ハートプラス・プロジェクト

「苦しんでいる人を助けたい」そんな気持ち=ハートがあれば、いろんな知識やスキルをプラスしませんか?

人工呼吸が不要、ということは無い!

2016-08-29 20:53:02 | CPR & AED
昨今の救命講習では、人工呼吸を省いたりするケースが、ままあります。

まず第一として、感染防止用のマスクやフェイスシールド等が無い場合は、しなくてもよい、
というパターン。救助者が不利益になることはすべきではない、ということですね。


もう一つは・・・過去にも書いてきましたが、これが少々ややこしい。

言ってしまえば、講習等は「成人」を対象にしていて、状況としては「普段の生活」のなかでの
急な心停止を前提にしている、ということ。

この場合は「心原性心停止」となり、心臓が心室細動等で急に血液の循環を停めてしまう。
すると、意識もなくなるし、即呼吸も停まる。

血液中には、使われていない酸素がまだ残っている → この酸素を使ってやればよい。

「人工呼吸はむずかしい」ということもあり、とりあえず胸骨圧迫=心臓マッサージだけでもよい。


ということになります。
そして、実際に人工呼吸なしの方が、蘇生率が高かったデータがあったりするわけです。

なので、「人工呼吸不要」と雰囲気にさえなってきているわけです。


ところが、わたくしなんぞは、スキューバダイビングをやったり、
泳ぎに行ったり、釣りに行ったり、などということをするので、
「呼吸原性心停止」のことも考えなくてはなりません。
(子どもの心停止も呼吸原性心停止が多いといいます)

ということで、そうそう簡単に「人工呼吸は要らんよ」とは言えません。


最近知ったのですが、金沢大学で「救急車が到着するまでに時間のかかる遠隔地などでは、
人工呼吸をした心肺蘇生の方がよい」というような発表があったそうです。

記事は、こちら

たとえ心原性心停止で血中酸素が残っていたとしても、心臓マッサージで循環させていれば、
酸素が消費され、低酸素状態になる・・・ということなんでしょうね。

言われてみれば「そりゃ、そうだ」と。

ただ、「じゃあ、どれくらいの時間がかかるところだったら?」
ということにもなってきそうですが・・・


講習は、できるだけ分かりやすく、なるべく簡単な方法で・・・という流れで、

それは、それでいいんでしょうが、伝えるべきは伝えた方がいいのでは?とも思います。

その一方で、どうせ忘れてしまうし、逆に惑わせてしまいかねないし・・・とも言えますし・・・

むずかしいところですね。




包装食という非常食

2016-08-24 20:41:09 | ボランティア活動など
先週、市内のボランティア団体が集まって、市民の皆さまにボランティア体験をしてもらおう、
という企画がありました。

今年は「非常食の炊き出しをやってみない?」と言い出した人がいたので、

「だったら、赤十字の包装食どうでしょう?」と提案。
あっさり通ってしまって・・・という運び。

いちど決まると、すいすい進む市のボランティア連絡会の重鎮。重鎮でも身のこなしが軽い?


事前に試作をして、メニューを決めてくれていたようです。

ということで、当日・・・




ポトフ



しめじご飯、林檎ジュースごはん、親子煮


いそいそと



お土産用の蒸しパンです。





包装食とは、高密度ポリエチレン袋に食材を詰めて、お湯で茹でる、という非常食です。

今年の九州地方の地震の際にも、実際に作った方がいたようで、
ネット等でも紹介されましたが、ジッ●ロックで作ったりしたようで・・・

メーカーが、耐熱性の補償はできません、とか急遽アナウンス。


包装食のメリットは、衛生面で、たとえばたくさんご飯を炊いて、おにぎりを作る、
というときに、手の汚れた人(まぁ普通ビニール手袋するんでしょうが)がにぎると・・・

包装食の場合は、袋のまま配布すればよい、ということで食中毒の蔓延を防ぐこともできるかも?

それから、調理器具が簡単なモノで済ませられる&洗う手間が省ける、というコトが挙げられます。

水は貴重ですからね。


わたくしも、言い出しっぺなので、ぶっつけ本番で、考えたきたメニューを。

とりそぼろの缶詰、トマトケチャップ、デミグラスソース、片栗粉、タマネギで
「スパゲッティー・ミートソース」

まぁ、それなりの味でした・・・ ・・・

ミートソース・・・缶詰市販されてますけどね (^^;




小さなお子さんの熱中症

2016-08-21 09:13:09 | 雑記
台風が3つもある影響なのか?天候は安定しないし、
その分湿度が高くて、やけに暑い日もあったり。

夏の疲労がたまっている時季でもあります。
熱中症には、お気をつけ下さい。

ところで、小さな子どもは、カラダの生理的な部分も含めて大人と違いがあるワケですが、

カラダが小さい分、地表面の熱や、照り返しの影響を受けやすいと言われています。
そんなことも、大人より熱中症にかかりやすいといわれる理由のひとつです。

話は大きく変わり、炎天下のアスファルトはかなり熱くなります。
日中の、イヌの散歩もお控え下さい。

人の熱中症もそうですが、「肉球」がヤケドします。


言葉をうまく発することができない子たちには、大人が気を配りましょう。


しかし、この暑い中、砂浜を常に素足のライフセーバー・・・おかしいですよね?
しかも夏の間に体重が増えるんですよ!3kgとか。増えた分、全部筋肉ですよ!

