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「起終点駅 ターミナル」 DVD 佐藤浩市、本田翼

2016-07-18 | 映画


2015年作品。
桜木紫乃の短編小説の映画化。

釧路で法律事務所を開き国選弁護人の仕事しか受けない鷲田完治(佐藤浩市)。鷲田は25年前、旭川で判事を務めていた時に学生時代の恋人であった結城冴子(尾野真千子)が被告人として現れる。それ以降、鷲田は冴子が働くスナックに通い昔のように愛し合うようになる。東京に戻ることになった鷲田は今の地位や家族を捨てて冴子と暮らすことを決めるが、これが鷲田に良くない事と考えた冴子は列車に身を投げた。そして、今 裁判で執行猶予となった椎名敦子(本田翼)が鷲田の家を訪ねてきて、あることを依頼する。これを断る鷲田であったが、、、



本格的な文学作品です。久しぶりですね、こういう重厚で味わい深い映画を観るのは。
主演の佐藤浩市は言うまでもありませんが、脇を固める中村獅童、また最初しか登場しない尾野真千子が上手い。画に厚み、深みが出ますね。この演技に傷ひとつ見つかりません。





そして重要な位置づけとなるヒロイン役の本田翼もフレッシュなところを武器として、違和感の無い演技しています。周りが上手いと、これに引き上げられるという図式ですね。



鷲田の過去、現在。突然現れた敦子によって、自分に課した罰が逃避であったことに気付く。そして過去も現在も認めて生きていこうとする。こういう生き方があるのか、こんな考えがあるのか、ここで切り替えられるのかという 考えさせられるところが多い、すごく奥深い作品です。
お薦め。

起終点駅 ターミナル [DVD]
クリエーター情報なし
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
コメント
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