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新しいガイドラインは?

2020-10-15 21:21:33 | CPR & AED
気がつけば10月(わざとらしい?)
今年は、ガイドライン2020が発表される年。

正確に言うと ILCOR という組織が発表する CoSTR というコンセンサスを基に、
世界の各地域、国でガイドラインが作成される・・・ということになります。

そのCoSTRの発表が、確か10月です。
もうそろそろの筈です。

おそらく来年度の講習からはガイドライン2020に基づいた講習「内容」になる筈です。
ただし、新型コロナウィルスの影響で、どのように実施されるか?は
今のところ見当もつきません。

その前に内容ですね。
どこか変わるのかしら?

個人的見解・・・それほど変わらないと予想します。


ところで、胸骨圧迫は「心臓の位置」を正確に押さないと効果的ではないのでしょうか?
実際のところ、今まで講習で質問されたことはありませんが・・・

講習では、イメージしやすいように胸骨を押す → 心臓が押される → 血液が流れる
なんて説明したりします。
その通りなら、心臓の位置を押すのが最も効果的と言えそうです。

このように、胸骨を押すことで心臓が押されて血液が循環するのを「心臓ポンプ説」と言います。

が、「ホンマにそうなのか?」と疑ったお医者さんがいたんでしょうね。

胸骨を押し続けることで、胸腔内の圧力が上がり、その結果心臓の内部、血管内圧が上昇し、
血液が循環すると説明されるのを「胸腔ポンプ説」といいます。

詳しくはhttps://nursepress.jp/227693

で、最近の研究によると、心臓ポンプ説より胸腔ポンプ説の方が有力なんだそうで。

なんかイメージしづらいですね。
なので、理解できなくてもかまいません。「へぇ〜」でOK!

ということになると、別に心臓の位置はあまり気にしなくていいですね
(押すのは「胸骨(の下半分)」ですよ!!)

ただ、大事なのは、胸腔内圧の上昇は、しばらく押し続けることで得られ、
圧迫を止めると急激に降下するということ。

その意味でガイドライン2005で胸骨圧迫の回数が15回から30回になったことは
非常に意味のあることです。

そして、心肺蘇生を人に代わってもらうとき、圧迫が中断されないように
スムーズに交代する、というのも大事なこと、というふうになります。


ということで、以前より「30回という回数が増えるんじゃない?」
なんてことは聞いたことがあります。

・・・どんなガイドラインになるんでしょうね?
皆さん、気にしてみて下さい(笑)



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