ハートプラス・プロジェクト

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溺れないための「2大要素」

2021-07-20 20:06:24 | 知識やスキル
この時季、いくつかの小学校で「着衣泳」なる授業などが開催されたりします。
水に落ちたときにどうしましょう?溺れないようにするにはどうしましょう?

ということを習います。

溺れないための2大要素。

それは


浮力

呼吸源


です・・・

当たり前すぎて怒られそうですね。
でも、この二つが確保できないから、溺れて亡くなる人がいるわけです。

スキューバダイビングは「BCジャケット」という浮力調整器材と
空気タンクにつながったレギュレータという「浮力」と「呼吸源」を持って水に入るレジャーです。

2大要素を持っているので「泳げない人でも出来ます」という謳い文句です。
実際、泳げない人でもやっている人はたくさんいます。

そんなダイビングでも溺れる人はいます。

いろんなケースがありますが、せっかくの呼吸源を大事に扱っていないからです。

「仮に呼吸源が確保できていなくても、浮いていれば大丈夫でしょ?」
と思う人もいるかもしれません。
過去に、ここでも書きましたが、

どんな姿勢で浮くか?

浮力の働く水深か?

が問題です。


ダイビングで、足場の悪い浜から海に入るときに、レギュレータを咥えずに入っていった
ダイバーがいました。膝ほどの水深のところで足を滑らせて、転倒。

ダイバーの背負うタンクは、空気が満タンで14kgほどあります。
さらに、潜るために3kg前後の重りを腰に巻いています。

その重さをカラダに付けた状態ですぐに立てる訳もなく・・・

呼吸源を確保せず、浮力の働かない水深。

結果はどうなるか?


今年は、コロナ禍でも開かれる海水浴場もあります。
海でなくても川や湖で遊ぶ人もいるでしょう。


ライフジャケットは、「浮力」があるだけです。
「呼吸源」は確保してくれません。


・どう浮くか?

・どこなら浮くか?

そこまで考えないと安全を与える器材とはなり得ません。

子どもにライフジャケットを着せる親御さんも増えました。
喜ばしい傾向ですが「どうしたら呼吸ができるか?」も考えて、
遊ばせるようにして欲しい、と思います。

水のレジャーが楽しい季節です。
不幸な事故が起こりませんように。


熱中症は「オーバーヒート」である

2021-07-18 19:52:00 | 知識やスキル
最近、救急車のサイレンを聞くと・・・熱中症かな?と反射的に思ってしまいます。

近年の暑さは本当にどうかしてますね。


で、熱中症ですが、クルマで言えば「オーバーヒート」です。
(でも熱中症は英語でヒートストロークです・・・)

クルマのエンジンは水冷式で水が循環して冷やしています。
じゃあ、熱を持った水は?

ラジエーターという細い(と言うか薄い)管を通し、風に当てて冷やします。
細い管にするのは「表面積」を大きくするためですね。

人間もカラダで作られた熱は、血液の温度を上げ、循環した血液は、
皮膚の「毛細血管」で「水蒸気」という形で放熱します。

なので、クルマの冷却水を「血液」ラジエーターを皮膚の「毛細血管」と置き換えます。


クルマも、普通はオーバーヒートなんてするものではありません。
どこかにおかしなことが起きているとオーバーヒートするわけです。

・冷却水が減ってしまっている

・ラジエーターの前に何かがあって風に当たらない
 (普通はこんなこと無いですが、カーレースではゴミを拾ったり、
  一般では、前のクルマにぴったりくっついて走るとかすると
  オーバーヒートの危険性が高まります)

・冷却水を循環させるポンプ等の故障により循環が悪い


カラダの水分が減ると・・・血液の水分も減ります

湿度の高い日は、水蒸気はすぐに汗になり皮膚を覆います。
また運動中で大量の熱を出しているときも同様です。

血液の水分が減ると、いわゆる「ドロドロ」状態です。
細い毛細血管をスイスイと進んでくれません・・・


なので、予防にはまず「水分を摂りましょう」ということになります。
また、速乾性の衣服にしてなるべく熱を発散させやすい状態にする。
汗をかいたら、こまめに拭くことも大事です。

手当としては、「体温を下げる」これにつきます。
動脈が表在化している頚動脈や脇の下、鼠蹊部に氷嚢を置いて冷やすのは効果的ですが、
毛細血管は冷やすと縮んで血液の循環が悪くなります。

なので、動脈以外は「常温の水」の方が実は効果的です。

可能であれば「常温の水」を霧吹きでカラダに吹き付け、
扇風機の風を当てるなどして下さい。

最近は、手のひらにある「AVA血管」を利用するという方法が、
より効果的と言われています。
これも「常温の水」を入れたペットボトルなどを握らせるなどします。
(実は足のひらにもAVA血管はあります)

カタール(?)で行われた世界陸上の競歩で、日本の選手が「保冷剤」を握って
歩いていたのを観た人もいたか、と思います。
大量の熱を発している競技中は保冷剤でも大丈夫なんでしょうが、通常は常温くらいがいいそうです。



熱中症は、予防できる疾患です。

ぜひ予防に努めて下さい。


まだまだ続きそうで・・・

2021-07-01 20:21:18 | 雑記
ワクチン接種、進んでいるようないないような?
ここにきて「不足している」という声も聞きます。

自治体の接種では予約が取れないので「集団接種」の方にしようか?
という人もいて・・・

サッカーの国際大会で感染者が多数発生。
オリンピックにも影響しそうなことで・・・

高齢者の接種が進んだおかげで、重症者の数は減っているようだ、
というポジティブな情報もあります。

ただ、収束には程遠いのかな、というのが正直なところですね。
「デルタ株」って何のことか?と思えば少し前まで「インド株」と言っていたヤツで。
先日、ちらっと「ラムダ株」なんて言葉も目にしました。

ウィルスは、変異して感染力が強くなれば、毒性は弱まるというのが定説ですが、
今のところ弱毒化しているとは聞きません。


弱毒化が具体的にどうなることか?知りませんが、よく考えてみてください。
20%弱毒化しても、20%感染力が強くなれば、重症化する人の数は変わらないんじゃ?

そして、新型コロナは若年層では無症状や軽症がほとんど、ということは、
弱毒化する意味はない=(高齢者以外には)すでに弱いウィルスなのでは?

なんてことを考えたりしています、知識のない素人なんですがね。


ということで、とりあえず「早くワクチン来ないかなぁ」と切に思うこの頃です。