どういうカラダしてるんですかね?




学童保育におじゃましました 2016年 夏

2016-08-11 20:03:02 | ボランティア活動など
春休みの学童保育に続き、夏休みもおじゃましてきました。

今回は、1日。
そして、前回のつづきとなるような内容にならないと意味ないかな?と思って・・・

先ずは、赤十字のハイゼックス(高密度ポリエチレン袋)を使っての「カレー」作り。
まぁ、こちらも実験を兼ねさせてもらってます。

スタッフ(大人)が、野菜を切っている間に、止血法のおさらい。
カラダのいろいろなところの「動脈」を見つけることからやってみました。

男の子が、袋に野菜や肉を詰めている間に、
女の子は、別会場で胸に耳をあて、心音を聞く。
胸の右と左で聞こえ方、音の大きさが違うかな?を体験。

そんなこともしてみました。

袋で作ったカレーは・・・意外と?カレーでした。

午後は、プールを借りまして、「浮く」「沈む」の体験。
小1〜小6まで40人ほど、サポートに中学生数名と大人が入り・・・
それでもちょっと心細い(あーー、やっぱやる気のあるスタッフ欲しいなぁ)

ということで、上級生と下級生のバディシステム。
「プールに入っていい」と言われた人だけ入る。
勝手なコトをしたら、そこで終了する、ということを言い聞かせ、いざ。

最初に、上級生が背浮き。浮く子、浮かない子、いろいろいます。
で、上級生がサポートしながら、下級生が背浮き・・・

次は、伏し浮きを体験。

さらに6年生に、水面での「けのび」 → 息が続くまで水面でがまん、してもらって、
その様子をみんなで確認した後、今度は、腰にオモリをのせて水面でおなじく「けのび」

カラダが少し沈んだの分かったかなぁ・・・?

で、沈むの次は「浮く」なので、最初にプールの底で「けのび」
そしたら、空のペットボトルを抱えて、おなじく水底を「けのび」

すぐ浮いちゃうね。

そんなことをしてから、みんなでペットボトルをかかえて浮く、をやりました。
水面でじっとしているのが、コワいのか?なかなかじっと浮いていられない子もいました。

その後、ポリ袋で浮く方法やランドセルで浮く方法(なんだけど、古いヤツだったので、
金具のところから空気が漏れて・・・ダレか?新品の使わないランドセル下さい)

最後にライフジャケットの正しい着方。
カラダにぴったり合ったライフジャケットはなかなかないから、
落ちるときにドコをどうやって持ったらいいか?

そんなことを教えました。

講習ではなかったので、器材が揃っているわけでもなく、スタッフも充分ではなかったので、
伝えたかったことが、充分伝わったとは思えませんが、せめて「最初の1歩」になってくれたら、
と思います。

ここの学校の子たちは、昔から一学年、一クラスだったので、
児童同士の繋がりというか、きずなが強いように思います。

だから、こんな不十分な体制でもなんとなくうまくいったのだと思います。

しばらく、ここの学童保育で子どもに教える、という勉強をさせてもらおう、
と、そんなことを考えています。




デイサービスにおジャマしました。

2016-08-07 16:50:06 | ボランティア活動など
昨年、市内のボランティア団体の方に「心肺蘇生&AED」のグループレッスンをしました。

そこからのご紹介で、昨日と今日、2回に分けて、デイサービスのスタッフの方に、
グループレッスンをしにうかがいました。

5年ほど前に「消防署」の普通救命講習を受けていたようで、
久しぶりの心肺蘇生の講習(正確には講習ではないですが)ということでした。

「救命士の方よりも分かりやすかったです」

なんて言葉もいただきました。


「講習」となると、決められた時間で、教えなければならないコトも決まっていて・・・
という「制約」があるので、受講者にとっては言葉足らずで、
理解が深まらないこともあるかもしれません。

また、救命士や指導員とは初対面なわけで、疑問があっても、
なかなか訊けなかったり、ということもあるでしょう。

その点、初めて会ったとはいえ、知り合いの知り合い、ということであれば、
少しは垣根が低くなったりするのでは?とも考えられます。

これからも、できるだけ分かりやすく、
それでいて質の高い講習を心がけたいと改めて思いました。

デイサービスのスタッフのみなさん、ありがとうございました。



ずいぶん前になりますが、ここは自分のおばあさんがお世話になったデイサービスでもあります。