保田利伸が歌っていて、舞台挨拶で生歌聴いたなぁと思いました。なんか縁があるのかしら(笑)。
舞台挨拶では、草なぎくんが、テンパってましたね~~~~(笑)。今朝の芸能ニュースで観た方もいたと思いますが、同じこと繰り返ししゃべったり、とにかくテンション高く、長く話そうと一生懸命で、笑ってしまいました。DVD特典用に長く話したみたいです(笑)。以前、「キューティハニー」の舞台挨拶付き試写会の時にサトエリが、この時の草なぎくんと同じように「こういう風に舞台に立って挨拶が出来る機会はそんなにないと思うんです」と涙ぐんでたのを思い出しました。やっぱり感慨深いものがあるんでしょうね。
柴崎コウさんは、とっても可愛かったです。実はあまり好きではないんですけど(爆)。可愛いものは可愛いので、そう表現するしかありません、ハイ。
ミッチーの生「ベイベー」が聴けました(笑)。短いコメントを話し終わって「以上」と言った時にファンの人達が「ええー!」と言ったので「お嬢さんたち・・・」とたしなめてました。ほんとに「お嬢さん」とか言うんだ(笑)。
その後のトヨエツの挨拶は、草なぎくんに「沈没しちゃえ」と言ったり「ベイベー」と言ったり、「沈没しかかったこのメンバーで・・・」など毒舌でしたねぇ(笑)。
福田麻由子ちゃんは一生懸命話してました。緊張しただろうね~。でもきちんと話せてましたよ。大地真央さんは、前回、「ナルニア国物語」のジャパン・プレミアでは舞台上で飛んでましたが(笑)、今回は飛びはしませんでしたが、衣装が派手でした。大地真央さんだから似合うんでしょうけど。國村さんだけが渋くキメてましたねぇ。
司会進行がTBSアナウンサーの安住さんでした。アリーナ席の観客はほとんどが草なぎくん(もしくはミッチー?)のファンで埋め尽くされていたようですが、安住アナウンサーが出てきた時、キャーーーという黄色い歓声が上がっていました。キミたちは誰でもいいのか(爆)。

映画は小松左京氏が原作だそうで、1973年に製作された「日本沈没」のリメイクだそうですね。未見です。「ポセイドン」も確か1972年くらいに制作された「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイクなので、あの頃のリメイク、それもパニック映画が流行っているのでしょうか?
全体的な感想としては、要所要所に泣き所はありました。人間ドラマも織り込んであり、普通に感動できました。パニック映画としての迫力は「ポセイドン」に及びませんが、「ポセイドン」はリアル過ぎたので、これくらいがちょうどいいのかなぁ。もちろん、たくさんの人が死にますが、あまり残酷には描かれていませんでした。
役者で一番良かったのは、トヨエツの演技ですかね。草なぎくん演じる主役には途中まで、あまり感情移入できませんでした。彼の心境の変化もこの映画のポイントだと思うのですが、彼の葛藤する部分にあまり入り込めなかったんですよね。実家に帰ってみたり、すさんだ状況の中をさまよったりとシーンとしてはちゃんと用意されていたと思うのですが・・・。
クライマックスのシーンは例によって「アルマゲドン」を思い出し・・・。似たようなシーンがあると、私はいつも「アルマゲドン」を思い出してしまいます。別に好きな映画なわけではないんですけど自己犠牲の典型的な映画ですよね・・・しかし、自分の短絡的な思考にちょっとウンザリ(苦笑)。
ミッチーはあまり出番が多くありませんでしたが、オイシイ役でした。そして普通の役でした(笑)。柴崎コウさんは、熱演してましたが、私の印象にはあまり残りませんでした。印象に残ったのは、髪の長さ(笑)。すっごく長いですね。びっくりしました。
樋口監督の映画は「ローレライ」を観てます。それなりに感動した映画だったのですが、樋口監督としては、この「日本沈没」の方が本領発揮という感じでしょうか。地震や噴火によって、壊れていく日本の地形や高層ビルなどの特撮映像を観ていると、樋口監督はこれやりたかったんだろうなぁ~~~と思いましたよ(笑)。なんていうか、画面からワクワク感が伝わってくるような気がしました。

