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東野圭吾公式ガイド 読者1万人が選んだ 東野作品人気ランキング発表

2012-03-16 | 本と雑誌
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「東野圭吾公式ガイド 読者1万人が選んだ 東野作品人気ランキング発表」 東野圭吾作家生活25周年祭り実行委員会 編
講談社文庫 236ページ 381円+税
読者投票による人気ランキングと東野圭吾 本人による77作品の解説。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの東野圭吾。作家生活25周年を迎えるが、売れ始めるまで10年、直木賞の受賞まで20年の時間がかかっている。

本人による作品の解説は書き下ろしではなく、他所にかかれた文を転用しています。このため、文量の多寡や切り口の違いがあります。しかしながら、こうやって時系列に集約されたものを読むと、東野圭吾が苦しい時期、そして今、どのようにして作品に向かっているかを知ることができます。小説の筋書きの解説ではなく、書いたきっかけ、悩んだところ、売れなくて残念だったという感想など、作品の裏側を垣間見ることができ、東野圭吾の小説に立体感を持たせることができました。


読者による人気ランキング(1~5位)
1位 容疑者Xの献身
2位 白夜行
3位 流星の絆
4位 新参者
5位 マスカレード・ホテル

私は1位 容疑者Xの献身 は異論ありです。ガリレオ湯川学が東野圭吾の作った人物で今一歩魅力が不足。これを石神という天才数学者を登場させて両者の対比によって良い作品になったことは認めますが、1位ではないですね。5~10の間です。
2位 白夜行、これが1位たるべき。雪穂という極めつけの悪女を創造。そして雪穂の内面を全く描写せずに読者に雪穂の心、気持ちを想像させる手法を成功させてしまった筆力にはただただ脱帽するだけです。
5位 マスカレードホテルは読者アンケートの時期に発売になったという利が大きいかな。これは1年後には10位くらいに変わるかと思います。

「幻夜」の解説の引用
「白夜行」も「幻夜」もまあ「殺人の門」もそうですが、実は「あしたのジョー」の世界観なんです。まあ僕の小説のほとんどは「巨人の星」と「あしたのジョー」だ、と言ってもいいんですけどね。「宿命」も星飛雄馬と花形満の話ですから。
東野圭吾は私と同じ1958年生まれ。この世代は「あしたのジョー」「巨人の星」とともに成長したから、少なからず世界観に影響を受けていると私も思っています。

東野圭吾ファンは外せない1冊です。



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