へんたいみやけさんの本と映画とCDとキャバクラ

へんたい みやけ さんの仮想世界? 理想郷

「野火」 DVD 塚本晋也

2016-07-21 | 映画


2015年作品。
大岡昇平 原作小説の映画化。1959年に船越英二主演で映画化されている。

大戦末期のフィリピン。補給が途絶え食料に貧する部隊で結核を患った田村一等兵(塚本晋也)は野戦病院へ追いやられる。しかし、野戦病院は負傷兵であふれ、ここも食料が無く追い返される。戻った部隊でも受け入れを拒否された田村一等兵は原野を彷徨う。







米軍とフィリピン人を敵として、飢えに追われる日本兵。そこでの殺人と人肉食。生き延びるために人としてなしてはならぬことが繰り広げられる地獄絵。極限状態に追い込まれた人間の行動を描く作品となりました。
後口悪しです。

主演の塚本晋也は脚本、監督、制作も担当。Wikipediaによると構想に20年を要した作品とのこと。それだけの重みを感じさせる作品です。

野火 [DVD]
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松竹
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「「MOZU」大杉探偵事務所~美しき標的編」 DVD 香川照之、伊藤淳史

2016-07-20 | テレビ番組


2015年作品。
MOZUのスピンオフドラマ。MOZUの本筋からはずれた娯楽作品。

警察を辞めて探偵事務所を始めた大杉良太(香川照之)のもとに有名女優 白石百合(飯島直子)がボディーガードの依頼に来る。百合は殺害予告を受けており、実際に身の回りで事故などが起こっていた。これを引き受けた大杉は実際に爆破事件や自動車による攻撃を受けて、プロによる犯行であることを認識する。



有名女優の殺害予告、そして彼女のボディーガードを引き受けたことによる、謎解きを軸としたサスペンス・ドラマ。この中で大杉の離婚調停、探偵学校の同期との駆け引き、娘との親子のやりとりというユーモアをふんだんにちりばめています。これを主演 香川照之がハードボイルド調をベースとして、時にコメディ調になって 笑わせてくれます。





本作は香川照之とこの周りの伊藤淳史、飯島直子 そして片桐はいりのやりとりの素晴らしさに集約されます。今回もWOWOWの俳優の使い方の上手さに脱帽した次第です。

「MOZU」スピンオフドラマ 大杉探偵事務所~美しき標的編・砕かれた過去編~【DVD 2枚組】
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TCエンタテインメント
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「PEN BRAND 世界のペンブランド」 エイムック 3363

2016-07-19 | 本と雑誌


枻出版社 160ページ 1700円+税

世界の筆記用具会社 55ブランドを社名ABC順に紹介。
AURORAやDELTAという高級万年筆ブランドからZEBRAたBICというボールペンの会社、さらには大西製作所、平井木工挽物所のような名人職人の店の情報があります。

欲しくなったもの
・モンテベルデ ツールペン。9つの機能を集めたペン。
・ツイスビー エコブラック 万年筆。

季刊誌 趣味の文具箱の情報を再編成したムック。ペンブランドが集まった本として便利。一方で情報量と価格のバランスを考えると割高感ありです。

PEN BRAND 世界のペンブランド (エイムック 3363)
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エイ出版社
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「起終点駅 ターミナル」 DVD 佐藤浩市、本田翼

2016-07-18 | 映画


2015年作品。
桜木紫乃の短編小説の映画化。

釧路で法律事務所を開き国選弁護人の仕事しか受けない鷲田完治(佐藤浩市)。鷲田は25年前、旭川で判事を務めていた時に学生時代の恋人であった結城冴子(尾野真千子)が被告人として現れる。それ以降、鷲田は冴子が働くスナックに通い昔のように愛し合うようになる。東京に戻ることになった鷲田は今の地位や家族を捨てて冴子と暮らすことを決めるが、これが鷲田に良くない事と考えた冴子は列車に身を投げた。そして、今 裁判で執行猶予となった椎名敦子(本田翼)が鷲田の家を訪ねてきて、あることを依頼する。これを断る鷲田であったが、、、