そうそう、「ローレライ」の原作者である福井晴敏氏が出演してましたね。観た時はすぐに分からなかったのですが、セリフを聞いたとたん、吹きだしてしまいました。エンドロールを観たら、ちゃんと名前が出ていて、奥さんも一緒に出演したようですね。庵野秀明監督も名前が載ってましたが、どこに出ていたか気付きませんでした。安野モヨコさんの名前もあったので、こちらも夫婦で出演ですか(笑)。
友人に福井氏が出ていたと言ったら、そのシーンは覚えていたようで、「セリフが素人っぽかったので、地元の人を使ったのかと思った(笑)」と言ってました。
庵野監督といえば、「エヴァンゲリオン」ですが(苦笑)、ラスト、草なぎくんが、潜水艇で潜っていくシーンが、エヴァでアスカが潜水艇(確かエヴァを潜水仕様にしたもの)で潜っていき、深海にいる使徒を殲滅するシーンの映像と重なってしまい、振り払っても振り払っても、アスカが乗った潜水艇がベコベコと水圧で凹んでいく映像が見えてしまって、しまいにはアスカの声まで聞こえてきて・・・・・・全然集中できませんでした(爆)。
私だけかなぁ・・・・・・。

この映画を観ながら、もしこの映画と同じ状況になったら、自分はどうするかなぁと考えました。たぶん、両親は日本を離れることはないだろうと思います。海外旅行に行くのも嫌がる父親なので(笑)。自分はどうするかなぁ。お金もなければ、英語もしゃべれず、海外にツテもないし、たぶん、日本に残るかな。ただ家族がいたら、また違うかもしれませんね。子どもだけでも助けたいと思うかもしれません。

ところで、気になったのが、主題歌を歌っているのが韓国人だという事(一緒に久保田利伸も歌ってはいますが)。どうして「日本沈没」の主題歌を韓国人歌手が歌うのでしょう?日本人が日本の心を歌うべきじゃないですかね?
「SPIRIT」という中国映画で中国人が歌っている主題歌を日本人が歌う曲に差し替えるのに、「日本沈没」という日本の映画を韓国人が歌うって、何か間違ってませんか??もちろん、日本語で歌っているし、ソンミンさんの歌にいちゃもんつけているわけでは決してないのですが・・・・・・納得いかないですね。

P.S. 今、急に思い出したので、つけたし。潜水艇の前にエヴァのことを思い出してたんですよ。きっかけは、日本を救うために日本を沈めてしまうプレートか何かをぶったぎるために仕掛ける「N2爆薬」というのが出てきたから(笑)。実際にそういう爆弾とか爆薬があるのか知りませんけど、エヴァ知ってる人はやっぱり連想するよねぇ・・・

ニューワールド(試写会)

2006-04-11 15:52:20 | 映画(な行)
コリン・ファレル、クォリアンカ・キルヒャー、クリスチャン・ベール、クリストファー・プラマー出演。テレンス・マリック監督作品。

1607年、新たな楽園を求めてイギリスの港を旅立った船が、長い航海の末に北アメリカのヴァージニア近辺に辿り着く。しかし、そこには先住民のコミュニティが存在した。ニューポート船長は、反乱罪に問われていたジョン・スミスを解放する。彼の勇敢さを買って、先住民との交渉役を任せる。しかし、スミスはたちまち先住民に捕えられ、王の前に連行されてしまう。そして、スミスの処刑が命じられた時、王の末娘ポカホンタスが命乞いをし、彼は救われる。やがて2人は、言葉や文化の壁を超えて深く愛し合うようになるのだったが…。(allcinema onlineより)

公式サイト

ラブストーリーだと思って観に行ったのですが、ラブストーリーというよりも、ポカホンタスの一生という感じでした。
開拓の話って、日本人にはなじみが薄いと思うので、万人向けではないと思いましたが、その手のことに詳しい人は楽しめるのではないでしょうか。
私は全然詳しくないので、こういうものなんだな~と思いながら観ていたわけですが、この映画の素晴らしい所は映像美ですね。水、植物、空。それはもう本当に美しいです。眠くなってしまうくらいに(苦笑)。
ストーリーも比較的淡々と進むので途中2回程眠くなってしまいました。劇場に観に行く時は睡眠をきちんととってから行く事をオススメします。

