ハートプラス・プロジェクト

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講習で教えるコトは・・・?

2017-11-28 21:22:17 | 雑記
先週は、赤十字の指導員養成講習にスタッフとして参加してきました。

普通の講習ではなく、指導員=インストラクターを養成する講習です。

キャリアも浅く、それほど能力が高いわけでもないのですが、誘われたことは光栄です。
が、大先輩の指導員に「改めて、一緒に勉強しろよって、ことでもあるからね」と言われ、
身が縮こまるほどにひきしまりました。


指導員は、受講者に教えるコトになるわけですから、
当然、知識も技術も受講者より高いものが求められるわけです。

とくに実技。講習でも三角巾包帯法の検定があるわけですから、
高いレベルでの実技が求められます。

ということで皆さん、まぁたくさん・・・たくさん練習していました。


赤十字の講習というと、上記のように検定があるため、三角巾の練習をたくさんやります。
なので、三角巾の巻き方を覚えるのが「赤十字の講習」という印象を持たれかねません。

なんなら、教える方も三角巾を教えるのが講習・・・なんて風に感じてしまうかもしれません。

しかしながら、講習教本に

 包帯は、いろいろなものが市販されていますが・・・ ・・・
 目的に合ったものなら、何を使ってもかまいません。・・・ストッキング(パンスト)も
 包帯として使えます・・・


旨の記述があります。

目的に合っているものなら、何を使ってもいい! のですが、

何をやってもいい、ということではありません!

手当には、ルールがあり、原理原則があり、お作法があります。
やってはいけないこともあります。

包帯は、副子(添え木)の固定にも使い、赤十字の講習では、三角巾で固定します。
副子にも、条件があり、条件が揃っていれば何を用いてもかまいません。

骨折の手当(治療ではありません)は、骨折端を元に戻してはいけません。
曲がっていたら、曲がったまま固定して病院に行くのが手当です。

曲がったまま固定できるモノを使う。
曲がったまま固定できるように使う


ということになります。

また、骨折の手当をした際には、末梢=指先を見えるようにしておきます。
骨折は、内出血をともなうので、腫れます。
あとから固定がキツくなって血行障害等を起こすことがあるからです。
(他にも、圧迫が強くなり神経を押し潰してしまう可能性もあります)

指先が青黒く変色してきたら、講習教本では

 動揺を与えないように、固定をゆるめてから、
 再び固定し直す


旨の記述があります。

つまり、後からゆるめて、再度締め直すことのできるモノ、巻き方 をしなければいけない、
ということになります。


指導員が、講習ですることは、

単に

三角巾の巻き方を教えるコトでもなく

早くキレイに三角巾を巻くところを披露するコトでもなく

「手当を正しく伝えること」



だと思います。

そんな視点から、教本を読み込んで、理解を深め、
「手当を伝える」という本質を忘れないでいて欲しいなぁ、と思いました。


まずは、自分から・・・ですけどね。



消防庁、渾身の・・・

2017-11-26 11:00:02 | 知識やスキル
アプリか、どうかは定かではありませんが・・・。

恥ずかしながら、つい最近知りました。
家に転がっていた、救急の日(9月9日)に配布していたウェットティッシュに、
紹介されていたのですが、スルーしてたようで・・・

海のもしもは「118番(海上保安庁)」

こどものもしもは「#8000番」

大人だったら、どうすんじゃい?ということで #7119 というのがあるのですが、
これは、どの地方でもやっているわけではないのです。

静岡県は、全人口が、横浜市とほぼ同じ。イチ都市と同じなんですよ。
そんな自治体なので、サービスが都会並に・・・というのはなかなか期待できないのです。


がっ!

消防庁が、頑張ってくれましたっ!ありがとう!

全国版 救急受診アプリ
Q助!



