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【日本赤十字社静岡県支部】新型コロナウイルス感染症流行期における一次救命処置~心肺蘇生~

2020-09-13 08:21:41 | 雑記
この度、赤十字静岡県支部より「新型コロナウィルス感染症流行期における一次救命処置」
の動画が発信されました。

こちらどうぞ!

【日本赤十字社静岡県支部】新型コロナウイルス感染症流行期における一次救命処置~心肺蘇生~


・反応の確認
 「耳元で声かけ」が「蜜」状態に当たるので、立ち膝の姿勢で声かけを

・反応なし、普段通りの呼吸なしを確認したら胸骨圧迫からCPRに
 はいりますが、傷病者からの飛沫飛散を防止するために鼻、口を
 ハンカチ等で覆う

 傷病者の反応(心拍再開)が分かりづらくなりますね
 注意しましょう!


・人工呼吸はやらない
 静岡県支部の講習で用いる「ヤガミ・Qマスク」は、
 「一方向弁付き呼気吹き込み用具」なので、このような「器具」を使った場合は
 傷病者の口から出てくる空気を吸い込むことはありませんが、
 気道確保の際にはウィルスが付着している可能性のある顔に触れる機会が
 できてしまうので「人工呼吸はしない」というところなんでしょうね

 ただし「呼吸原生心停止」が疑われる子どもの場合は「酸欠」に
 なっているので「人工呼吸」はあった方がいいというのは従来通り。
 水の事故の際もそうなりますが、感染防止の点から考えると
 対応法は正直、迷いますね。
 水のレジャーを楽しむ方は、いろんなケースを予め想定しておくようにしましょう。

そしてCPRをした後は手と顔を洗いましょう、念のため「あのイソジン」で
「うがい」もした方がよろしいか、と(笑)。

大事なことは

「傷病者」が感染しているという前提で考えること

いかなるときも、自身の安全が優先であるということ

です

5%になれますか?95%の方になりますか?

2020-09-03 19:59:45 | 雑記
九月一日は、防災の日・・・関東大震災のあった日ですね。

と言うことで?その直前の日曜日に県内各地で「防災訓練」が行われました。
・・・が、新型コロナや暑さの影響で、規模は小さめのところが多かったようです。

まぁ、実際にはそんな都合と関係なく天災はやって来るわけなんですがね。


もうずいぶんと前になりますが、神戸市消防局の方が、テレビで
「もし、また阪神淡路大震災級の地震がきた際は、消防は消火に専念する。
 人命救助は市民の皆様にお願いする」
と言っていました。

あの震災では、火災による延焼で亡くなった方も相当数おり、
また消火に向かった消防車が途中で市民による要請で
人命救助に当たったりしたこともあり、
国の方針としては、今後の大震災の際は、
「消火に向かった消防車は消火優先とする」となったそうです。

これに対し、神戸市消防局は、「消火に向かった」ではなく、
全員「消火に専念する」との方針にしたということです。


昨年、機会があって地元の消防局の方に話を伺ったところ、
県内の消防は、南海トラフの地震の際も「消火」「救急」両体制をとるようです。

そして、あくまで推測とのことでしたが・・・

神戸市消防局が、そここまで極端な方針としたことは、
あの阪神淡路大震災の際、消防に来た救急要請のうち、対応できたのが
5%しかなかったとのことで、それならば消防は消防にしかできないことに
専念しよう、ということになったのではないか?

とのこと。

発災直後は停電もあり電話が不通になったところもあるでしょう
(黒電話は停電でも通話可)。当時の携帯電話の人口普及率は10%弱。
救急要請したくても出来なかった人もいたかもしれません
(いや、きっといたでしょう)。
そうなると、対応できたのは、5%以下だったということになります。


大地震が発生したとき、あなたは幸運にも5%になれるでしょうか?
95%の方になったら、何ができるでしょうか?


そんなことも考える機会にしてほしいものですね。