コリン・ファレルは、顔が濃いですねぇ。ヒゲも濃いです(笑)。ポカホンタス役のクォリアンカ・キルヒャーがすっきりした顔立ちなので、余計に濃く感じるのかもしれませんが。クォリアンカはドイツ人なのですね。アメリカ人やイギリス人っぽくはないなと観ていて思いましたが。15歳だそうです。
映画の中では年月が経って行くので、どうかなと思いましたが、しっかりと演じていたし、それなりの年齢に見えました。凄いですね。ポカホンタスが時々両手を空に掲げるしぐさをするのですが、それがとても美しいです。自然と自分が一体になる、という感じなのでしょうか。
ラブストーリーの割には、濃いラブシーンはありません。キスシーンも1,2回あったかどうかという感じ。やはりクォリアンカの年齢を考えてのことなのでしょうか。そういうどぎつさがないので、子どもでも観れると思いますが・・・じっと見ているのは無理と思われます(笑)。
コリン・ファレルもクォリアンカも時々とてもいい表情をするので、ファンは必見だと思いました。
途中から出てきたクリスチャン・ベール。トム・クルーズにそっくりですね。びっくりしました。弟と言っても良さそうなくらい似てます。もっと悪役というか、コリン・ファレル演じるジョン・スミスとポカホンタスを取り合う役なのかと思いきや、違いました。ポカホンタスも凄く悩むという感じもなく、自然な流れで話が進んだような感じでした。

起承転結、面白かった!という映画を観たい人はあまり向いてないかも。
私は癒されたので良かったなと思いましたが。

ナイロビの蜂(試写会)

2006-04-09 14:41:27 | 映画(な行)
レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ、フェルナンド・メイレレス監督作品。

ナイロビでイギリス外交官として平和に働くジャスティン。しかし、ある日、弁護士でもある彼の美しい妻テッサが殺害される。妻が追っていた事件を調べるうちに、イギリスの薬品メーカーが、恐ろしい副作用がある薬を現地人で人体実験していることを突き止めるが…。(goo映画より)

公式サイト

スニーク試写会に行って来ました。事前情報で、「ナイロビの蜂」じゃないかという事を教えて頂いたのですが、その通り!観たいと思っていたこの映画でした。
今回、ブロガーがたくさん集まっていて、この映画をクチコミで宣伝して欲しいとの事でした。一緒に観た友人とも話したのですが、私はいつも正直に感想を書いてしまうので、あまり宣伝にならなかったらごめんなさい。先に謝っておきます(笑)
試写会だろうが、公開後に観に行こうが、おかしいと思った事は書いてしまうし、ダメ出しはするし…でも良かった時は手放しで誉めてますよ~(と、一応フォロー)

観る直前にこの映画の監督が「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督と知って驚きました。レイフ・ファインズとアカデミー賞の助演女優賞を取ったレイチェル・ワイズが出ているという事と予告での知識しかなかったもので。
「シティ・オブ・ゴッド」はレビューをアップしていませんが、知り合いに薦められて観て、衝撃を受けた作品でした。
ブラジルのスラム街での話しで、出演者のほとんどが素人で、しかも子どもばかり。その子どもたちは、普通に銃を扱い、普通にヤクの取り引きをして生きている。そして、ラストに「この映画は実話を基に…」と出るのです。

そんな監督のこの映画ですが、今回はイギリスとアフリカが舞台でした。アフリカではやはり、スラム街に住む人達をしっかりと描き出していました。
予告で観た感じよりもずっとミステリー、そしてサスペンス色が強く、重いストーリーでした。
登場人物がやや多く、人の名前が覚え切れませんでしたが、主要は登場人物の誰が悪いやつで誰が味方で、というのと、ストーリーは理解できたので、大丈夫でした。
レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ともに安定した演技で安心して観る事が出来ました。
レイフ・ファインズは最近「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」に出演していたし、「レッド・ドラゴン」、後は「イングリット・ペイシェント」などに出演していますね。レイチェル・ワイズは名前聞いた事あるのに、何で観たっけと調べてみたら「コンスタンティン」に出てる人でした。とても魅力的でした。
ストーリーもしっかりしていて、原作があるのかなと思ったら、やはりありますね。
ラストは重く悲しいですが、逆にそれが映画を引き立てていたと思います。

