早川書房 408ページ 840円+税
「あなたのドリンクに毒を盛ったわ。」フィラデルフィア国際空港のバーでジャックは隣の席の美女 ケリー・ホワイトに言われる。そして解毒剤が欲しければ片時もその女の側を離れないという条件を突きつけられる。最初ジャックは信じず、ケリーから離れるが、そのうち激しい嘔吐が繰り返し起こり、ケリーの元に戻る。そこにCI-6の工作員 コワルフスキーが登場し逃亡・追跡劇が始まる。
ドゥエイン・スウィアジンスキーは先に「解雇手当」を読んでいました。これと同じ、アメリカの漫画(コミック)のような、コマ割を感じさせるストーリー展開です。人物の心理描写の味わいや深まりとは無縁、文学を楽しむのではなく、めくるめくスピードで展開するシーンを追っていくという作品。
公手成幸の翻訳がテンポ良く、原作の疾走感をそぐようなことはしていません。
本作「 メアリー・ケイト」、そして「解雇手当」どちらから読んでも こんな小説があったんだ と感心するかと思います。
軽いサスペンス小説がお好みのお方にお薦めです。
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