ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

阪神淡路から22年

2017-01-18 03:37:25 | 雑記
阪神淡路大震災から22年がたったそうです。

当時、若気の至り?で海外にいたわたくしは、
なけなしのサイフから数ドルの募金をした記憶があります。


そんな阪神淡路大震災ですが、火災の延焼による犠牲者が相当数あった、とのこと。
消火に向かう消防車が、救助を要請する市民に止められ、救助にあたったため、と言われています。

消火より、人命救助!が結果として犠牲者を増やした(かもしれない)という皮肉・・・

ということで、全国的に大地震発生後、消火に向かう消防車は、
「消火を優先」という指針ができた、と聞いています。


1、2年ほど前になるでしょうか?地震を特集したテレビ番組で、神戸市消防局の方が出ていて、

「神戸市消防局は、今後、あのときのような大地震が発生した場合には、
 救命士を含め、全員が消火活動に専念します。救急車は出しません。
 人命救助は、市民の皆さまにお願いするしかありません。

と、言っていました。発災後に、119番に通じるか?という問題もありますが、
神戸市は、消防署は消火に専念という方針を打ち出したようです。


南海トラフを震源とする地震が予想される静岡県下の方針は、よく分からないのですが、
果たして人命救助にあたる覚悟のある市民がどれほどいるのか?

防災訓練をやっても、そのあたりが見えてこないのですよね。不安は募ります・・・



講習の存在意義ってなんだろう?

2017-01-15 08:55:56 | CPR & AED
昨日、勉強会・・・よりによって大寒波!
案の定?人は、来ず、ひとりで器材の整備。

ちなにみ、昼間は、赤十字で基礎講習(心肺蘇生、AED、気道異物除去)をやっていました。

さて、「AED」ですが、とくに講習を受けていなくても使うことはできます
(許可されています)。
そんなこともあり、

「とにかく、使え」
「講習受けてなくても、AEDが(音声で)教えてくれるから」

と言われています。

たしかに、講習を受けてなくても、そこにあったのなら使うべきではあります。


その一方で、講習を受けたことがある人が、

「なんでAEDが『ショックは不要です』って言ってたのに、心肺蘇生してたの?」

と言った人が実際にいた、というハナシも聞いたことがあります。


少し前に、小学校の先生が、講習を受けていたにも関わらず、AEDを使わなかったというハナシを書きました。
なぜ、使わなかったのでしょう?


目の前で、人の命が消えかかっている・・・そんなときに、
一般の人が冷静でいられるワケはありません。

 ・単に怖かった
 ・自信がなかった
 ・迷った

などなど、いろいろ考えられます。

講習を受けていても、自信を持てない、迷う・・・なぜ?

一つの要因として、AEDの機種の問題があるかもしれません。

講習では、実機(ホンモノ)のAEDを使うのではなくトレーナー(練習機)を使います。

多くの指導団体が使うのが、フィリップスのAEDを模したこのタイプを使っています。



パットは、こんな感じです。



同じフィリップスのAEDで、こんなタイプのパットのものがあります。



このケースの中から、パットを取り出すのですが、



一枚の台紙の表裏にパットが貼ってあります。



一枚剥がして、うらがえし・・・



もう一枚となるわけです。

このタイプを使って実際に救命手当をした人のハナシ。
「一枚剥がして、もう一枚、最初そのもう一枚がどこにあるか?わからなかった・・・」
(もちろん、そのあと気付いたそうですが)

講習で使う、ひらいて2枚見えるタイプしか知らないと、こういうこともありえます。


こちらは、フィリップスの別のタイプのトレーナー



パットは、



そして、この機種は、幼児に使用する際には、キーを差し込むようになっています。



幼児に対しては、パットそのものを交換するタイプや、
この機種のように本体に切り替えのスイッチなどがあるタイプがあります。

そして、幼児(定義)とは、1〜8歳未満、または体重25kg未満となっていましたが、
ガイドライン2015では、小学生は成人用パットの使用、ということになりました。


何も知らない

何となく知っている

そんな人が、いざ使うことになったとき、これらの機種による操作の違いがストレスにはならないでしょうか?

「使え、使え」というメディア。これらのコトを伝えていますか?
講習だって全ては伝えきれていないのに・・・

個人的に、赤十字の基礎講習の5時間でも短いと思っています。
(だから「勉強会」をやっているのです)
1時間半とか2時間くらいのちょっと教えるだけの講習では、身に付くまでには到底至りません。

たとえ使い方を知らなくても、そこにAEDがあるのなら使うべきとは思います。

ただ、せっかくの画期的な機械なのだから、性能をフルに発揮させるよう、
講習を受けてもらいたい、とそう思います。



2017年になりました

2017-01-05 21:45:01 | 雑記
とくに抱負などというものは、ありませんが・・・

まぁ、今年もできるだけ講習に出て、勉強会も開催し、
お出かけレッスンもこなしたいと、そう考えています。


救命手当、とかファーストエイドを身に付けるって「スゴい」こと・・・ではなく、

「極々ふつーのことですよ」という、そんな社会にしたいなぁと思います。

特別なことではなく、頑張っている人を見たら、応援するような、
道を訪ねられたら、教えるような。

そんなふうに、ケガをしていたら手当てする。コレ、当たり前・・・て感じ?

おそらく、どうにかしてあげたいという気持ち=ハートは多くの人が持っていると思うのです。
なので、そこから1歩すすんで欲しい。そう思います。