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AEDは、心電図で何を見ているの?

2015-11-18 20:37:13 | CPR & AED
AEDは、心停止の判断ができませんと以前、書きました。

心電図をとり、心室細動または心室頻拍のときに「ショックが必要です」と言います。

それ以外は、「ショックは不要です」と言います。

それ以外とは、心臓がまったく動いていないとき、あるいは動いているときとなります。



動いているときと、動いていないときの
区別はつかんのか?


となるワケですが・・・


成人の平常時の心拍数は、1分間に60~80回と言われています。
しかし、これはあくまでも一般的な数値です。

マラソン選手だった高橋尚子さんは、現役時代の心拍数は1分間に33~37回だったそうです。
「スポーツ心臓」と呼ばれたりしますね。

また不整脈により極端に心拍数が減ることがあります。
めまいや息苦しいなどの自覚症状が現れたりしますが、即座に生命に関わることはありません。
が、まぁ「ペースメーカー」等を入れる治療をしたりしますね。

呼吸原性心停止の場合=窒息や溺水ですね、呼吸が止まってすぐに心臓が停まるわけではありません。
血液が循環を続けますが、新たな酸素の補給が無いために、酸欠となり、
各臓器を働かせるには不十分となっていき、やがて心臓が止まる、ということになります。
この過程で脈は弱く、遅くなります

このとき(呼吸が出来ていないとき)は、心肺蘇生が必要です。
心臓の動きによっては、人工呼吸だけでも蘇生する可能性はあります。


以上のように、心電図をとり、心拍があったとしても、


生命の維持に有効な心拍なのか?

機械(AED)は判断できません。


いつの日か?精度が上がり、このあたりが解決されればいいのですが、
今のところ AEDは、心停止の判断ができない と覚えておいて下さい。
(正確には、蘇生が必要か?の判断ということになるのかな?)



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