6月度の報告です。
6月と12月は、防災関連の月にしています。
ということで、地震に対する備えなどの確認を軽~くして、
それから避難所生活になった場合に知っておいた方が良い「小技」を・・・
新聞紙でつくる「スリッパ」と「ペーパーバッグ(ゴミ箱)」
これがペーパーバッグ。
自立式で上げ底です。
これからの季節、枝豆の殻入れにぴったりです(笑)。
普段の生活に取り入れることで身に付くコトもまた事実ではあります!
次に・・・普段の勉強会ではあまりやらない「搬送」をやりました。
よく防災訓練などで行われる「担架」を使った搬送ですが・・・
ダレもが思いつくこの持ち方
これは、おススメできません。
(でも、多くの人がこれが正解だと思っているんですよね)
赤十字では、この「前後左右」に人を配置する持ち方を教えています。
ナゼならば・・・
上の四隅を持つ持ち方は、ダレか一人つまずいたりして手を離してしまうと、
傷病者が確実に落ちてしまうから
最悪、持ち上げるときにバランスがとれなければ、そこで落とします。
一方、前後左右であれば、一人が手を離すだけであれば、持ちこたえられる、
または、頭部から落とすことは避けられる、ということになります。
実際に、カラダを動かせない人を担架に乗せる手順と、運ぶ際の決まりは他にもありますが、
基本、担架での搬送は
・前後左右を持つ
・左右の人は、上半身側に寄って持つか、上半身側に人を多く配置する
(当然、持つ人は多い方が良い)
・進行方向は、傷病者の足の方向
つまずく可能性の高いのは、先頭を歩いている人。
先頭の人が転んで手を離して、落としてしまうことになっても頭から落とすことは無い
頭側を持っている人=リーダーは、搬送中に傷病者の顔を見ることが出来る
・ただし、階段を上るときは頭が進行方向
極力、水平を維持するのが原則だが、それは難しいので頭部が下がらないようにする
・救助者は、背の高い人が頭部を、低い人が足の方を持つようにする
頭が下がると、恐怖心がうまれるので。
また、頭部の方を持つ人がリーダーになる(搬送中に全体を見れるので)
・リーダーが(例えば)「右足から前へ進め」と言ったら、リーダー以外は右足から、
リーダーは、左足から前へ進む
左右へ傾く揺れを前後で相殺するため
となります。
以上のことを、搬送する人全てが知っていないと、スムーズにことが運びません。
そして、災害時は大変な混乱の中での対応です。
声が大きい人や勢いのある人の言うことにつられてしまうものです。
自治体や町内会などの防災担当者は、一度きちんと講習を受けてもらいたいと切に願います。
この他、毛布と2本の棒を使って「担架」を作る方法、毛布だけで運ぶ方法をやりまして、
「ロープワーク」です。
定番の「もやい結び」とか
お母さんより、早く出来るようになりました (^^)
自分のカラダに巻き付けての「もやい結び」とか
輪をふたつ作る「ニーベルノット」「二重もやい」「腰かけ結び」
これらの結びは、「ハーネス」の代わりとして、いざというときに救助に使われる結びです。
どれか一つ、自信を持って確実にできる結びを身につけてほしいところです。
防災の月は、こんなことをやっています。
毎回、こんなことができればいいのですが、手当って範囲が広いので、
こればっかりやるワケにもいかず。
できたら、皆さんにおウチで練習してもらいたいなぁ、と思います。