本格的な文学作品です。久しぶりですね、こういう重厚で味わい深い映画を観るのは。
主演の佐藤浩市は言うまでもありませんが、脇を固める中村獅童、また最初しか登場しない尾野真千子が上手い。画に厚み、深みが出ますね。この演技に傷ひとつ見つかりません。





そして重要な位置づけとなるヒロイン役の本田翼もフレッシュなところを武器として、違和感の無い演技しています。周りが上手いと、これに引き上げられるという図式ですね。



鷲田の過去、現在。突然現れた敦子によって、自分に課した罰が逃避であったことに気付く。そして過去も現在も認めて生きていこうとする。こういう生き方があるのか、こんな考えがあるのか、ここで切り替えられるのかという 考えさせられるところが多い、すごく奥深い作品です。
お薦め。

起終点駅 ターミナル [DVD]
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TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
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「オートザムAZ-1のすべて」 ニューモデル速報 第124弾

2016-07-17 | クルマ


三栄書房 ASB電子雑誌書店
1992年発行ムックの電子書籍版。ASB電子雑誌書店の 「本日の無料読み放題」にて 0円。

1980年代後半、ホンダ ビート、スズキ カプチーノ、そしてマツダ AZ-1と軽自動車の2シーター スポーツカーが続けて登場。ミッドシップ オープンのビート、FR オープンのカプチーノ、ミッドシップ ガルウィング・ドアのクローズト・ボディのAZ-1 とそれぞれが個性的なクルマでした。

AZ-1はマツダがスズキのエンジン、サスペンションを使用して作り上げた本格スポーツカー。その当時マツダにはRX-7、ロードスターというスポーツカーがあるなかで、さらに軽自動車でしかもミッドシップのスポーツカーを作ってしまいました。多店舗展開を進めていたマツダのオートザム店の目玉商品としての役割もあったかとは思いますが、こういう商品企画が通ってしまうマツダは良い会社です。こういう無茶をやる自動車メーカーですから、エンジニアやデザイナーが育ち、またこれを認める経営陣が育つ。その結果、現在のマツダの躍進があるように思えてきました。

先に書いたようにAZ-1は主要コンポーネンツをスズキから供給を受けています。そしてスポーツカーを作り上げる。この構図はイギリスのバックヤード・メーカーの如し。開発費、製造経費を考えての選択であったようですが、マツダの規模の会社がこういうことをやったのは奇跡。もしくはクルマ好きの腹の据わった経営者がいたのでしょう。ビジネス的な成功は別として、いい話です。

狭い、荷物が積めない、窓が少ししか開かない。もうとんでもなく不自由なクルマです。インテリアの紹介写真を見て「これに乗るには覚悟がいるな」と思った次第。MR-Sの倍くらいタイトな感覚です。
でも、欲しいクルマだなぁ。

ニューモデル速報 第124弾 オートザムAZ-1のすべて
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三栄書房
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「ボーン・スプレマシー」 Amazon Prime マット・デイモン

2016-07-16 | 映画


2004年 米国作品。
マット・デイモンのボーン・シリーズ 第2作目。

前の事件(ボーン・アイデンティティ)から2年後。ボーンとマリーはインドのゴアで暮らしていた。そこへボーン抹殺を狙った追っ手が現れ、マリーが殺害されてしまう。一方 ベルリンではある組織犯罪を追っていたCIAのチームが仕掛けられた爆薬で捜査員一名が死亡する事件が発生。不発弾にはボーンの指紋が残されていた。ボーンはCIAがマリーを殺害したものと考えCIAを追い始め、CIAはボーンを爆破犯として追い始める。