以下、ストーリーに触れますので、御注意下さい。

ストーリーは妻が死んだという知らせを主人公であるジャスティン(レイフ・ファインズ)が受ける所から始まります。回想が入り、ジャスティンとテッサ(レイチェル・ワイズ)の出会い、二人が結婚してジャスティンの仕事でアフリカへ行き、テッサはそこで、イギリスの製薬会社がアフリカの現地人を使って、新薬人体実験をしており、副作用で亡くなっている人がいるのにも関わらず、それを隠し、薬の研究をやり直そうとしない事を知ります。テッサはジャスティンには内緒でアフリカでの実体をレポートにして提出しますが、揉み消され、殺されてしまいます。ジャスティンはテッサが死んだ後、その事に気付き、妻が辿った後を追って真相に迫っていきます。

二人の出会いがあまりに急だったので、テッサはジャスティンを利用したのかとも思いましたが、そうではなかった事がテッサの従兄弟からの言葉で分かりました。
私が一番グッと来たシーンは、ジャスティンが新薬を開発した博士がいるキロへ行き、その村が部族の襲撃に遭った時、博士の助手をしていた現地人も一緒に飛行機で逃げようとした所です。
しかし、飛行機に乗れるのは、援助組織の人間だけ。現地人は助ける事ができないという。ジャスティンが何を言っても、例外は許されませんでした。一度飛行機に乗ったにも関わらず、その現地人の子は、自分から飛行機を降りました。ああ、あの子は分かってるのね、と思ったら、涙が出ましたね。ちょうど、テッサが死産をして、家に帰る車の中で、ジャスティンに現地人を助けるように言うシーンとダブります。ここから40キロ歩いて帰る人達を送ってあげて欲しいと言うテッサに、ジャスティンは援助を求める人はたくさんいる、彼らだけを助ける事は出来ないと断ります。ジャスティンはテッサの辿った軌跡を辿るうちにテッサを理解するようになったのだと分かりました。
ラスト、わざわざテッサが亡くなった湖で降り、同じように殺される、というのがとても切なかったです。

私はとても良かったので、一見の価値アリと思います。
あと、テーマソングが非常に印象的。何度聞いても素敵だなと思いますね。

南極日誌

2006-03-13 14:08:20 | 映画(な行)
ソン・ガンホ、ユ・ジテ、カン・へジョン、パク・ヒスン、キム・ギョンイク、ユン・ジェムン、チェ・ドクムン出演。イム・ピルソン監督作品。

ドヒョン隊長を中心に6人で構成された韓国の南極探検隊。彼らは、最低気温がマイナス80度に達し、ブリザードが容赦なく吹き荒れる地球上で最も自然条件が過酷な場所、“南極到達不能点”を目指して歩みを進めていた。ある時彼らは、80年前に遭難したイギリス探検隊によって書かれた日誌を発見する。イギリス隊も自分たちと同じ6人。さらに、そこに描かれた隊員たちの絵が自分たちとそっくりなことに奇妙な感覚を味わう韓国隊のメンバーたち。そしてそれ以来、彼らの周りで不可解な出来事が立て続けに起こり始めるのだったが…。(allcinema onlineより)

私にとって、名前と顔が一致する数少ない韓国俳優のソン・ガンホ出演の映画です。最近、ユ・ジテが出演している「美しき野獣」を観たし、「オールド・ボーイ」も観ているので、ユ・ジテも私の中で名前と顔が一致するようになりました。良かった良かった。

この二人が出ているというだけで、濃厚な演技が観れるだろうというのと、南極という極限の地で、人間の狂気みたいなのを描いているのかなと思い、借りてみました。
が、ストーリーはイマイチよく分からなかった・・・。
そして、言いたいこともよく分かりませんでした。Amazonのレビューで「人間には踏み込んではいけない領域がある、ということか」と書かれていましたが、そうですかね?私はそういうメッセージは受け取れなかったんですが・・・
人間の狂気みたいなのは、確かに描かれてました。隊長は南極到達不能点に行く事が全てで誰が犠牲になろうと関係ないといった感じで、とても隊長をやる精神状態ではなくて、おっかな~いと思いながら観てました。
普通、ラストもしくはクライマックスを撮りたくて、映画って撮るものじゃないかと思うんですけど、このラストはよく分からない・・・私には伝わってきませんでしたねぇ。
途中で挿入されるギョロリとした目玉とかはなんなのでしょうか?
え?これホラー映画だったの?と思ったら、それについては何の説明もないし、伏線でもなかったし・・・