さっそく入れました。



症状から、緊急度を教えてくれ、救急車を呼ぶべきか?
それとも自分で受診に行けば間に合う程度なのか?判断してくれます。

アプリを開くと、緊急度の高い症状から出てきます。



上に該当すると



赤です(トリアージタグと同じ色ですね)

該当しなければ、次の画面に行きます。



「手足、顔面のけが」に該当すると、さらに詳しい症状を訊かれます。



という感じ。



ありがちな「腹痛」もあります。

比較的軽症だと



黄色だったりします。

受診科とか、スクロールすると、病院の紹介サイトや、タクシーの検索サイトにも飛びます。
これで、すみやかな受診が可能に(なるのでしょう、おそらく)。





皆さんのスマホに、ぜひ。




2017.11月度 勉強会 報告

2017-11-12 17:44:16 | 救急法勉強会
今月は、めでたく?参加者もおり、勉強会が成立しました(汗)。

カメラを忘れたので(スマホがありますけどね)、写真はありませんが、
「三角巾包帯法」をやりました。

包帯は、傷に当てた「ガーゼ」等を支持固定したり、手足を固定、吊ったりするもので、
クルクル巻いた「巻軸帯」や「ネット包帯」と呼ばれるものが一般的です。

絆創膏も包帯のひとつの形態です。

三角巾包帯法は、ドイツ(プロイセン)の軍医エスマルクが考案したと言われております。
兵士同士で、あるいは自分自身で手当ができるように・・・という考えから
編み出された「技」だそう。

カラダのいろんなところに使えるので、知っているとなかなか便利なものです(たぶん)。

ただし、定期的に練習でもしていないと、すっかり巻き方忘れます。
「たたみ方」すら忘れることもあります。

実は、勉強会の前に、赤十字の資格継続研修に行って来たのですが、
講習受けてから3年も経つと・・・たたみ方がうろ覚え、という人がちらほらいます。

まぁ、最近は、ナースでも「三角巾」や「巻軸帯」を巻けないなんて当たり前ですから、

できるあなたは、エラい!

とうことで、みなさん、ここはひとつ三角巾覚えてみませんか?

ぜひ赤十字救急法の受講を〜(勉強会でもいいですよ)



地域防災イベントへ

2017-11-05 18:07:10 | ボランティア活動など
11月の3連休

昨日までは、「大道芸ワールドカップ」の救護ボランティアへ。
今年は、それほど忙しくなく(救護が忙しくないというコトはいいことです)、
のんびりと過ごすことが出来ました。

そして本日、地元の防災イベントへ。



いざというときに、各地域できちんと対応できるように、
地域住民の意識を高め、絆をつくっておきましょう・・・という意図で
地域毎にイベントを企画しているようです。

海岸に近い地区では、津波避難のルート確認をしながら歩く、という計画があるとか?

さて、我が地区では・・・

「起震車による地震体験」
「望まれる非常食等の備蓄量の展示」
「救急救護」
「非常食をつくる」

といった内容で。



1週間分の食料の備蓄量と防災グッズ
これだけないとダメなんですよ・・・というところですが、みんなしっかり準備してくれるかしら?



まぁ、これは、包装食袋でつくる「蒸しパン」です・・・おなじみ?


そして、ここが



わたくしの受け持ったヤツです。

ある町内会が、12月の訓練を前倒しで、やったので、
その流れで20数名ほど来てくれました。

それなりに準備をしてきたつもりですが、熱心に聞いてくれ、
関心を持って体験してくれる人もいれば、途中で帰ってしまう人もいて。


いつだったか、川勝知事が「静岡県は防災先進県」と言ったことがありますが、
正直言って・・・「ずいぶんと楽観的ですね」というところですかね。

体験したことがないと、どれほどのことになるのか?真剣に考えることもできないでしょう。
それとも、あきらめているのか?

必要以上に畏れるコトもないでしょうが、それなりの準備はしておいて欲しいものです。

そして、自分自身もまた、今いちど確認。
さらに、どうやったら?みんなの意識を高めることができるか?
考えてみたいと思います。