この作品も封切り時に映画館で観ました。冷静にというか、それほど集中せずに自宅で観ると、本作は1作目の半分くらいの出来映えだったという評価になりました。

サスペンス、アクションはたっぶりあります。本作の見どころはモスクワでのカーアクション。ボーンが運転するタクシーとこれを追う殺し屋のメルセデスのゲレンデヴァーゲン。この2台のクルマの性能差、すなわち速度、操縦安定性、耐衝撃性などは一桁くらい違うのではないかな。これをモスクワ市内の混雑を使って、ボーンが逃げる逃げる。巻き込まれてクラッシュした一般車両は数十台あったかな。このアクションシーンが終わって、なぜボーンがモスクワに行ったのかが分かる。ここは本作のメイン・イベントです。





本作は殺し屋に不気味さが薄れたこと、ボーンの技に凄いと思わせるシーンが少なくなったこと、そしてとどめはマリーがいなくなったこと。マリーという花であり、ボーンが抱えるハンディキャップが無くなったことがスケールを小さくしました。
ここだけが惜しいですね。

ボーン・スプレマシー [DVD]
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ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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「80年代スポーツカーのすべて」 モーターファン別冊

2016-07-15 | 本と雑誌


三栄書房 128ページ 1000円+税
サブタイトル「絶頂ニッポン! 華々しい80年代のファンカーたち」

1980年代の国産スポーツカーを集めたムック。
バブル期、日本では多くのスポーツカー、スペシャリティーカー(ラグジュアリーカー)、高出力セダンが登場。各車 2ページで解説。

本書のタイトルは スポーツカーのすべて ですが、スポーツカーのカテゴリに入るのはMR2、ロードスター、RX-7、スカイラインGT-R、フェアレディくらいです。この他はセリカなどのスペシャリティーカー(ラグジュアリーカー)、マーチなどのホットハッチ、ブルーバードなどの高出力セダン、そしてアルトワークスなどの軽。この意味からすると、本書タイトルに偽りありです。

懐かしいクルマ
EXA;完全に忘れていました。ありましたね。妙な顔のクルマ。
ブルーバードSSSターボ;沢田研二のCMを思い出しました。「ブルーバード お前の時代だ」は下手なキャッチコピー。
スタリオン;そのままで科学特捜隊が使えそうなデザインでした。
シティ・ターボII;かっ飛びターボ。この下半身ボディを流用したカブリオレを所有していたので懐かしいです。
CR-X;Siは今でも欲しいクルマです。

縮刷カタログはセリカXX 2代目。好きではないクルマですが、この当時の豪華車の装備とカタログでの見せ方が面白い。どこからか演歌が聞こえてきそうなカタログです。

表紙はフェアレディのおしり(車体後部)。私はこのクルマのデザインはダメ。散漫で大きさを持て余したように見える面構成が納得いきませんでした。本書がなぜこのクルマを表紙に選んだのか、疑問を持つところです。

80年代スポーツカーのすべて―絶頂ニッポン!華々しい80年代のファンカーたち (モーターファン別冊)
クリエーター情報なし
三栄書房
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「ボーン・アイデンティティー」 Amazon Prime マット・デイモン

2016-07-14 | 映画


2002年 米国作品。

瀕死の状態で漁船に救われた男(マット・デイモン)は銃創を負い記憶を無くしていた。手がかりは皮膚の下に埋め込まれていたスイスのチューリッヒの銀行口座番号のに。男はその銀行の貸金庫にあったパスポートから自分の名前がジェイソン・ボーンであることを知る。さらにその貸金庫には大量の各国の紙幣と数種のパスポートと拳銃があった。ジェイソンは警察に追われ、さらに謎の組織に追われ始める。アメリカ領事館にいたマリー(フランカ・ポテンテ)に2万ドル支払いパリのジェイソンの住まいらしきアパートまでクルマで運んでもらう。しかし、そのアパートにも組織の手がのび。。。






