ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

避難勧告は出しません・・・ん?

2023-06-13 20:48:17 | 知識やスキル
雨の多いシーズンになりました。

先週も、各地で大雨の被害が出ました。
そんな風水害の警戒レベルですが・・・

以前あった「避難勧告」は廃止となりました。

令和3年のことです・・・けっこう前ですね。

「勧」 という字面、というか意味としては「勧める」ですから

「オレはいいわ!」とか「ここは大丈夫でしょ」などと判断し・・・で被害が拡大する、
ということを避けるためです。

なので、現在は「勧告」ではなく「避難指示」 です。
命令ですね。

そして大事なことは、暗くなってからの避難は逆に危険となる可能性が大きいので、
早めに出すこともあり得ます。
そんなことを覚えておいてください。

更に言うと(書くと)、風水害の場合の避難は、毛布等の簡易的な寝具や非常食は
各自、持参が基本です。地震はいつ来るか?全く分かりませんが、風水害は、予測がつき、
それに基づいて警戒レベルが発せられるワケです。準備する時間はあるのです。

なので、何も持たずに避難所に行っても、何も出てきません。
仮に毛布でも出したのならば、後に洗濯しなければなりません。
その費用も「税金」です。

近年、短時間でどっと降る雨が増えました。
どうぞ、準備をしておいて下さい。

また、各自治体等で作成された防災アプリをスマホに、ぜひインストールしておいて下さいね。


溺れないための「2大要素」

2021-07-20 20:06:24 | 知識やスキル
この時季、いくつかの小学校で「着衣泳」なる授業などが開催されたりします。
水に落ちたときにどうしましょう?溺れないようにするにはどうしましょう?

ということを習います。

溺れないための2大要素。

それは


浮力

呼吸源


です・・・

当たり前すぎて怒られそうですね。
でも、この二つが確保できないから、溺れて亡くなる人がいるわけです。

スキューバダイビングは「BCジャケット」という浮力調整器材と
空気タンクにつながったレギュレータという「浮力」と「呼吸源」を持って水に入るレジャーです。

2大要素を持っているので「泳げない人でも出来ます」という謳い文句です。
実際、泳げない人でもやっている人はたくさんいます。

そんなダイビングでも溺れる人はいます。

いろんなケースがありますが、せっかくの呼吸源を大事に扱っていないからです。

「仮に呼吸源が確保できていなくても、浮いていれば大丈夫でしょ?」
と思う人もいるかもしれません。
過去に、ここでも書きましたが、

どんな姿勢で浮くか?

浮力の働く水深か?

が問題です。


ダイビングで、足場の悪い浜から海に入るときに、レギュレータを咥えずに入っていった
ダイバーがいました。膝ほどの水深のところで足を滑らせて、転倒。

ダイバーの背負うタンクは、空気が満タンで14kgほどあります。
さらに、潜るために3kg前後の重りを腰に巻いています。

その重さをカラダに付けた状態ですぐに立てる訳もなく・・・

呼吸源を確保せず、浮力の働かない水深。

結果はどうなるか?


今年は、コロナ禍でも開かれる海水浴場もあります。
海でなくても川や湖で遊ぶ人もいるでしょう。


ライフジャケットは、「浮力」があるだけです。
「呼吸源」は確保してくれません。


・どう浮くか?

・どこなら浮くか?

そこまで考えないと安全を与える器材とはなり得ません。

子どもにライフジャケットを着せる親御さんも増えました。
喜ばしい傾向ですが「どうしたら呼吸ができるか?」も考えて、
遊ばせるようにして欲しい、と思います。

水のレジャーが楽しい季節です。
不幸な事故が起こりませんように。


熱中症は「オーバーヒート」である

2021-07-18 19:52:00 | 知識やスキル
最近、救急車のサイレンを聞くと・・・熱中症かな?と反射的に思ってしまいます。

近年の暑さは本当にどうかしてますね。


で、熱中症ですが、クルマで言えば「オーバーヒート」です。
(でも熱中症は英語でヒートストロークです・・・)

クルマのエンジンは水冷式で水が循環して冷やしています。
じゃあ、熱を持った水は?

