ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

7月8月は、骨折手当強化月間です(笑)

2015-07-29 20:10:47 | 救急法勉強会
7月も終わろうとする頃ですが、7月の勉強会の様子を・・・


昨年末から、赤十字救急法競技会の練習で、散々!三角巾(包帯法)をやっていたので、
そろそろ「骨折」の手当を復習しよう、となり。

期待通り?皆さんよく忘れてましたわ(泣)。

骨折の手当で大事なポイントは

・骨折端をムリに戻そうとしない=曲がっていれば曲がったまま固定

・副子を固定する際は、ひとりの人が行う=固定の強さが同じになるようにする。

・指先などの末梢を観察できるようにする
 骨折は内出血が付きものです=腫れます!
 キツくなるかもしれません。その確認のためです。
 ということで、指輪等、カラダを締め付けるモノも、はめていたら、はずしましょう!


こんな感じです。他にもいろいろありますが、まぁまた次の機会にでも。


7月は、「復習」ということで、基本的な手技でやりました。


前腕の骨折の手当






スネ






ヒザ





膝の場合は、副子を脚の下に入れます。


そして、骨折ではないですが、副子を使う手当、ということで。
アキレス腱断裂時の手当です。




8月は、曲がったままの固定や、「木」「ガムテープ」などを使って固定する練習を考えています。




  by スタッフ Q

講習漬けです

2015-07-27 19:51:34 | ボランティア活動など
スタッフ Q です。

ここのところ、休日は講習・・・
平日に「有休」取って、講習・・・

なんてことが多いです。

静岡県内の小学校は、5、6月頃に心肺蘇生&AED講習を毎年受けてくれます。

プールの授業が始まるのに備えて・・・という意味もあるようです。

そして、プールに授業が始まると、いくつかの学校で着衣泳の講習を受けてくれます。

着衣泳と言っても、「泳法」ではなく、服を着たまま水に落ちたときにどうするか?
ということを習うのですけどね。

23日にある小学校で「着衣泳」の講習。
25、26日で「救急員養成講習」の2、3日目を担当してきました。

救急員養成講習では、高校生が3人いました。

そして、30代40代の男性が多いという、珍しい年齢・性別構成でした。
(だいたい女性が多いです)


「いざ」というとき、物理的に力のある男性は頼りになるハズです。

世の男性諸君、恥ずかしがらないで講習受けて下さいね。



最新のモノが一番なのか?

2015-07-19 17:48:44 | 知識やスキル
最近、web上で

学校の保健室から消毒液が消えた

なんて記事がありました。

ボトルに入れた「水道水」を「まほうの水よ」と言ってキズに掛けて、
子ども達を安心させるんだとか・・・

ただ、親の方は消毒してもらった方が安心なので、理解がどうの、こうの・・・


そんな感じでしたかね?


最近、よく聞く湿潤療法、ラップ療法

ってヤツですね。
横文字使って「モイストヒーリング」なんて言ったりもするらしいです。

キズは、丁寧に水道水で洗い、砂や砂利その他を取除き、
そのまま(食品用)ラップで覆う。または白色ワセリンを塗ったラップを使う。

市販の「キズが早く治る絆創膏」というのを貼る・・・

そんな治療法です。


従来のような消毒する方法では、人間の自然治癒する力を阻害してしまう、ということで、
こんな治療法が考えだされました。


画期的です!


しかし、赤十字のケガの手当では、「いまだにガーゼで覆って包帯」です。
こうすると、ガーゼが血液や分泌物を吸うことになり、傷口は乾燥する方向になります。

湿潤療法は、乾燥させないのが基本です。
キズから出てくる分泌物などがキズを治す力を持っているからで、
これを最大限活用するのが「肝」です。

ということで、赤十字では、古い、オーソドックスな手当を教えてるワケです。


さて、この湿潤療法ですが、画期的とは言うものの、
どんなキズにも適用できるワケではありません。

基本、消毒をしないので細菌感染には弱いです。
人間は、「免疫(機構)」を持っていますので、少々のことでは何ともないですが
(多少化膿することはあるかもしれませんがね)、カラダの内部にいくにつれ、
感染リスクは高まります。