イギリス隊が残した南極日誌を見つけたところまでは、なかなか面白いなと思ったし、ソン・ガンホの演技は悪くなかったので、もうちょっとストーリーが面白かったらなぁと残念です。
そして、人間の狂気みたいなのは、日本が作った方が上手いような気がします。なんとなく。

ところで、あの小屋はイギリス隊が建てたの??どうやって?(笑)

ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女(ジャパン・プレミア試写会)

2006-02-17 21:49:11 | 映画(な行)
ウィリアム・モーズリ-、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー、ティルダ・スウィントン出演。声の出演:リーアム・ニーソン。アンドリュー・アダムスン監督作品。

公式サイト

第二次世界大戦下のイギリス。ペベンシー家の子どもたち、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人は、ロンドンの空襲を逃れ、田舎のカーク教授のもとに預けられる。古くて広い教授の屋敷を探索していた末っ子のルーシーは、空き部屋で大きな衣装だんすを見つけ、何かに導かれるようにその奥へと進んでいく。そして、ふと気づくとルーシーは雪に覆われた森の中に立っていた。そこは、言葉を話す不思議な生きものたちが暮らす魔法の国“ナルニア”。偉大な王アスランが作った美しいこの国は、冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていた。ナルニアの住人たちはひたすらにアスランの帰還を祈り続けていた。やがてペベンシー家の4人の幼き子どもたちは、この国の運命が自分たちの手に託されたことを知るのだった…。(allcinema onlineより)

ジャパン・プレミア試写会に行ってきました。日本武道館で映画を観るのは初めてでした。いやぁ、肩が懲りました(苦笑)。やっぱり映画は映画館で観るもんだよ・・・。
画像は武道館正面です。
14:30からチケットの引き換えという事でしたが、普通に仕事を終えてから行ったので、2階席の後ろから数えた方が早い列でした。遠い席であることは覚悟してましたが、スクリーンはデカくて、字幕もよく見えたし、音響もまぁまぁだったのでそれは大丈夫でした。けれど、武道館に行った事がある方は分かると思いますが、椅子が硬いし、武道館で2時間とか座り続けた事は皆無なので(笑)、お尻が痛かった・・・
しかも、近くの席に映画が始まる前からずっとしゃべり続けていたちょっとイッちゃってる女子高生が近くに座っていて、案の定、映画が始まってもしゃべり続け、大迷惑でした。周りの人達もジロジロと非難の目を向けていたようですが、絡まれるのが嫌なので、注意はしていなかったようですね。私は彼女たちより前の席だったので、自分の席からもっと遠い位置に座っているのかと思っていたのですが、終わってみると思っていたより近くに座っていたようでした。でも注意するのって勇気がいるよね・・・金払って観てたら注意するか、もしくは劇場の人を呼んでくるかもしれない。それくらい迷惑でした。映画が始まったとたんにお菓子(?)を食べ始めるし、ゴミは全て置いていくし・・・ロクな大人になりませんね、あれじゃ。
と、長々と愚痴を書いた所で(苦笑)、ジャパン・プレミアの舞台挨拶の様子ですが、今朝のめざましTVで報道されていたように、舞台挨拶の前に芸能関係者がアリーナ席のレッドカーペットを歩きました。しかし、拍手がまばら(爆)正直、あんまり興味がなかった・・・
でも、大魔人佐々木とエノカナ夫婦が来たのにはびっくりした。マスコミの前に出てくるきっかけを待ってたのかしらね・・・。個人的には特に好きな人は来なかったので、時間だけかかって、帰りが遅くなり、ちょっと嫌でした(関係者の方、ごめんなさい)。
タッキーが来てるという噂があったんですが、レッドカーペットは歩きませんでしたね~。
舞台挨拶はTV報道にもあったように、大地真央さんが宙に浮いたり(笑)、ジョージー・ヘンリーちゃんが覚えたての日本語のコメントを忘れて泣いてしまったりしていました。ジョージーちゃん可愛い!!一番年下なのに、日本語を覚えてコメントを言おうとしてくれただけでもかなり好感度アップですよ。