ラジエーターという細い(と言うか薄い)管を通し、風に当てて冷やします。
細い管にするのは「表面積」を大きくするためですね。

人間もカラダで作られた熱は、血液の温度を上げ、循環した血液は、
皮膚の「毛細血管」で「水蒸気」という形で放熱します。

なので、クルマの冷却水を「血液」ラジエーターを皮膚の「毛細血管」と置き換えます。


クルマも、普通はオーバーヒートなんてするものではありません。
どこかにおかしなことが起きているとオーバーヒートするわけです。

・冷却水が減ってしまっている

・ラジエーターの前に何かがあって風に当たらない
 (普通はこんなこと無いですが、カーレースではゴミを拾ったり、
  一般では、前のクルマにぴったりくっついて走るとかすると
  オーバーヒートの危険性が高まります)

・冷却水を循環させるポンプ等の故障により循環が悪い


カラダの水分が減ると・・・血液の水分も減ります

湿度の高い日は、水蒸気はすぐに汗になり皮膚を覆います。
また運動中で大量の熱を出しているときも同様です。

血液の水分が減ると、いわゆる「ドロドロ」状態です。
細い毛細血管をスイスイと進んでくれません・・・


なので、予防にはまず「水分を摂りましょう」ということになります。
また、速乾性の衣服にしてなるべく熱を発散させやすい状態にする。
汗をかいたら、こまめに拭くことも大事です。

手当としては、「体温を下げる」これにつきます。
動脈が表在化している頚動脈や脇の下、鼠蹊部に氷嚢を置いて冷やすのは効果的ですが、
毛細血管は冷やすと縮んで血液の循環が悪くなります。

なので、動脈以外は「常温の水」の方が実は効果的です。

可能であれば「常温の水」を霧吹きでカラダに吹き付け、
扇風機の風を当てるなどして下さい。

最近は、手のひらにある「AVA血管」を利用するという方法が、
より効果的と言われています。
これも「常温の水」を入れたペットボトルなどを握らせるなどします。
(実は足のひらにもAVA血管はあります)

カタール(?)で行われた世界陸上の競歩で、日本の選手が「保冷剤」を握って
歩いていたのを観た人もいたか、と思います。
大量の熱を発している競技中は保冷剤でも大丈夫なんでしょうが、通常は常温くらいがいいそうです。



熱中症は、予防できる疾患です。

ぜひ予防に努めて下さい。


G2020について

2020-10-25 19:08:14 | 知識やスキル
アメリカ心臓協会=AHA のガイドラインになりますが、参考のため
「指導員」「応急手当普及員」レベルの人は目を通しておくことをお勧めします


【速報】AHA-BLS G2020で何が変わった !? | BLS横浜

2020年10月21日に新しいBLSプロバイダーマニュアル2020英語版が発表されました。その中身から、G2020のBLSコースの変更点を速...

BLS横浜

 




緊急時のための100円(ショップ)

2020-07-25 16:00:24 | 知識やスキル
勉強会もなく、講習もなく・・・ネタもなく・・・

そんな今日この頃、買い物をしに100円ショップに行くと、
以前より気になっていたものが売られているではありませんか!

何か?というと



洗濯板

お若い方、知らんでしょ?


いざ避難所生活・・・となった場合にいろんな不都合が起こるわけです。
で、そんなときのために日頃からいろんな物を備蓄しておきたいのですが、
本当に使うことになるのか?分からないのに大金を使うのは、どうか?と。
そういうこともあるわけで、お安く済むならそれでも良いか?と
上手に100円ショップを利用してきました。

以前、避難所生活で洗濯に困ったという話を聞いたことがあったので、
あの「Amazon」で洗濯板をチェックしたりもしましたが、こちらの方が全然安い!

大きい方は、A4サイズの縦方向に少しだけ延長したくらいの長さです。
「シャツ」とか「下着類」くらい洗えればいいでしょう。

たらいに引っ掛けるところがついているのも、なかなかのアイデアで侮れません。



小さい方は「ハンカチ」とかですかね。

これは、手にはめて使うようです。手を洗うようにして洗えるということかな?




飲料水として「ミネラルウォーター」を備蓄している方も多いか、と思いますが、
基本開封していなければ腐るものでもありません。
それでも賞味期限が過ぎて、飲料用としては・・・と思うのならば、それは洗濯用などにしてしまえば
いいので、慌てて消費しようとか思わず、ほおっておいたらいいですよ。

うちも、そんなペットボトルに入ったミネラルウォーターがあります・・・

使うことが無い(=災害が無い)に越したことはないですが、
出来ることを少しずつ準備しておきましょう。

ちなみに今回は「ダイソー」でした。