封切り時に映画館で観て以来、十数年ぶりの鑑賞です。この当時のマット・デイモンが若くて細かったことに驚き。こんなにスレンダーだったんですね。



息をもつかせぬサスペンス作品です。ジェイソン・ボーンとは何者なのかという謎。ジェイソンを追う謎の組織、そして殺し屋達。ジェイソンと行動を共にすることになったマリーという女性。この組み合わせでサスペンスがどんどん高まっていきます。上手いです。
そして、格闘、銃撃、カーアクションと盛りだくさん。印象に残っていた、ボールペン 1本を右手に持っての格闘シーン。素手で闘うのではなく、手元にあったボールベンを武器にする。これ最高です。使用されたボールペンはビックの透明軸、日本では80円で買えるモデルらしいことが分かりました。

Amazon Primeにはジェイソン・ボーン シリーズ3作がアップされています。続いて2、3作目を観てしまいそう。

ボーン・アイデンティティー [Blu-ray]
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ジェネオン・ユニバーサル
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「ハダカの美奈子」 Amazon Prime 中島知子

2016-07-13 | 映画


2013年作品。
美奈子の自叙伝「ハダカの美奈子」の映画化。

7人の子供を持ち介護施設で働くシングルマザーの美奈子。5年前に家出した長男シオンから「今度結婚することになりました」という葉書が届く。美奈子はエルが連れてきた男のクルマで5人の娘とともにシオンに会いに行く。





美奈子は高校の時の虐め、DV、シンナー、妊娠そして結婚と離婚という経験を積んでいる。この過程で7人の子供を持ち、今は幸せに暮らしている。子供達が成長するにつれ、自分の過去の体験を思い出し、子供と自分を重ね合わせるように見るようになっている。
長男の結婚というイベントを軸として、娘の妊娠、虐め、家族のことを思っての奉仕などを見せて、美奈子の人生を描いています。一般人からすると壮絶すぎる人生であり、かつ最大の幸福を得た女です。



おそらく原作に沿って作られたのでしょう。それ故に映画作品としての盛り上がりは不足。観終わって面白かったとか、そういう感覚を得られる作品ではありません。

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KADOKAWA / 角川書店
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カセットテープ時代 CDジャーナルムック

2016-07-12 | 本と雑誌


音楽出版社 144ページ 1667円+税

オーディオブームの頃、カセットテープはメディアの王様でした。レンタルレコード店で借りたLPからの録音、FMのエアチェック。そしてこれをカーステレオで再生する。カセットデッキとカセットテープの相性があって、クラシック放送を録音する時は、このカセットテープを使用する。開封したカセットテープは一往復、空で再生させてヘッドとの馴染みと良くする。エアチェックの1時間前にFMチューナーとカセットデッキの電源を入れて、ベストの体制を作る。そんなことやっていましたね。

本書は私達のオーディオ小僧向け、当時のカセットテープを懐かしむためのムック。こういうムックが売れる時代になったんだと感心するばかりです。

メイン特集はTDK、ソニー、マクセル 3社のカセットテープ ラインアップの遷移の説明。前半の製品は全て知っていますが、後期の派手なデザインは知らないものが結構あります。これを見ると 私が何年にカセットテープから卒業したということが分かります。

本書は情報をカセットテープに集約。ほんの少しだけラジカセ等の情報はありますが、録音再生用のハード情報、特にカセットデッキの情報はゼロと割り切っています。次は、他の出版社でも良いからカセットデッキのムックを読みたいものです。

カセットテープ専門店が登場したり大手CDショップにカセットテープコーナーができたり、さらにはカセットテープで新譜を出すミュージッシャンが登場したりで、妙な回顧ブームのようです。おそらくこれは一過性のものと思いますが、これをあおるような本書ムックが登場したりして、こういうことが起こることが嬉しいです。

久しぶりにカセットデッキに火を入れよう(懐かしい表現だ!)かと思い立ちました。

カセットテープ時代 (CDジャーナルムック)
クリエーター情報なし
音楽出版社
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