さて、やっと映画について触れますが(いつも通り、前置きが長いな)。
私は原作を読んだことがありません。一緒に観に行った友人は子どもの頃、原作を読んだとの事でとても楽しみにしているようでした。実は私は映画化を知った時に初めてタイトルを知ったくらいで、本当に何の知識もありませんでした。かなり有名なようですね。私、「指輪物語」も知らなかったくらいだからなぁ(苦笑)。
原作が好きな人は、映像化して見るとイメージが違ったりして、受け付けない人もいるでしょうね。その点、私は真っさらな気持ちで観る事が出来ました。

予想通り、映像は凄いです。さすがハリウッド、そしてディズニーという感じです。CGにもお金かかってそうです。ライオンの鬣の質感とか素晴らしいし、動物たちもほとんどCGなんでしょうか?ビーバーがとても可愛かったです。白い魔女の城の外観もCGだと思いますが、やっぱり綺麗です。形がディズニーランドのシンデレラ城の氷版みたいな感じでした。

主役の子どもたち4人はオーディションで選ばれたそうですが、末っ子のジョージーがやはり一番いいなと思いました。表情がとても可愛いです。演技もなかなかだと思いました。魔女役のティルダ・スウィントンは、「コンスタンティン」で天使ガブリエル(ハーフ・ブリード)役をやった女優さんです。なかなか迫力ありましたよ。

以下、ストーリーに触れますので、ネタばれ嫌な方はご注意願います。

私はほとんどストーリーを知らなかったので、「アスランって誰だろう~♪」と観てて、普通にサプライズでした(笑)。なるほど~それでタイトルが「ライオンと魔女なのか~」と。気付けよって感じですけど。こういう風に普通に驚ける自分も好きだったり(大笑)。
ストーリーとしては、疎開先の屋敷の空き部屋にある衣装タンスを扉を開けたら、奥がナルニア国に繋がっていて、100年間白い魔女によって冬に閉ざされたこの国を兄弟姉妹4人が救う、というものです。ファンタジーなので、このありえないストーリーに乗れるかどうかが、この映画を受け入れられるか否かにかかっていると思います。
戦闘シーンはなかなか迫力があって、観ていて肩に力が入り、気が付くと、手を強く握ってたりしました(笑)。ただその他のシーンがややダラ~とした印象を受けました。でもこの映画は子ども向けというのが大いにあると思うので、たぶん、これくらいがちょうど良いのだと思います。
途中でアスランが死んでしまい、どうするんだろ~と思って観ていたら、生き返ったので、「はい??」とは思いましたが、ファンタジーなので、文句を言うわけにも行かず(苦笑)。なんかその生き返り方ちょっと・・・と思うということは、そこまで映画の世界の入り込めなかったということなのかもしれませんね。
なので、ストーリーうんぬんよりも、映像が綺麗だったね、という印象が残った映画でした。
次回作を撮ることが決定しているらしいですが、今回のはまだ序章って感じなので、次からの方がストーリー的には面白くなるんじゃないでしょうか。
ちなみに私は「ロード・オブ・ザ・リング」の方が面白いと思いましたね・・・

Needing You

2005-11-17 14:30:00 | 映画(な行)
サミー・チェン、アンディ・ラウ、フィオナ・リョン、レイモンド・ウォン、ラム・シュー出演。ジョニー・トウ、ワイ・カーファイ監督作品。

ごく普通のOLキンキー。20代も半ばとなり家族からは結婚の催促がしつこくなってきた。自分でも本当に愛する人を見つけたいとは思いつつ、度重なる失恋に恋に臆病になってしまっていた。そんな折り、キンキーは新しい部署に配属された早々上司のアンディと一悶着おこして気まずい雰囲気になってしまう。さらに悪いことに、キンキーのミスから中国本土の大事な取引先との商談が潰れてしまう。キンキーは意地になって一人で中国本土へ出向き信頼を取り戻そうとするのだが、それを知ったアンディはキンキーには無理と急ぎ取引先へ向かう……。(ヤフーレビューより)