というワケで、「刺し傷(刺創)」や動物に「咬まれた傷(咬創)」には適用されません。

また、ネットで検索してもらうと分かりますが、医者によって様々な見解があります。

例えば、自分が見たなかでは

・食品ラップは清潔とは言えないので使わない方がいい

・全く消毒しないのは極端な例

・湿潤療法で治るキズは、ふつうに消毒しても治る

などなど。

ある医師が、自分の腕に紙ヤスリで擦り傷をつくり(2カ所)、
ワセリン+ラップと消毒&ガーゼの治療を比較したサイトがありました。

その程度のキズだと、驚くほど明らかな治癒速度の差はなかったですね。


しかし、一番印象に残った医師の言葉は

日本だから出来る治療方法

て見解ですかね。


水道水飲んで、お腹こわした人いますか?


そういうことです。

赤十字は、その活動の中で「災害救護」に行くことがあります。

土砂災害、津波災害。そこで作業中にケガをした場合、キズの(細菌)汚染度はいかほどか?
清潔な水は多量に確保できているのか?

そんなコトを考えると、消毒する方が安全ではないでしょうか?
(消毒すると、キズにしみます=痛いですが)


最新のモノは、たしかに画期的で、効果も予想以上というときもあるでしょう。
しかし、万能性と言う点からみると、意外とオーソドックスなモノの方が
勝っていたりするのでしょうね。


こんなことが、湿潤療法を前提とした手当を赤十字が教えない理由なのかも知れません。
(真相は、定かではないですけどね~)



  by スタッフ Q

自宅のベッドで溺れた少年

2015-07-13 16:08:00 | 知識やスキル
本日、わたくしは、休暇をいただき、小学校へ、今ちょっとした流行の

着衣泳の講習へ行ってきました。

行く前の朝のテレビで、タイトルのニュースを観ました。

自宅のベッドで溺れた少年


自分も以前より溺水=溺れには、

乾性溺水



湿性溺水

がある!というのは知っていましたが、乾性溺水の認識については、随分あまかった、
と反省しているところであります。


わたし達のカラダは、生命の危機の際に、さまざまな防衛的な反応を示します。

(「死戦機呼吸」もそのひとつと言われています)

しかしながら、ときにその反応が過剰に出てしまうときもあるようで、
このケースの場合、水から出た後にも出てしまった、ということのようです。

わずかな量の水でも起こりうる乾性溺水

とくに、子どもには注意が必要とのこと。
これから本格的にプールの授業が始まってきます。

くれぐれも用心下さい。

子どもを守るのは、大人の使命です。



  by スタッフ Q

食中毒、熱中症に気をつけて!

2015-07-04 14:25:41 | 雑記
7月に入りました。

梅雨明けももうすぐです(今年は少し遅いかもしれませんが)。


この時季、気をつけたいのが


食中毒 と 熱中症 です。


食中毒は、気温が高くなってき始めた、これくらいの時季はもちろん、

9月ころも意外と多いので、これから3ヶ月ほどは注意が必要です。

9月に、多いのは、「油断」とも言われています。
(気温が下がり始めて・・・という気のゆるみですかね)

菌には、通常の生物のように酸素を好む「好気菌」と
酸素がなくても生きていける「嫌気菌」がいます。

なので、「真空パックだから大丈夫」とは限りません。
(まぁ、菌汚染されているか?なんてわかりませんけどね)

それから、毎年聞くO-157

この滅菌には・・・157を逆から読んで

75℃で1分間

と言われていますので、ご記憶を。


また、熱中症ですが、夏本番前のこの時季、意外と多いです。

・気温の高さにカラダが慣れていない

・湿度の高さで、カラダの熱が発散しにくい



などが理由としてあげられます。

また、8月のお盆を過ぎてからも搬送される方が多いです。

これは、

・疲労の蓄積

と言われています。


これから本格的に気温が上がる数ヶ月、

ご自愛下さいね




   by スタッフ Q