3/16に封切りになったばかりの映画を観てきました。
メリル・ストリープがアカデミー賞 主演女優賞を受賞したこともあってか、京都市では3つのシネコンで上映されています。朝一番 10:15開演の回に行ったのですが、7割ほどの入場。女性、特にお年を召したお方が多く入っていました。
映画は現在 認知症となり亡き夫の幻影と共に暮らすようになっているマーガレット・サッチャーの回想の形で進みます。本人の想い出という形を取ることで、サッチャーの長期間の政治活動中の「これといった」イベントだけを選んで映像化しています。最近は「回想録」形式の映画が多くなったような気がします。
マーガレット・サッチャーが実家の食料雑貨商を手伝いながら、オクスフォード大学に合格するところから話がスタート。下院議員に立候補するが、落選。デニス・サッチャーと結婚した後に、下院議員に当選。その後 教育相、保守党党首、首相、そしてフォークランド紛争での一歩も譲らない姿勢。そして保守党内の求心力の低下によって首相の座を降りるところまでが描かれます。
こう言っては身も蓋もないのですが、これといった盛り上がり無く、認知症の女性の回想というテクニックで都合良くシーンが変わっていく。映画館でなく、DVDを自宅で観ていたら10分で睡魔に襲われているかと思います。
メリル・ストリープの化け方、演技は見事。最初のコンビニのシーンから、流石と思わせてくれます。主演女優賞には値するかとは思います。
しかし、いかんせんストーリー、作りが酷い。これはハズレです。