ジョニー・トウ監督のラブ・コメディです。ラブストーリーは苦手ですが、コメディならば、まぁなんとか。
最近、意に反してラブストーリーを観る機会が増えてきました。やはり世の中にはラブストーリーが溢れているんですね。そりゃ黒社会映画よりは自分の世界と近いし、だいたいの大人が恋愛を経験していますから、感情移入しやすいですよね。
昨日も王道のラブストーリー(邦画)を観ましたが、観ている時は、比較的、大丈夫なんです。つまらないとは思いません。まぁヒットしたのしか観ないし(笑)。
問題は観終った後です。ラブストーリー、それもハッピーエンドの映画は、後に余韻がほとんど残らないんです。ふとした時にシーンを思い出す事もない。
なので、1日経って感想を書こうと思った時に「ま、普通だったな」という感想になってしまうわけです(笑)。もう一度観たいとも思わないし・・・そういう理由で「ラブストーリーは苦手」と自分で思ってしまうんじゃないかと、分析してみました(笑)。
そういえば、本もあまりラブストーリーを読んでないかも。子どもの頃から推理物、ミステリー、ファンタジーばっかり読んでいたような(大笑)。そういうジャンルに惹かれてしまうのは、子どもの頃からだったのか・・・と今気付きました(苦笑)。

この映画は、ごく普通のOLとサラリーマンの話です。感情移入しやすいはずですが、興味は湧かない(苦笑)。
ところが、監督がジョニー・トウで、サミー&アンディが主演となると話は違ってきて、観てもいいかな・・・っていうか観たいなと思うわけで。
この間、サミー&アンディ主演のラブストーリー「イエスタディ、ワンスモア」を観てきました。
「イエスタディ、ワンスモア」は好きでした。サミー&アンディコンビはとても魅力的でしたし。
なので、この映画も観る事にしました。

この映画、面白かったです。シチュエーションは普通だけど、サミー扮するキンキーのキャラは普通じゃない。恋の悩みや失恋のような事で、会社であんなに大騒ぎする人はいません(笑)。
でも私は好きでしたよ。気に入らない事があると、掃除を始めてしまうというキャラ(笑)。
監督がそういうのを思いつくとしたら、凄いなぁと思ったら、どうやらこれはサミーが自分で決めたみたいですね。でもそういうのってすごく分かる気がする。しかも両手使ってて、同時に違う動きをしてる。あれって観てると簡単そうだけど、結構難しいですよ。
しかも、後の方で、今度はアンディが壁やテレビを洋服の袖で拭き始めた時は、爆笑しました。そういうネタの使い方もまた上手いな~と思う。
元彼とインド料理の店で食事をした時のキンキーが凄くステキでした。あんまり綺麗でびっくりした。ジャケットになってましたね。

アンディは普通のサラリーマン、似合ってましたね。髪形も普通~な感じだけど、全然おっさん臭くないのはなぜ??若いよね、ほんとに・・・
アンディのキャラも好きでした。キンキーに、ポッチャリしててイケてない男性を紹介するはずが、大富豪のロジャーを紹介することになり、しかもロジャーがキンキーと気が合ってしまった後のちょっとすねた感じとか、バイク買っちゃって、一生懸命練習するところとか可愛いなぁ~と思いながら観てました。

小道具も上手く使ってますね。何度捨てても戻ってきちゃうありえないお守り(笑)とか。
ラストで出てきたバイクの男は、たぶん、前の映画を観てると分かるキャラかなと思いましたが・・・
板に白色で文字を書いても遠くからじゃ見えないだろ(笑)、と思ってたら、それがラストに繋がってましたね。

コメディなので、ややストーリーがぶっ飛んでますが、楽しく観れました。
ラジオドラマが原作だそうですね。しかもその声をアンディとサミーがやっていて、そのままの配役で映画にしてしまったそうで。

しかし、あんなステキな上司がいたら、惚れるって(笑)。
劇中に流れるサミーの曲もステキでした。
少しですが、名バイプレイヤーのラム・シューとホイ・シウホンも出演していましたよ。
ジョニー・トウ監督の映画では、出てこないと逆に不安になるかもしれない(笑)。