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『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

信州大学教育学部付属幼稚園公開研究会(3)

2015年10月20日 | 雑感
信州大学教育学部付属幼稚園公開研究会の件は、これでおしまい。

覚書です。

(1)公開保育するなら・・・・
公開保育するなら、設定保育ではなく
こうした自由保育(自由遊び)が良い。

子どもたちが、好きな遊びを自由な心で遊んでいると
『思いがけないこと』が起きてくる。
それに、保育士はどう対応するのか。
子どもの、そのときの気持ちをどう汲み取り
どのように声をかけ、あるいは寄り添い
『思いがけないこと』を、
どう対処していくのか。

そんな場面が随所に見られる保育が良い。

担任自身も、
参観したものたちも
大いに勉強になるからだ。
それらの場面を、共通に見たことで
その後の、意見交換が活発になるからだ。


(2)子どもの発達を理解して・・・・
付属幼稚園の公開保育だったせいか
小学校低学年の先生方の参加も多かった。
ただ、「3歳児」という年齢の発達を理解して参加されたかどうか、は疑問。
色水遊びの「教材」についての質問は
3歳児の発達を理解していれば、
違った質問になっていたと思うから。


(3)研究協議の進め方
保育を参観して、質問や意見が出されたら、
それを「受けて起ちます!」という
幼稚園側の姿勢が強すぎてしまった、観がある。
その質問に、あるいは疑問に「応えよう」とする気持ちは
いけないとはいわないが、
その質問を逆に、参観している皆さんに
「皆さんの幼稚園(保育園)ではどうですか?」
「その場面を参観されたほかの皆さんは、どう思われましたか?」と
投げかけたら、
参加した先生方も、一緒に考えることができたのに
と、惜しく思った。


(4)助言者は・・・・
二人の助言の先生がおられました。
一人は、中信地区の教育事務所の教育相談員
もう一人は、信大教育学部の准教授

保育を熱心に参観し、子どもの様子をカメラで納め、
その写真を見せながら、
子どもの遊びの動きと共に、子どもの心の推移を想像し、
45分の間に、彼が得た喜びを解説してくださった
教育相談員の助言の先生、
実に見事でした。

それに引き換え、
およそ今日の保育場面とは関係があるとは思えない
自分の専門分野の話を
大学の授業のように得意げに話されていた助言の先生。
多くの参観者が、
途中から居眠りをしていたの、ご存知かしら?


助言者の選考は難しいものですね。